指導員記録「まっせんダイアリー2001」

01年7月


#75 7月16日(月)−19日(金) 「ショートカット4編」


 
19日(木)   一学期終業式。


          あゆみを見せてくれる子、絶対見せない子さまざま。

          みんなよく頑張った!ええやん、‘がんばろう‘に丸がついてたって

          そんな人生終ったような顔せんと!結果は結果として受け止めて

          またスタートしよ! 
          リードが昨日、自転車にのっていてひっくり返ったようで心配。

          検査のため、午後から帰室。お岩さんになっていた。

          今日は安静だ。それでも、夕方キックをするとみんながいってると

          「えー!俺もやるわ!やれるわー!なんでやねん!」

          超人リード、瞳孔が開きっぱなしやねんぞー!
          リードの怪我もあり、ビーズと貝がらをだしてみて

         女子を誘い込む。成功!。ビーズとワイヤーを買いにでかける。

         貝殻はキャンプの下見時にゲン坊がひたすら集めたびわこの巻貝。

         洗っておいておいたのが役に立った。

         結局、男子も全員やりはじめる。暑いのにすごい集中力!

     

        それどころか、完成作品の素晴らしい仕上がり!

         ゴーのなんか、ビーズの数まで数えてすごいセンスのいいブレスレット。

         十分、売り物になりそうな出来栄えだ。

         「祭りでやる!」一気にまつりのコーナーの話になる。
         子どもはやる気になり、目標ができるとすごい力がでる。

         さあ、どこまでやる気を持続させてくれるかなあ、たのんだで!

         

         今日の昼食、リクエストにより冷麺。

 18日(水)   暑い!暑い!ほんまに暑い!

          誰かがいった「プールいきたいなあ・・」

          「よし、いこ!」「やったー!」

          急にプールいきが決まるなかよし。

          ジャガ「なんで俺が友達と約束してる時にそんなとこいくんやー!」

          ごめんよ!自転車でA市民プールへ。気持ちよかったね。
          今日の昼食はリクエストのカレーライス。
          持ち帰りの荷物が増えてきた。

          とうとう明日は終業式。

 17日(火)   本体ホームのオヤツ配達に行った。

          初めて出かけたウユーとジーコはタレントのように

          低学年の子に周りを囲まれとびつかれていた(笑)

          帰りに100円で山のように氷をけずってくれるカキ氷やに

          寄った。留守番のみんなにもお持ち帰りをした。

          

          今日から昼食を作って帰りを待つ。

          今日のメニューは、ハンバーグだ。

16日(月)   今日は給食最終日。大好きな焼きそば、アイスクリームがでたようだ。

          ジーコマン「みんなええやろ、ええやろって見せびらかすねん・・」

          代わりのゼリーでもそこらのコンビニに買いに行って、一緒に出すくらいの

         裁量権って学校調理室にはないんかなあ。アイスクリーム・・。

         嬉しい子、食べられなくて寂しい子、両方おるんやもん!っと

         思ってしまう指導員はやはり公務員にはなれないだろう(笑)


#74 7月13日(金) 「メロン二個!?」

 短縮授業に入っている。
ウユー、マリオ、ケイ、アイボン、リードが続々帰ってきた。

5年がなぜか結構大きいメロンを二個持って帰ってきている。
なんなん?そのメロン?」
「自然学校の間、給食食べてへんやろ。その代わりやって」
「なんでメロンなん?」「そんなん知らん」そらそうやわな。

なんでメロンなんやろ?学校に200個以上のメロンが今日あったんだ。
5年全員に2個ずつ配られて、この超蒸し暑い!猛暑の中
「重いー!」とへいこら担いで帰ってきた子どもをみていて
ひたすら???

プリンスメロンじゃなくてちゃんと網目の入ったいいメロン。
なんで1個じゃなくて2個なんやろ?うーん、わからん?
(学校の決めたことやって!追求はやめよう−笑)

でもありがたみがあまりなかったようで、重たさの為
2人がなかよしにメロンを忘れていった(置いていった)・・・爆!

来年は親子で作れる‘チラシ寿司セット‘とか、ナスやトマト、ピーマンなんかの‘夏野菜セット‘とか
少量で重くなくて喜ばれる‘さくらんぼ‘とかにしてほしいなあ!(しつこい!)

2時すぎにコープさんが本体ホームのおやつをたっぷり届けてくれた。
「コープさんやで、まっせん!」と腰の軽いアイボン。自然に身体が動くようで
トラックから荷物を降ろすコープさんと、指導員の間に入って
手伝ってくれた。ありがとう!

そして、今日は本体ホームに業者が手をいれたおやつを届ける日。
3時前にお好み焼きをとりに行くことになっている。

「ホームのおやつとりに行ってくれる人!」
シーン・・。「暑い」「今帰ってきたとこ」「宿題中」「漫画中」
うう・・、つれない返事。
「車の中、涼しいでえ」と姑息に訴えて誘い込む(笑)

結局、誘いに乗ってくれたのはケイ、アイボン、マリオ。
留守をウユー、リードに頼んだ。
「鍵かけといてな。なかよし関係者以外やったら、今誰もいませんって言っといてな」
「今誰もいませんって言ったら、おるということやんかあ!」
リードの鋭い突っ込み(苦笑!)
「とにかくなかよし&知ってる子ども以外は中にいれんといてと言うこっちゃ!」
「わかってる、わかってる」と冷静にウユー。よろしく!

