指導員記録「まっせんダイアリー2001」

01年9月


#94 9月28日(金)

スペシャルゲストと一緒の誕生会!

秘密基地のインターホンが鳴った。

ドアの覗き窓をのぞいた(隣の人が苦情言いに来たと思ってチャイムが鳴ると、ドアに直行、覗き窓から確認するくせが・・・)若者2人。やったあ!ちょびげとすけすけ来室だ。

聞くとまだ大学は休みだそうだ。ちょびげはすでに就職決定。すけすけは見事に大学院試験に合格したそうだ。よかった、よかった。子ども達が携帯にけっこう連絡していたことを聞くと「いやあ、かかってくるとうれしくてね」とちょびげは話してくれた。いやあ、うれしいなあ。

リードが帰ってきた。「おっ、りーど久しぶり!」目の前に2人いてはるのに知らん顔してとおりすぎるので
吹いてしまう。「照れてるな!」「照れてへんわ。上あがろうと思ったの!」といいながら照れている。

みんなそれぞれの反応。ジーコ「ひさしぶりー」と楽しみに帰ってきたのがわかる笑顔。マリオ「わあ!ひさしぶりー!」と飛びついていった。アイボン「わあ!すけすけもきたん?」あまり照れずでもうれしそう。ジャガ「おーきてたか」といわんばかりに、例の「○○しよ」と早速ゲーム開始。ナッチ、アズリン、ソノリン「キャアーーーーー!!!」とロフトに上がる。ゴー「いってあげるわ」といってやっときて、「こんでいいのに」と憎まれ口をたたくものの自分の描いたかなりおもしろいちょびげの絵を説明する。ウユー「えー、寄るのお?」と今日はお休みで電車にのる用事があったウユーを一分だけのぞいて!と無理やり誘う指導員。「宿題終って時間あったら寄るわ」とやっと返事をもらう。やった、来てくれた。「久しぶり!」電話とは別人のようなさわやかなウユー(笑)。10分ほど時間があり、ちょっと遊べた。ケイ「いや、いかへん。休む。会いたくない。きもい。しんどい。用事ある。塾いかなあかん。いきたくない。疲れた。無理にこさせんといて」約15分間、えんえんとこんなこといってなんとか来させた。(はあー、もうへろへろ)。会いたいのに、会いたくない。微妙なところはわかるんだけど、今日は来て!と強引まっせんでした。

まあ、にぎやかなこと。話やゲームで盛り上がりまくり。その上、今日はゴーの11歳の誕生日会!例の5年生恒例プレゼント、声のプレゼント録音も着々と終了。
さあ、はじめるぞー!というところに、なんというグッドタイミング!「こんにちわあ!」またまたゲスト来訪。マキ母だ!うれしいなあ、こんな日にきてくれるなんて!問答無用で入ってもらい、座ってもらう(笑)

手作りデコレーションミニケーキに立ったろうそくに火をつけてくれたすけすけ。ジャガははや電気を消している(消しても西日であんまり暗くならへんねんけどな、気持ちやな)みんなの声が詰まったカセットテープをプレゼント。みんなで聞く。もう爆笑!爆笑!「やばい!ろうそくたれてきた!」「じゃあ、おたんじょうびおめでとう!」ゴーは照れて手であおって消そうとするが、なんとか吹いて消してくれた。恥ずかしいよな。でも、うれしいやん!こんなにたくさんの人たちに囲まれて、素敵な瞬間!ハッピーバースデイ!

次なるラウンドは公園で。最近復活のボールけりで早速ちょびげ、すけすけを鬼にして遊ぶ。ちょびげ、鬼のときに、なんとまっせんはジャングルジムにへばりついてかくれる。(ぜんぜん隠れてへん!)ところが、ちょびげは気づかない。ジャガ「へちょー!へちょすぎるー!」大笑い。

すけすけ。ボールを背にして捜しにいくので、蹴られっぱなし。「すけすけ、へちょすぎー!」一同。

いつの間にか、ボールのぶつけ合いになって、大騒ぎ。
肩車してもらったり、ぐるぐる身体もってまわしてもらったり、もうほんとに楽しそう!

「また来てなあ!」と見送ったのかどうか?指導員はゲン坊のお迎えで、やむなく挨拶をしてその場を離れたが、きっと別れがたいバイバイだっただろう。

ちょびげさん、すけすけさん、ありがとうございました!またぜひ、覗いてやってください。みんな何を言おうが、憎まれ口たたこうが
お二人のこと、大好きです!

#93 9月27日(木)

「学校まつり」

今度の土曜日は恒例の学校まつりだ。
1年と6年、3年と5年、2年と4年が縦割りになって手作りのあそびコーナーを企画して店番する。毎年楽しみ。この祭りにいくと、今どきの子ども達、決してすてたもんじゃあない。今どきの学校も決して問題ばかりじゃあない。と、うれしくなってくるから。

クラスの代表委員、登校班の団長、副団長は今週は忙しい。
踊りと太鼓の練習で大体4時半頃帰ってくる。リードは今日も4時15分に帰ってきて、おやつのハムサンドをどどーっと食べ、あと5分遊べるといって、遊んでから、ドッジに出かけていった。本当にとことん頑張りきれるニコニコ元気者のリード。お母さんと一緒だ。

ジーコは「散髪にいってくるわ」とでかけて、ものの15分くらいで帰ってきたんでびっくりした!確かにきれいに刈ってある。しかし、早業!アイボンとびっくりだ。「そやけどジーコってよく散髪いくなあ」ええやんなあ、すっきりして。

先週くらいから、5年生、学校で怒られた。むかつく。イライラする。との発言が多し。今週はまたまた多し。

ジャガとは毎日、あるカードゲームをしていてほぼ指導員が負けている。ジャガは、むかつくといいながら、このゲームで指導員を負かすとすっと!するようだ(マジで負けています・・・)

しかし、昨日はゲームで勝ってもどうもすっとしないようで
「もう絶対金曜学校休む。なかよしだけきて、ちょびげと遊ぶ」と怒っている。「学校休む理由は何?」「先生とあいたくない」

アイボンと遊びに来ていたABに事情を聞く。色々聞いていくと、今日の事件はジャガが悪い。「そりゃあ、だれでも怒るで。そんなことで逆切れして休んだらあかん。きっとお母さんもそういうで!」平気な顔でトランプしながらしゃべってるけど、半泣き状態だったそうでけっこうダメージを受けたようだ。

でも、木曜は行くというので「なんで?」「だって太鼓の練習やいかなあかん日やねん」怒りながら、結構冷静に判断できてるやん!余裕あり!とみた。

ただ、今日のことだけじゃなく、そしてジャガだけでなく
どうも先生への態度が悪すぎる。忘れ物も多く、連絡帳も出さず、宿題もせず・・やらなあかんことをせんと、先生に文句ばっかり言ってる時もあるらしいぞ!そんなんで、授業がわからんとか、すぐ怒るとか、言うのはおかしいんとちがうか?ちゃんとすることしてから、自分の主張はせんと説得力ないもん!そんな話もしてみた。

子どもには子どもなりの主張があり、いろいろ話してくれた。アイボンやABは結構客観的に発言してくれた。今日のことだけじゃなく、ちょっとのすれ違いが重なってこちらが求めた時は向こうにいい返事がもらえず向こうが求めた時はこちらはもう膨れっ面、とイウ感じ?かなあ聞いていてそう思った。

ただ、ひとつだけ。ジャガの机に誰かが「しね」って落書きしたそうだ。ジャガは怒ってその子の机に同じように書き返したそうだ。(書き返すのはよくなかったんだが)ジャガは先生に訴えるため字を消さずにおいたのに、それを先生が消してしまったそうだ。

いちいち介入する問題ではなかったのかもしれない。でも、ジャガにすれば、冗談でもしねなんて机に書いた子にもちゃんと先生から話をしてほしかったんじゃないんだろうか?