ゲン坊の保育園ガールフレンド母が脱サラして開業したお好み焼きやさん。
1枚のお好み焼きを4等分してもらう、という無理も聞いてくれる。
店内に入ると、ムオーッ!とすごい湿度と暑さ。
40度近くはゆうにあるはず・・・。先に入ってたケイとアイボンが鉄板を覗き込んでいる。

丁度お好み焼きが焼けたところだった。

「お兄ちゃん、ちょっと2切れずつくらい入れていってくれへん」
マリオが頼まれてる。大きなコテを持たされた(笑)。

ケイとアイボンもプラケースをはずして、数が数えやすいように並べていってくれた。
汗ポタポタ、だらだら、汗が目の中に入ってくるほどの超!暑い中、
みんなようやってくれました。

ホームに届けようと、学校の門を入っていくと
カナとリーとユカリンとマーがいた。
「何のおやつ?」「お好み焼きやでー!」
「わあ、やった!」この一言だけでも、甲斐あったというものだ。
「食べにいこ!」

カナが「足痛い」と言って歩けない。ころんだところの石にひざ下があたったらしい。
リーが「私がおんぶしたる!」といって、ほんとに背負って歩き出した。
すごいパワー!スーパー2年生だ!カナも嬉しそうだった。

ホーム着。なぜかM先生しかいなかった(ように思う・・)。
リー達が「先生!カナが歩かれへんって言ってるで!」と叫ぶんだが
まったくその声が届かず、先生は「ちゃんと、座れているところから食べまーす!!」と部屋の中の子に
叫んでいた。指導員も一応「大分痛そうですー」と叫んだが、ダメだった(笑)

とりあえずホームを後にする。門を出るときまでM先生の声が聞こえていた。
みんななかなか座らないんだろう。
カナ、治療してもらってや。

秘密基地に到着。
ウユーたちがちゃんと留守番してくれていた。
ナッチがシオリンとソノリンをつれて来ていた。
「ホームの子はお好み焼きでいいわなあ。うらやましいわ」
「そうやわ、いっつも運ぶばっかりで、私らのないもんなあ」

「あのな、ホームの子は学校の中から出られへんねんで。
カキ氷みんなでけずったり、7イレブンに100円もってすきなもん買いにいったり
できひんねんで。お好み焼きがよかったらいつでも言うて。たのんどくよ。
ホームの子らが、ええなあ、なかよしの子は、って逆にいうてるわ」
説得力があったようで、うなずく面々であった。

今日は100円おやつ。カキ氷となんてったって、プロ野球チップスが今大人気。
レアカードを狙っているがなかなかのようだ・・。

夕方、やはり前公園でキックベース。
今日も、マウンテン君、アップ君、ミッチー、カマ君合流。
かなりおもしろくて審判してても白熱してくる。

そこに見覚えのある人影。こちらを向いて頭をさげておられる。
ジャガ達の担任のT先生だ。
「お久しぶりでーす!」とでかい声で返す。
マウンテン君を捜しておられたようで、打順だったがT先生のところに行くように言って
代打をだした。

話が終ってT先生がこちらまで来てくださった。
「マウンテン君、最近一緒なんですね」
「今週はなんかずっと一緒にキックしてますね」
「またちょっと寄らせて貰いますわ」
「こちらこそお手紙を出そうと思いながらそのままで・・」
「これから夏休みで暑いし大変やから頑張ってくださいね」
「いやあ、どうも、ありがとうございます。先生も暑い中ごくろうさまです」
「いやいや、じゃあまた」

学校の先生にがんばって下さいなんて言われると
さすがに恐縮し、ちょちょまうまっせんであった(笑)
あっ!なんで、メロンなんか聞けばよかったあ!

マウンテン君、カマ君となんかの機会に何か話してみたいな。
多くを語らない子達なので、余計になんかしゃべりたくなる。
来週もいっしょに遊んでな。


#72 7月10日(火) 「大人になっていくことーお母さんの知らない私」

 今日、午前中にあるお母さんから電話があり、秘密基地で話し込んだ。
午後、それに関連して、もう一人のお母さんも秘密基地に来られ、話しをした。

2人とも涙を流された。指導員も自分の子育てを振り返り泣いた。
子どもを育てる上でぶつかるさまざまなこと、
友達、うそ、お金。親の知らない子どもの姿を知った時、
親に理解できない行動を子どもがとった時、
親がそれに対する怒りや疑問、情けなさを乗り越えようとするとき
どうしても涙が出る。

でも、涙がでる思いを共感できたり、「大丈夫やで!」っていってもらえたり
「一緒にみまもっていこ!」って確認してもらえたら、
一度に楽になる。現実は現実として存在するけど、
一緒に悩んでくれる、一緒にその子を見守ってくれる人たちの存在って
大きい。指導員もどれだけこれまで助けられたか分からない。

今日はこの手紙をくれた子を一緒に見守っていこう!って
話をいっぱいして、愚痴もいいあって、確認した。
きっと大丈夫、こんなにしっかり自分の思いを文章にできるんだから・・。

本人にまたも無断掲載ですが、まっせんあてなので
あえて、一部分公開。みなさんも見守ってあげてください!