でも先生の背中にのっていって甘えることもあるらしい・・。なかよしを覗いてくれるくらいの先生だから、きっと!先生、どうぞこの子達のことよろしくお願いいたします。

学校まつり、楽しみにしています。

#92 9月26日(水)

「シモッチ」

シモッチとずっと遊べている。
秘密基地の外から「まっせーん」と声が聞こえ出したのが先週。今までも誘っていたが、なかなか実現せず。ホーム時代のドッジボールの勇姿が忘れられないので、つい「なあ、一緒にまたあそぼな」としつこく声はかけていた。

「おかえりー」「あついわー」「あついなあ」「今日いくわ」「うん、おいで、おいで」「ほんなら」とシモッチは家路に向かう。

この調子でなにか自然に秘密基地にも寄ってくれ、夕方も公園で走り回って遊べ出した。とてもうれしい。

時間の空いている時に自然にみんなと遊ぼうな!子ども達は何も心配せずに遊びたいとき、遊びたい子といっぱい遊んでや!

#91 9月25日(火)

「ゴーとの大事な時間」

ゲン坊を保育園に送って車に乗ると、携帯がなる。
ゴーからだ。そうや!ゴーの学校は22日が運動会で今日が代休。「まっせん、行ってあげるわ!12時10分前にな」この言葉の前にも延々と長電話で、色々話してくれる。運動会のダンス、うまくいったようだ。よかったね!見にいけなくてごめんよ(「まっせん来てなかったやろ。あー、よかった」と言われたー笑)

ゴーは宣言どおり、11時55分に来た。

今日はホームのおやつ配達の日だった。「手伝ってや」「いやですねえー!」といいながら手伝ってくれるゴーだった。秘密基地から車への積み込みもほんと助かった。小学校到着台車を押すのはかなり力が要る。牛乳やジュースが結構重いのだ。でも「平気!やれるって!」と一緒に押すというのに手を振り払う。それどころか、指導員がもっていた袋まで「私が持ったる」とぶら下げながら押そうとする。さすがに、砂地に車がはまって動けなくなる。「無理せんと一緒にやろ」2人で一緒に押す。力仕事を一緒にやるのは気持ちいい!

ホーム到着。実はゴーは2年生までみんなと一緒の学校にいた。ホームにも通っていた。「ゴー覚えてるか?」「思い出したくないけど、なんとなくな」とことん一言なんかいってからしか、本音を語らないこのところますますへそまがりのゴー。でも、ゴーの手紙はすごい。気持ちをこめて手紙がかける人だ。人間は表面やその場だけの言葉で判断してはいかんなあと、いつもゴーに教わる。なにをほんとに伝えたいのか、ほんとはどういって欲しいのか、しっかり考えんとあかんなあ。がんばるわ。

秘密基地に帰る。お姉ちゃんに貰ったという、電池を押さえとかんと鳴らないカセットレコーダーも持ってきていて、ずっと音楽を聴きながら(時々音が切れながら・笑)、ダイアモンドゲームをやった。

このダイアモンドゲーム。ウユーのお母さんの長期海外出張のおみやげでかなりおもしろい。なんと駒がビー球、それもそのビー球は丸くなかったり、中に髪の毛が入っていたり日本では考えられない作りにまず感動!その上、ビー球は赤、緑、黄色の3色ではなく、まったく関係ない色も含め、6色あり、自分の色2色を覚えながら闘うという、工夫がこらされており(?)「ちょっと私どの色やった?」と確かめながら遊べると言うおまけつき。ウユー母さま、貴重なゲームをありがとうございました!

このゲームをとにかくやり続けた。なんどもやった。いっぱいしゃべった。ゴーの日常がよくわかった。とっても大事な時間だった。

3時過ぎ、続々みんな帰ってくる。もちろん、ダイアモンドゲームに夢中!おやつには、これまたウユー母さんのおみやげ、レーズンとプリッツのえび味をいただく。おいしかった!

大事なこと。ポスターをはって捜索中のアトムとアトラスは今日も見つからず・・・。だれか、きっと飼ってくれていることを願う!

#90 9月21日(金)

やはりみつからず・・・

今日も男子はアトムとアトラスの捜索に出て行った。今日はリードが帰ってきたので、突っ込んだ事実が明らかになった。

リードとマリオは公園から帰るときに、ケースが置いてあるのに気がついていた。「マリオもって帰ってや」「わかった」の会話の後、マリオは「後でとりにこよう」と思って、ナッチの家に遊びにいった。「帰りにとりにこよう」と思ったそうだ。
リードはこの時点でマリオがもって帰ってくれたと思ったそうだ。ウユー、ジーコはもっと以前に、マリオとリードがもって帰ったと思い込んでいたという。

めんどくさくなって、あとでいいわって置いていったのがあかんけどでもマリオだけが悪いんとちがう。やっぱり連れて行ったもんがちゃんと全員で、元の場所に連れて帰ってこなあかんのとちがうか?とみんなで話した。

もう一回、とことん捜しまくろう!簡単に「いなくなった」ではあかんで、生き物やで。小1時間再度捜索に出る。

しかし、やはりケースさえみつからなかった。カリスマ、ごめんよ。名前つけてくれたのになあ。きっと、誰かにかわいがってもらっててよ。

それと、今日はちょびげがくるという噂がたっていた。ジャガ情報だ。みんなやっぱりうれしくてちょびげの携帯に「ほんまに来るの?」と電話をいれていたらしい。

ガセねたではなく、本当だった(笑ージャガごめん!)指導員の携帯にも連絡が入り、今日伺うつもりでしたが、急用で来週金曜日に伺います。とのこと。楽しみだねえ!みんな!

今日もナッチが連れてきたソノリン、アズリンと一緒に、そしてしもっちも一緒に久々にボールけり。おもしろかった!

#89 9月20日(木)

アトムとアトラス行方不明!

昨日、ジーコとウユーとリードとマリオが水浴びに連れて行ってくれたアトムとアトラス(ご存知ない方のために、ちなみに彼らはかわいいみどりがめです)。

いつも、テレビの上にケースを置いていて、指導員が出勤すると「えさちょーだい!」とばかりに、2匹で背中に乗合いしながら暴れる。それがかわいい。のだが・・・。今日は、なにか気配を感じない。いつもと違う。あれ!ケースがないぞー!そうや!昨日、散歩に連れて行ったまま、あの子達秘密基地にもって帰ってなかったんか?いや、確か、一度持って帰っていたように思ったが?

指導員も確認していないのがだめなんだが、なかよしには室内での終わりの会がないので、秘密基地に帰って確認するということができない(あそぶだけ遊んでさようならなので)。そのままお迎えにいってしまう。まったく気がつかなかった!わあ、どうしよ。一晩、過ぎてるぞ。

とりあえず見に行ったけどない。ジーコとウユーが帰ってきた。事情聴取。「最後はマリオにもってかえってやって頼んだ」という。リードはその日、代表委員会が遅くまであってそのままドッジにいってしまったので話聞けず。

マリオ、帰室。事情聴取。「えー、なんで俺なん?リードやろう」といいながらも、しまったーという表情。「いままで忘れとったん?置き忘れてたこと?」「まっせんはあの時もって帰ったと思いこんどったぞ」捜索命令発令!おやつも食べずに、マリオも一緒にジーコ、ウユーが公園にでた。

「ほんまにしゃあないなあ」「私らがポスター書いたろ」アイボンとナッチがささっと捜索ポスターを書き出した。‘森公園においていたカメ知りませんか?ケースに二匹はいっています‘「あと、なんて書く?」 ゴーが「どんな情報でもいいのでお寄せくださいやな」みんな「すごーい!」 ゴー「やっぱりゴー様天才!」ほんと!すごいよ。

結局、この日は見つからず。多分、誰かがもって帰ってしまったんだろう。再度みんなで確認。「ボールを忘れてきたんと違うねんから、簡単に諦めんとこや」

ほんとに、やはり色々ある。

#88 9月19日(水)

「こどもの挑発」

K小まつりが月末にある。縦割りの学年2クラスで遊びを考えて、店番とお客になって遊ぶ一日。親も招待してくれる。祭りのオープニングに今年は踊るらしい。踊るのは、各クラスの学級代表と兄弟学級の団長、副団長。ジャガ、リカッチ、リードが踊る。

ナッチのガセネタ「しまじろうのハッピーちゃおちゃお踊ってたでえ」に帰っていたみんな大笑い。「ちゃうやろ、お前!」と丁度踊っていた当人が帰ってきた。

「この歌や!」一同耳をすます。「♪♪♪」「なんやろ??」「♪♪♪!」「わかった!ビューティフル・サンデー!!」「そうそう!」これ歌ってたの誰か、もうお分かりですよね(笑)軽やかな踊りもちろっと見せてくれた。

リードなんか汗いっぱいかいたまま帰ってきたようでびしょびしょ。リカッチは「もう踊りつかれたから休むう!」と連絡入る。楽しみだねえ。

ウユーが初めてランドセルを背負って帰ってきた。なんかすごく新鮮。「いやあ、なんかどきどきするなあ」「なんでやねん。そんなん見飽きてるわ!」「いやあ、だっていつもウユー家帰ってからくるから、なんか新鮮・・」「なんでやねん!そんなんいっつもみてます!」「紺色のランドセルやってんなあ」「そんなん、とっくに知ってますう!」ランドセル背負って帰ってきたくらいでそんなに感心するな!とでもいいたそうなジャガだった(笑)

今日はなぜかカードゲームの嵐が吹き荒れた。こっちでスピード、こっちでウノ、こっちでカブ、そのうえ人生ゲーム(好きやなあ)まで。まあ、狭いところで、きゃあきゃあいってやっている。

ウユーは長君と遊んでくるといって、宿題をすませ出かけていったんだが待ち合わせがうまくいかず会えなかったようでまた秘密基地に帰ってきた。「俺いくの遅かったから行ってしまったと思うわ」帰ってきてくれてよかった。

ウユーのお母さん、実はかなりの長期出張に出かけられてて管理人さん、ウユー、アギトの男3人でふんばって生活をつくってきた。不自由や泣き言のひとつも言わずにもくもくと頑張ってたんやと思う。(管理人さんはやっぱりかなりすごい・・)

明日はお母さんが帰ってくる日。「とうとう明日やなあ。ようがんばったなあ」「ああー、うん!」「お母さん、○○語でしかしゃべられへんようになってるかなあ?」「いや、母さん英語やねん。だから大丈夫や(まじめに答えてくれるウユーです−笑)

今日のぶつぶつ「俺は今日はちゃんとピーマンを観察していたのにまじめにできないんだったら放送やめろって言われた。なんでやねん!」(イマイチよくわからない・・)

「質問は最後にって言われたから聞いたのに、聞けませんって言われた。36人一度に聞けないって言ってた。36人いっぺんに質問するはずないのになんでよ」(先生も疲れてはるんやと思う。でもやることやってから、先生にちゃんとモノはいわなあかんねんで!)

「ほんとにこんな時にしょうもないことをわざわざ聞いてきてなんで困らせるんや」日々こんなことの連続で先生も対応しきれないのかもしれない。授業中なんかにやられるとたまらないんでしょう。

でも子ども達って、大人をわざと挑発して反発しあう場面をつくって大人の反応を見たがることがある。こういう場面でこの大人は、怒るのか、流すのか、無視するのか、受け止めようとするのか、ギャグでかえすのか。見極めようとする。これは本当にどんな試験よりも難しい子ども出題の試験だと思う。

これの積み重ねでけんかもしながら信頼関係ができていくような気がする。人間相手の仕事はほんと一筋縄ではいかないですよね。日々学習・・。

かめのアトムとアトラス。今日は公園のせせらぎでいっぱい泳げた。引率のマリオ、ジーコ、リード、ウユー、サンキュー!

#87 9月18日(火)

「言葉の持つ意味」

ジャガが帰ってきた。「おやつ食べて帰る」「やっぱりおるわ。でんわ貸して。やっぱりええわ」「まっせん、カブやろ」「あのなあ、友達と約束してんやったらちゃんと守りや。いっておいでよ、石君とこ」「ええねん、ええねん。いけるかもしれへんって言ってたから。今日はいかん」知らんぞー。

ゴーも長電話の末、到着。運動会の応援団で声が枯れている。よー頑張ってる。流行の迷彩柄のタンクトップにジーンズで登場。「おっしゃれー!」とみんなで見惚れる。マリオ「自衛隊みたいな服やなあ」自衛隊を知っているのがまずすごいよね。ゴーもむっとしていたけど意味わかってなかったん違う?確かに自衛隊員の服のがらです。「なんであんな柄なん?」「森や草の模様と一緒やろ。あれ着て隠れてたら見つかりにくいからやろ」みな納得していた。みんな流行りできているのにねえ、こんな説明いらんって。

アイボン帰室。ふくれている、元気がない。リカッチ帰室。かなりふくれている、元気がない。なにがあったのか?「どうしたん?」ちょろっと聞いてみた。「なんもない」ほっとくしかない。

今日のおやつはにらまん。ホットプレートでアツアツにして食べた。ロフトにこもったリカッチに「食べてみ。おいしいでえ」「いらんかったらもらうでー!」男子の手が伸びる。リカッチ、降りてきて食べ始める。

アイボンは切り替え早く、口に物が入るとすっかり元気になってきた(笑)

ピンポーン。誰やろ。ヨッシーだ。「大変なことが起こった!」「どうしたん?」「かぎ忘れた」(爆!)
「入り、入り。そういう時はおいでや」「俺がそうしたら?っていうてんで」マリオ「さすがやん」というと、まあねえって顔で漫画を読んでいた(笑)

「おい!かっこつけんなよ」ウユーの声。なんや、けんかか?かなり激しい声だ。見るとジーコが口に爪楊枝をくわえてボー然としている。「いや、そんなんしてたらあぶないなあと思って・・」「いや、歯にはさまってとってんねん」「おまえ、オヤジか」

びっくりしたあ。ウユーの中ではジーコの爪楊枝がなんか嫌やったんかなあ。でもジーコもなんで怒られなあかんねんってびっくりしてた。この2人、皆が認める超なかよし。でも最近少し関係が変わってきているようだ。相変わらず仲はいいんだが、お互いのいない別の友達との世界もつくり始めているようだ。お互いの動向をとても気にしていたんだが、それがあまりなくなってきたなあ。ジーコは昨日は同じクラスの花君と遊びにいったし、ウユーも同じクラスのカリスマたちとよく遊びにいくし、自然だよね。

リカッチがすこし力が抜けてきた。「後で聞いてなあ」「うん、聞くで」

ナッチは9天が気に入らない。「今日も9天するの?私9天やったら家帰ってピアノの練習でもしとくわ」
これ通訳すると「今日は9天は嫌だ。ほかのことしてアソボ!」おかしくて吹き出してしまう。「うん、わかった。ピアノの練習ぜひしてきて」いじわるをわざと言ってみた。「むっ!」結局、家にピアノの用意をしに帰って、すぐに公園にきた。ほんとはナッチは四天がしたいのだ。言えばいいのに、みんなに。

今日はなんと久しぶりにボールけり。なかなかおもしろかった。最後にちょっと四天。ぼつぼつ飽きてきたんちがうか?次は何して遊ぶ?

ゲン坊のお迎えのついでに、家の遠いリカッチを車に乗せる。「ほんで今日はどうしたん?」「やっぱりええわ」「ええんやったらいいけど」「いや、やっぱり言うわ」「うん」

少し間があり「沖縄にいきた−い!!!!」叫ぶリカッチ。「それだけか」「うん」「大丈夫か?」「うん」「沖縄ええなあ。いきたいなあ」「うん」

何かあるんやろうなあ。でもすっきりしたようだ。言葉にならない気持ちもあるよね。言葉にもせず、態度にもださずに頑張る子もいる。素直に言葉にできない時もある。言葉は誤解を生む。でも言葉ってやっぱり大事。

言葉をかくと文章になる。言葉が動く。そこに絵も入る。気持ちがこもる。そんな‘表彰状‘を今日ある子にもらってしまった。うれしかった。「絶対みせたらあかん!」「わかりました!」帰って広げると、ほんとに時間かけて書いてくれたのがわかる素敵なもの。
スマイルの可愛いイラストもデーンと左上に貼ってある。

この子はしばらくすると書いたことを忘れてしまうやろうけど、まっせんはずっと壁に貼って力にさせてもらいます。

「いつもなかよしをがんばってくれてありがとう。ここに感謝します。これからもがんばって下さい」

がんばるでえ!

#86 9月14日(金)

「ついに9天!」
余談

朝、9時半。携帯がなった。「ジャガタムです!」うわあ、沖縄からや。台風の影響は殆どなかったらしく快適だとのこと。「ハイビスカスの花が咲いています(爆!)「今朝食が終ったところで、これから・・」 ・・は海で泳ぐのか、プールで泳ぐのか。ええなあ!
「ゆっくり楽しんできてや」と電話を切った。実はゲン坊を病院に連れてきていたところだった。(外因性じんましんーかきむしってとびひなりかけ)

「ゲン坊、ジャガが沖縄から電話くれたで」「ジャガタム、飛行機のったん?」「うん、乗ったらしいで」「ゲン坊も乗りたい!」「海で泳ぐん?」「泳ぐらしいで」「ゲン坊もおよぎたいー!」沖縄バイバイ。現実に戻ろう、保育園へ向かった(笑)

今日はナッチが声をかけてくれ、夏休み一緒に過ごしたソノリン、アズリン、シオリンの4年生3人娘が遊びにきてくれた。オーちゃんも書類届けとカブトの幼虫をとりにきてくれた。女子がわんさか。にぎやか!マリオが帰ってきて、ロフトを覗いて一言。「うわあ!女だらけやあ!」

「外であそぼー!」でみんなで公園へ。全員で12人。どうするかなあ、と思って公園に行くとなんと地面には、大きな正方形の中に9個のスペースが描かれていて
ついに9天が始まろうとしていた。

ところがボールの空気が大分抜けていた。この間、犬がくわえて拾ってくれたんだが(笑)「あの時やで!牙で穴あいてる!」と裂け目をマリオが見つけてくれた。まいったぜ!わんちゃん!

仕方なくはねないボールだったけど、プレイボール!
天から極小までの距離がかなりあるので、少々スパイクしても線からでない。ただボールのめぐりが悪くなるときがあり「ひまやぞー」と叫びだす子どもあり。

そこで、どつぼゾーン(入ったらアウト)が4つできていたんだが、そこに待っている3人が「どつぼ星人」としてはいることにしてみた。飛んできたボールをテニスのボレーのように急に方向をかえて打ち返す、という役割。これが結構おもしろくて、「どつぼ星人のほうがええ」といって自らどつぼにはいる子もでてきた。

5時半までめいっぱい、よく遊んだ。せっかくやからネームチェンジして帰ろ!と誘っても「いやあ、9天がいいー」ソノリンどつぼ星人で奮闘。アズリン、ナカナカの腕前と身体の切れあり、常に上位キープ。シオリン、意外にすごいスパイク、みごとなキャッチ、すごかった。また遊ぼうな。

#85 9月13日(木)

足の次は指だあ!
アイボンとのスピード対決(トランプ)が白熱化している。アイボンは4年の時から、トランプやウノなどカードゲームは「やらへん」とほとんどやらなかった。意外に、初めて挑戦する自信が確固としてもてないものには一切関わろうとしなかった。

最近、結構夜更かしもするようになったアイボン(春くらいまでは8時半ごろには眠っていたそうだ)。
今まで見ていなかったテレビのこともよく知っているし、時間があるのでお母さんたちとトランプをする時間もできたようだ。アイボン母とかなりのトレーニングを積んだらしい・・。指導員はなんと2回も負けてしまった・・(本気で!)。

見ていたウユーが「スピードって何?」って聞いてきた。教えましょう!教えましょう!一回やるとのみこんで、ジーコマンと対戦開始。ジーコマン、手加減していたようで負けてしまう。その後何回もやっていた。これ、ほんとにおもしろいんです。大人も本気になれます。本気でも負けます(笑)。だからおもしろいんやな。カードゲーム系が嫌いだったアイボン、ページ1もマスターしてみんなを誘っている。一歩前進!

いつも早く帰ってくるリードが今日は遅い。「代表委員会やデ」誰かが教えてくれた。初めて学級委員になったリード。きっと緊張して会議にでてるやろうなあ・・。4時過ぎ、帰室。家に帰らず、直に帰ってきた。大好きなぶどうを食べず、ポテトフライだけむさぼって、もう腰をあげた。「そうや、ドッジやもんなあ」疲れてかなりいきたくなさそうなのが、全身から伝わる。大分考えてた、いくか行かないか。でも結局いくことに決めて帰っていった。これがリードの強さやなあ。感心する。でも、本当にどうしようもないときは、しんどいっていわなあかんで。

夏休みのキック最中とその後さらに逆側をひねり痛めた右足捻挫、やっと治ってきた。一週間でなんとか治っていく自分の身体に「まだいけるぞー!」と自信を回復したのもつかの間・・。

みんなとしゃべっている最中、いきなりロフト部から重たい水筒が落ちてきて、右手中指に角があたる。 泣きたいほど痛かったぞー!!気をつけろーー!!!!

今度は指や・・・とほほ。いや、また一週間で治る!治る!(とほほ・・・)

指にシップを巻いて、それでもするか!四天の進化形、6天。だってかなりおもしろい。これやから子どもと一緒やと子どもに言われる。同じく小指を軽く捻挫していたアイボンとやはり極小付近をうろうろと
するていたらくだった(笑)

PS、今日のおやつは、ケイの御家からいただいたジャガイモ使用によるポテトフライとぶどう。みんなよく食べていたよ。

#84 9月12日(水)

本日も色々ありました!
出勤すると、ハムスターのミルクのケージのふたが浮いているのが見えた。「うわあ!また逃げたんちゃうか!」予想どおり、ミルクはいなかった。

大掃除開始。いない、いない。あー、はむっちも元気な時に脱走して、5日後にトイレで発見!なんてことがあったなあ・・。あきらめて、みんなが帰ってくるのを待つ。(やはり子どもの大捜索で見つかる!)

アイボンが友達を連れてきた。アイボンとケイは学校で同じクラス(ジャガも)。でもクラスではなかよしで遊んでいるようにずっと一緒ではないようで、色々気持ちのすれ違いがお互いにあるようで両方からぶちぶちと愚痴をよく聞かされている。今日も、グループ分けした後でひと悶着あったようだ。はずしているわけではないんだけど、一緒になれないこともある。人数の制限もあるし、そのときの雰囲気も有るし・・。
一緒になれなかった理由を全部私のせいにせんといてほしい!と本日は怒っていた。むつかしいなあ。

ジャガ帰室。事情があり明日から沖縄へ旅立つジャガ。今日学校で授業中にしゃべりすぎで立たされたらしい。ケイもこの間立たされたらしい。しかしほとんどこたえていない・・。「立ってるほうが、楽やったわ」負け惜しみか、本音か。立たせるというのも難しいようである。ジャガのしゃべりを授業に生かすいい方法がきっとあるような気がするんだが。先生!がんばって下さい!あまりこたえておらんようです、この2人。

「なかよしのみんなには沖縄限定のハイチュウをおみやげにと思ってんねん」立ち上がってみんなに宣言している姿は選挙に立候補して公約を訴えている政治家のようだった(笑)
(管理人・超爆)。マリオが「ほんまやろなあ」と返したのも、タイムリーでおかしかった。この公約は破ってもいいで!台風の位置がよくないので、心配。気をつけていってきてや。

ナッチとマリオ、リードは人生ゲームのはしごで盛り上がっている。元祖版、平成版と次々と楽しんでいる。幸せそうだ(笑)

ジーコは夏休みバイトのちょびげの大似顔絵を書いてくれている。かなりうまい。なかなかあの大きさで描けないぞ。

休みが続いて、連絡もとれず気になっていたリカッチが友達と顔を出す。少し話をする。話のながれで無理にこなくてもいいんやで、お母さんに話するで、と
いうと、「違うねん!私は来たいねん!今日は友達と遊ぶからいいにきたの!」怒られてしまった。アイボンと一時のアツアツ関係がなくなり、試行錯誤している様子、一番遠いしなあ。おやつだけ食べて、遊びに出かけた。よく顔を出してくれた。ありがとう、りかっち。

ウユーは今日はカリスマたちと遊ぶわといって出かけていった。

おやつは、なしとポップコーンとシャーベット。まだまだ蒸し暑く、アイス系が欲しくなる。

ゴーから電話。ゴーの学校は今月に運動会があるので、練習の日々だ。その内容をきてからしゃべればいいのにやはり電話でほとんどしゃべっている。嵐の「時代」という曲で5年全員でダンスをするらしい。みんなかなりのっているようだ。かれこれ10分、15分「ほんで今日は来るの?」「行くわ」 来てからしゃべりいなあ!ゴーの長電話は筋金入りです。

夕方公園に行く。カリスマたちが野球している。ウユーもいた。ジャガ、リード、ジーコも合流している。よかったよかった。夏休み前はどうもよそよそしかったが、やっぱりなにか力が抜けた、お互いにね。

あとのみんなは7天を始めようとしていた。

オーちゃんもいるぞ。なにか、困った様子。自転車の鍵がなくなったようだ。一緒に探す。かなり探す。
鬼ごっこで走ってたルートを聞きながら捜すが見つからない。野球していたカリスマ「鍵みつかった?」とちゃんと現状を理解して指導員に声をかけてくれる。ありがとう。でも、ないなあ・・。

15分くらいして、地域のお母さんがもう一度、オーちゃんの自転車のかごを探してくれた。あった!
このお母さん、よく声をかけてくださる方で「よかったねえ!」と気持ちよく声をかけてくれていた。ありがとうございます!

5時を過ぎて野球がお流れ、みんな7天に合流。管理人さん&アギトチーム善戦!いっぱい笑ってよく遊べました。

#83 9月11日(火)

「人生ゲーム」

夏休みにバイトにきてくれた学生さんに、色紙を書いている。みんなけっこうまじめに書いてくれている。その上、ケイなんか「表彰状描いて送る!」と言い出し、こりゃあもらったらかなり感動ものの素敵な不思議なでかい表彰状ができあがった。

ジーコは似顔絵を描くと言って、鉛筆で下書きしだした。夏、一緒に遊んで、喜怒哀楽したちょびげ、すけすけ、とくもりさんのことがみんな好きやったんやなあ、と改めて思う。「冬休みも来るン?」と聞かれ「うーん、どうやろ」「ボランティアできてほしいなあ・・」とせこい言葉を飲み込む指導員であった(笑)

元祖人生ゲームをはじめたのは、マリオ、ジャガ、ケイ、リードだった。最初からとにかく怒号が飛び交い、うるさいったらありゃしない!。なんでそんなにうるさいの?観察してみる。

人生ゲームは進むマスに結構長い文章が書いてあって、その指示で進んだり、お金を払ったりぺナルティを課される。しばらく見ていて、分かった。
その文章を読み理解し行動に移す速度が全員違うんや!そやから、早い子は遅い子にいらつき、遅い子は早い子にせかされ、なにかうっとおしーい雰囲気がただよってるんや。

「お前、はよせーや。遅いんじゃ!」「うるさいなあ、まだ読んでるんや!」「もうええから、任せとけ」とかいって、その子の駒まで自分が動かして、お金までご丁寧にそろえて渡してしまう。「そんなんするなよ。自分でするわア。おもんないわ!ほっといて!」「何でやねん!お前がさっさとせんからやろ」もう、とにかくうるさい!大分ほっといたが、あんまりうるさくて、ロフトで漫画読んだり、パズルしてた子からも苦情が出始め「いい加減にもうちょっと静かにゲームできんか?なんで人生ゲームするのにそれだけ怒鳴りあわなあかんのー!」

プレステやロクヨンなんかのソフトで遊ぶゲームは、むこうがプログラムしたとおりの決まった速さやルールで遊ぶからこの手のいさかいはまず起きない。遊ぶ人数も少ないし・・。人生ゲームのようなボードゲームは人数も多いし、それぞれのペースで進むしかないので起こるべくして起こるいさかいなんだろう。

子どもの世界に首を突っ込んで説教するのは嫌なんだが、またゆうてもーた。相手のペースも認めてやり。自分のペースに合わんからってその子のゲームの楽しみ取り上げたらあかん。早く処理して進むことより、この駒に書いてある内容をみんなでゆっくり読んでみ。ゲームを楽しみや!もうちょっと笑いながらやろーや!ゲームやで!ゲーム!

相手のペースに合わせたり、、認めてやれたり・・。
助けてもらったり、助けられたり・・。
奇麗事かもしれないけど、
自分のペースと違う人との出会いは大事だと思う。

たかが人生ゲームの一場面だが、なかなか経験できない貴重ないさかいだったと思いたい。

なかよしには、貴重ないさかいがいっぱい起こるなあ!おもろい!

夕方、大ゲーム大会をする。雨はあがりかけていたが今日は部屋で過ごそう。
(1)自分の名前を見つけようゲーム(コープさんのカタログの文字を切り抜いて貼る)
(2)先生の名前を見つけようゲーム(同じく切り抜いて貼る。これは2人一組で力をあわせる)
(3)トランプで算数!ゲーム(2人一組、トランプを半分ずつもって、掛け算、割り算、引き算の虫食いをうめる)
(4)ウノ対決(1位は8点だが、2位は3点、4位が7点とイウ具合に勝てばいいってもんじゃない勝負)
盛り上がりました。優勝はナッチ、2位マリオ、3位ケイでしたあ!

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追加 「アメリカ同時テロの画像」

11日、大事なことを書くのを忘れていた。

昨晩ゲン坊と早くから眠ってしまい、朝まで知らなかった。
朝起きてテレビをつけると、マンハッタンのトレードセンタービルから煙が上がっている画。「火事?」「爆弾?」「今消してる真っ最中か」のんきなことを思っていると、次の画がでた。

飛行機がビルに突っ込んだ・・。もう一機、もうひとつのビルに突っ込んだ!「うそやろー!」その上、5角形のペンタゴンにまで、もう一機・・。ピッツバーグにももう一機墜落・・。同時多発テロが起こっていた・・。ハイジャックされた民間機!?うそやろー!

ナッチも起きてきてびっくりしている。「なんでこんなことするん?」子どもにこの背景を説明するのはほんとに難しい。それもまだいろんなことがはっきりしていなかったし・・。「中東、インドの近くやねんけどな、そこの人がアメリカにずっと恨みをもっててな、口でいわんとなこんな恐ろしいことして‘腹立つ!許されへん!‘って・・」「ふーん」「絶対あかんで!信じられへん!」説明していても、次々と流れる恐ろしい激突の瞬間の画のショックが大きく「うそやろー」

池田の事件があった時も、子ども達はすぐにテレビをつけた。学校でも見ていた。今日はどうだろう。

みんな帰ってきて、やはり「テレビつけさして」といってつけるのだった。
ほぼ全員帰ってきて、ビルに激突する画を無言でみる。「すっげー」「映画見たいや」「信じられへん」「自殺したかったんやで」。「ちがうでー、アメリカと戦争やで」みんな口々に色々言っている。朝ナッチに説明したのと同じようなことだけ話した。「けんかやな」「手出したらあかんって言うのわかるやろ。けんかの仕方がなってないねん。自分に不満や嫌なことがあるからって、やっぱり絶対手出したらあかんねん」 でも大人がこれやもんな。大人がこんなことしてるもんな・・

5年は学校でも先生が見せてくれたというので「先生なにかいうてはった?」「いや、別に」なんのためにみせたんやろ・・。何の罪もない人の命が理不尽に奪われたことくらいいってほしかった。

誰かが「すっげえ、でもなんかかっこよくない?」って言った。「何ゆうてんの!この飛行機にも、このビルにもほんまに生きてる人がいっぱいいたんやで。今この秘密基地に飛行機が突っ込んでくるのと同じやねんで。ふつうに生活してて、いきなり死んでしまうんやで。大事な命がいっぱいいっぺんになくなってんで」

子ども達に政治的な背景や思想、宗教のことまで考えろなんて絶対無理。
そんなことは分かっているけど、たくさんの大切な命が一度に失われてしまったこと、自分の意見を主張する手段に暴力を使うことはどんな理由があっても絶対に許されないこと、これだけは言わずにはおれなかった。

池田の事件同様、何の罪もない人たちの命があっという間に理不尽に奪われた。ご家族の方の慟哭、さっきまで一緒に生きていた人がもう帰ってこない現実。心からご冥福を祈ります。

そして私は無党派無信仰の人間ですが、世界中を巻き込むような戦争は絶対にしてほしくない。報復には報復しかない、これでは終りがない。核vs核までいってしまったら人類は滅亡・・。うわあ、‘火の鳥‘の世界だ。‘ナウシカ‘の世界だ。

自分ももし家族を失ったりしていたら「偽善なんか言ってられないでしょう!」と怒り狂うのかもしれない。

でも偽善でない、ほんものの大人の‘けんかの始末‘のつけ方を
子ども達に見せて欲しい。今こそ人間の理性を!

#82 9月10日(月)

「こんな日に限って・・」
雨だった。台風が関東方面に近づいている。

遠い子はこの雨では自転車でくるのもきついだろうから、今日はお休み多いかなあ。「ただいまあ!」アイボンの元気な声!「歩いてきたんやで!びしょびしょ!」よう、おこしどす!友達まで連れてきている。ケイも帰ってきて、濡れた靴下を扇風機にかけて「これでよし」全然よろしくなーい!やめておくれー!

結局、リカッチがお休みだけでみんな帰ってきた。リードは
今日ドッジの日。「雨の日はいくのいややあ!歩きやもーん!」とぶりぶりいいながらも出かけていった。その時、リードの開けたドアの向こうに、お隣さんが帰ってきた姿らしきものが見えた。うそやろー、これからって言うときに!あー、どないしょー。

おやつの後、大ウノ大会をするということになっていた。今日は、順位でなく、3回勝負の点数制。あー、盛り上がりすぎたら、また苦情やぞ・・。

しかし、やはり盛り上がった。5時前。残すは罰ゲーム。超原始的な「バッチ−ン」だ。一番勝った人が思い切り叩ける。次に勝った人が一番下に手を置き、順にその上に手を重ねていき、一番負けた人の手が一番上、危険度100%!

この単純なのがよかったようで、一回終っても「もう一回やろ!」とまたカードをひいて数字の少ない順に手を重ねていく子ども達。スリル満点!逃げるのは3回まで。手のひらが8人重なるので迫力満点。しかし、お隣が気になる。

おもしろすぎて、超盛り上がる。お隣が帰宅して30分。そろそろ限界だ。「みんな、台風やし、早めに帰りたい子はかえろー!」「えー!なんでー!もっとやろ!」

その後、ナッチ宅へほぼお流れ。雨の日にお隣が居られるのはきついなあ!
でも、おもしろかった!

#81 9月7日(金)

カレーライス

昼食を作るのもとうとう今日で最後。今日は5年も早く帰ってくるので、さて何にしよう。リクエストでは「そばめし&カレー」2つは無理や。しめはカレーに決めた。

「はらへったあ」「おなかすいたあ」「今日なにい?」「なんやカレーか(悪かったな!)」

ここ最近はみんな揃って「いただきます!」ができにくい状態になってきた。なんかほんとにみんな身体が大きくなった・・。いつの間にか!殆ど毎日会ってるんで、どのくらい大きくなったのかは分からない。でも去年の写真をみたりすると一回り以上確実に大きくなっている。だから、ほんと秘密基地一階でいつもの机を囲める人数は5人くらいになってきた。机をもうひとつだしてなんとか10人。それ以上は夏休みで実証されたが、机を置いていると座れない。

ジーコとウユーが後ろ向いて立っていた。ウユー大きくなったなあ・・となぜか思った。ジーコの方が少し大きいイメージがあったからかなあ。ちょうど身体測定の後で聞いてみた。5センチも伸びてたって!背が!やっぱり!

そこから背談義になった。指導員の友達、高校に入ってから一気に20センチ伸びた男子がいる話をすると「ウッソー!」ウユーが「俺の父さんもやで」と管理人さんの一気に背が伸びた話をみんなにしている。だから「男子は今背が低くても、中学、高校でどないなるか分からんぞ」という結論になった。「女ははよ大きくなるからな」これは皆の一致した見解でした。

(管理人注、中1:142cm→中3:172cmです、エッヘン!)

だって、女子で、足が24・5センチの子もいるし、151センチになった!と言う子もいるしね。指導員は足のサイズは小さめ、23・5センチ、これさえ越えられているわけだから・・。

「まっせん、昔からでかかったん?」「まあ、そうやな」「小学6年で165センチあったもんなあ」「すっげえ、でかい!」(悪かったな!)「体重は?」「あの頃はふつうやってん!中学のときで165・3センチ、56kgっていうのは覚えてるわ。なかなかスマートやろ」「どこが!」「でも、背はあれから伸びてないなあ・・」やはり女子は早く成長する、という裏づけ話をうまいことさせられたのでした(笑)

来週から給食だねえ。しばらくみんなとのおひるごはんもおあずけ。ほっとしたような、ちと寂しいような本日でした。

#80 9月6日(木)

たこ焼きといなり寿司

みんなのリクエストに応えて今日はたこ焼きだ。指導員宅のホットプレートが10年ぶりに新品に。それに、なんと一気に31個も焼けるたこ焼きプレ−トもついていて、感動のなかよし初お目見えとなった。

大将マリオ。「俺が全部焼く」マリオに任せると必ずどこかに爆弾たこ焼きができる。今回も例にもれず「一個、しょうゆがたっぷりはいって色変わってまーす」とのことだった。

「うまそうやなあ」「はよいれてくれ」「これ俺予約」声がとびかう。なんと大将マリオはお客さんがいるにもかかわらず、自分の皿に一番にいれようとする。「大将!そりゃああかんやろ。おきゃくさんからやでえ」「そうやで!大将!」皿を持ったお客、ジーコ、ウユー、ナッチ、リードがにやりと皿をつきだす。「わかりましたよ。はいよ!」仕方なく自分の狙っていたおいしそうなやつをお客の皿にいれ、大将は涙をのんでいました(爆)

「大将というのは、みんなのことを先に、自分のことは最後。孤独やろう?」「大将は大変やなあ」ウユーがはふはふ言いながらたこ焼きをほおばり一言。でも、次はジーコとウユーがたこ焼き屋大将で31個焼いてくれました。リードも上手やった。

さあ、今日は雨といってたけどなんとかくもり。5年はS小学校で水泳記録会本番だ。往復歩くっていってたからなあ。そして、ゴーのT小学校でも記録会本番・・。

「俺らも来年あるねんなあ」「私本気ださんとゆっくり泳いで選ばれんとこ」「無理や。隣で誰か泳いでたりしたら絶対本気になるで」「そうや、ファイトがでてくんで」「違う学校の子と泳ぐんやで。もうそりゃあ思い切り知らんうち泳いでるデ」なんやかんやと話している4年。自然学校の時もそうだったけど、今度も5年が身近にいてくれるおかげで4年はイメージをふくらませて、5年生になる来年をきっと期待して楽しみにしている。

4時。「ただいまあ!もうへろへろやあ」と5年が帰ってきた。アイボン「なあ!すごいことがわかるで。多分リカッチが帰ってきたら言ってくれる」興奮気味。結局帰りを待てず、教えてくれる。なんと、集まった小学校生徒全員のなかで、平泳ぎのタイムが2位で表彰されたそうだ!「おめでとう!」「さすがメガトンアイボン!」4年も「すげー」という顔で話を聞いている。ジャガも帰ってきて「そうやで、こいつ名前呼ばれよってんで」と報告してくれる。ジャガもベストタイムだったようだ。

そして、ゴーからも電話。なんと、なんと全体総合1位!メドレーリレーでべストタイムだったそうだ。みんな大したもんだ!ご苦労様!しんどい練習の甲斐あったやん!

「違う学校のやつが隣に並んだら、むっちゃ燃えてくんぞー」たこ焼き(ちくわとウインナ−焼き)を食べながら、色々話してくれる。

「つかれたあ」「あるきすぎやあ」とか言いながら「寝転がって本読むわ」といいながら気がつけば公園で、またみんなで四天をしているのでした。

#79 9月5日(水)

「しゃけ寿司と味噌汁」

お米をといで梅干をいれてごはんを炊く。そこに焼いてほぐした鮭とたっぷりのごまを混ぜる。しゃけ寿司のできあがり。保育園の子どもにはダントツ人気のメニューをなかよしでだしてみた。

「これ梅干やな」「ごまいっぱいや」「ごまはすごい栄養があるねんぞ」「ごま好きのやつがクラスにおるねん」「かわっとんなあ」「おいしいな」おしゃべりしながら、もぐもぐと自分たちで次々とよそっては食べていく。味噌汁好きのマリオは味噌汁もおかわりする。それをみてナッチ、ウユー、ジーコ、リードも「おかわり!」味噌汁売り切れ。

おひつに結構いれたお寿司はあっという間になくなった。久しぶりに登校できて、なかよしにはきたものの
お腹の具合がいまひとつのリードも「うまい」とよく食べていた。よかった、よかった。たまには和食もいいよね。

月曜からやりはじめてたジグソーパズルにかなり集中。マリオは読書中。後の4年4人がまあ文字通り頭をつきあわせて完成を目指す。しばらくして、色別に4コーナーにパズルを分け「この方が早くできるぞ」とかしこい工夫。結構むつかしいのが、1時間くらいでできあがってしまった!「やったー!」

「上のもやろ!」ロフト部にケイがやりかけてたミッキーのパズルもあり「怒るんちゃうか?」「ええやん、みんなのやもん」「やろーぜ!」5年がいない時、とにかくよくしゃべり、がんがん文句も言い合う4年である。

5年に威圧されているのではなく、ある意味、めちゃくちゃ明るくて元気でしゃべりでうるさい(ごめん!)5年を認めている。4年はあまりあほなこともせず、結構冷静なところが売りだが(笑)5年のそういう元気いっぱいはじけてるところも、半分きっとうらやましく好きなんやろなあ・・ってこの頃思う。指導員も大好きだ。

プールが終って帰ってきた5年。「はらへったあ!」

ケイ「あー!タイム落ちたあ。最悪」ジャガ「おちたっていうけどいったい何秒やねん、おまえ」ケイ「22秒(25メートルクロール)」ジャガ「お前はイヤミか!俺ベストで25秒やねんぞー!ふんっ!!」
みんな大笑い!こういう風に話を持っていって皆を笑わせるジャガの話術は超一流!

夕方、久々に四天をする。待ちが多く、6天になる。初挑戦。小の下の極々小なるスペースも登場。またおもしろくなりそうだ。

それと、おもしろいのが、隣のカリスマ率いる野球少年達。ボールが転がると気持ちよくとってくれるんだが、だんだんエスカレートしていってとってくれた子がサッカーのフリーキックみたいにボールを蹴りだして、こちらは全員腰を落としてそのボールをとる、という構図ができてきた。

転がったボールを野球少年達は取り合いして「俺に蹴らせろ」状態。もちろんカリスマは冷静に「なにやっとんねん」と見守っている。こっちも「ぜったいとってやるー!」状態。キック!キャッチ!「イエーイ!!」一体何の遊びや(笑)

四天と野球はいつのまにかサッカーPK戦となっていたのでした。よう笑ろうた!

#78 9月4日(火)

「お好み焼き」
今日からアイボンもプールにいった。リードまだすっきりしないようで今日も休んでいる。マリオは「俺はタイム遅かったから選ばれんかったわ」とあっさりしている。

みんなでお好み焼きを焼く。ジュ−ジュ−焼く。マリオ食べすぎ!ナッチも食べすぎ!ウユー、ジーコマンはまず食べ過ぎるということがない。指導員はつめの垢を煎じてのみたい(笑)

マリオ、ウユーは友達と約束をしたといって、出かける。うわあ、いるのはジーコとナッチとまっせんの3人だ。去年の夏休み、お盆前の、ジャガとコウ以来だ。

「なあ、5年って何時に帰ってくるんやろ?」「みんな休みとちがうか?」「なあ、もう今日はどっかいこ」「千と千尋、見にいこ!」(は?)「いこいこー!」
ジーコとナッチはもうなかよしを閉める気でいる(爆)

「でも帰ってきて勝手になかよし閉めてたらおこるやろ」「5年に今日なかよし来るか聞きにいこ!」

ちょうどホームへのおやつ配達があったので、3人で学校に出かけた。ジーコもナッチもよく運んでくれ、ホームの先生にほめてもらった。

話しているうちに2人はプールの横に行って5年を探している。「先生に聞いたらな、夕方までやって!」(喜ぶなって)「いやあ、でも5時ってことはないやろ」

そうこうしているうちにプールサイドにアイボン発見!「今日なかよしくるー?」叫ぶ2人(来て欲しくなさそうに叫ぶなって)

「行くデー!!!」ジーコとナッチには無情の元気いっぱいの返事。「あーあ」(こら!こら!)

結構今日は暑かったので「じゃあ、カキ氷買いにいこ!」例の100円カキ氷を買いにでかけた。

秘密基地に帰ってカキ氷を食べていると、ケイが帰ってきた。アイボンも帰ってきた。ジャガも帰ってきた。

「おなかすいたあ!!」午後から殆ど泳ぎ詰めやったとのこと。ああ、お好み焼き残しといたらよかったなあ。

タイムのこと、ケイとアイボンはリレーのチームが同じでとか、もういっぱいしゃべるしゃべる!ナッチとジーコも話しに巻き込まれ大笑いだ。ジャガとのかけあいがまた最高。5年帰ってきてやっぱりおもしろいやん!

その後、少し事件があった。あんなに楽しくて笑いまくっていたのに・・。かなり泣かせてしまった。大声で泣かないので余計に悔しくて悲しくかったのが伝わってたまらなかった。あまりにも軽い謝罪、それどころか、泣いている子の屈辱に思いをはせることができず指導員が自分の気持ちに立たない、他の子をひいきしているといって、逆切れする様子に頭を抱える。「なんでやねん、これはしたらあかんことやろ」

一同さっきまでの歓声は吹き飛び、しーん・・。泣いていた子は帰ってしまった。

結局その後、みんなで問題解決のために自転車を走らせた。あるお母さんの涙をみた。かなり心にきた・・。

大変抽象的な書き方で申し訳ないのだが、この事件もみんなにはきっとプラスになる出来事だったと信じたい。

#77 9月3日(月)

「おでん・まきずし」
始業式も終わり今日から本格的に2学期開始。あれだけ暑くてどうしようもなかった秘密基地の中も、今日は小雨もぱらつきひんやりしているくらい。うそのようだ。

今日から一週間、給食はまだはじまらない。昼食はなかよしでみんなで食べよう。さあ、今日はなににしようか。ただし、5年は水泳記録会に向けて、弁当もちで学校のプールが午後も入っているらしいが全員ではないようで、だれが代表に選ばれたかも分からないので多めに昼食を用意する。

今日はおでんにした。いっぱい焚いた。でもこういう日は絶対帰ってくる子は少ないぞ・・・、と疑心暗鬼していたのが大当たり!5年はアイボン(体調悪し)とマリオだけ、あとはプールへ。リードも体調をくずして学校も休んでいるとのこと。やっぱりなあ。

でも久々のゆっくり昼食。夏休みに17人で汗をかきかき詰め詰めで食べたよねえ。あれはあれでいい思い出だけど、おなべを囲んでゆっくりたべるのはやはり格別。「いただきまーす!」

大根、ジャガイモからなくなる。練り物より野菜が人気。ご馳走様でした!一人で食べるよりおいしいなあ、やっぱり!

新しいジグソーパズルに今日は挑戦!

そして、今日はアイボンに素敵な出来事が起こったことを知った。なにか、とてもうれしかった。