まっせんへ
 なかよしに行きたくていきたいのに、心の中ではなにかがはんたいしている。
それで、いやになってくる。

なにもなくても心の中でなにかがあるような気がする。
いきたくてもいけない気持ち、すごく悲しい・・。

すなおになりたい。でもなれなくてすごく悲しい。
やめたい時もある。でもなかよしが大好き。

やめられない。でも自分が大大大大大大ーきらい。
もう自分がいやでたまんない。

でもひとついいところがある。やさしい自分かな?

必死でもう一人の自分と闘っているのが痛いほど伝わってきます。
ほんとにこの子がいとおしくてたまらなく・・。
返事をしっかり書こうと思っている指導員です。


#71 7月12日(木)  「遊び虫ときゅうり」
 
 暑い!秘密基地は5人越えたところからモワモワーっとしてくる。

あっちで宿題、こっちでまんが、あっちでトランプ、こっちでおしゃべり、
あっちでぶどう洗い、こっちで折り紙、あっちでパズル、こっちでごろ寝。
見事に好きなことしている子ども達だ。

昨日のキックはおもしろかった!きっと、今日もキックやろなあ、と思っていると、
リード、ジャガが「キックいこー!、いくぞ!」と前公園に出て行った。
休む予定のアイボンも合流、リカッチ、ゴーも「いこー!」と出て行った。

残るは少し体調悪いウユー、ナッチ、ジーコマン、マリオ。
マリオは「なんで自動的にキックになるんだ!おかしい!」と抗議している。
「毎日、毎日キックなんていい加減にして欲しいわ」
「いやあ、たいがい毎日四天もやっとたで」
「そういうことをいってるんと違う!」
こんなん言ってるけど、今日はきっとキックするで、マリオ。
きのうもほんまはうずうずしてたやんか(笑)

なんやかんやで外に出ると、あれ、雨だ。どんどん降ってくる。
やみそうもない。「こりゃあかんわ、はいろ」というと、帰るつもりだった
ウユーが「入るんやったらおろ。」といって、即、秘密基地へ戻る。なにかうれしい。
リードが帰ってきて「はよきてや!まっせん!」というものの、
「あかんって、降りすぎやって、呼んでくるから入っとき」

リード以外いっこうに帰ってこない面々を傘をもって呼びに行く。
どんどん降ってきた。帰ってくる姿がない。この雨でやってるんかいな、キック!

公園着。昨日のサウス君、マウンテン君、アップ君も一緒に
ジャガ、ゴー、アイボン、ケイがびしょぬれでやめる気配もなくキックしていた。
「おそいぞー、まっせん!」「もうあかんって、降りすぎやって、帰ろ!」
指導員のさしている傘からぽたぽたしずくが落ちてくるほどの降りだというのに・・。

「なんでー、やめれるかあ、なあ!」「そうやそうや、ええとこやのに」
「すぐやむって!」もう、大分降ってるんやけど・・。
まったく止める気なし。髪もTシャツもびしょびしょ。なのに、まあ楽しそうなこと・・。
もう声かけるのをあきらめて、じっと見てしまった。

‘ぼくらのからだのすみっこに小さくなってる遊び虫。
宿題まだかとおこられて、危ないだめよとしかられて
小さくなってる、あそび虫‘
こんな歌があるんですよ。(歌詞うろおぼえ)このキック軍団みてたら
ほんとに遊び虫エンジン全開!ってしかいえなかったですねえ。
なんかジーッと見つめてしまいましたねえ。

しかし、ハッとわれに返り、まだふり続く雨を確認し
「もうあかんって!げんかーい!かえろー!」と叫んでいた。
「じゃあ、この回で終わりな」
やっと、やめる体制になった。ホーッ。

でも結局、秘密基地に帰ってしばらくすると雨は予報を外して止んでしまった!
一太郎がきてから、大ウノ大会ということになっていたが、
「やっぱりキック!」とみんなどどーっとでていく。
ジャガはさっきで力使い果たしたのか「俺、おるわ」と
びしょぬれのTシャツにタオルはさんで寝転がって漫画を読んでいる。
鍵だけたのんで公園へいく。

公園へいくと、予想通り、サウス君、マウンテン君、アップ君がいた(笑)
「ほらな、やむっていうたやろ」とこちらが戻ってくるのを分かっていたような口ぶり。
「やろやろー!」5回裏表、プレイボール!

2回すぎたところで、一太郎とジャガが登場。戦力アップ。

一太郎が「まっせんに渡したいものが・・」とかばんを探りにいく。
きゅうりだ。「大学でとれたんで、晩めしにいかがですか?」
もちろん2つ返事で「いただきます!」

そして、その後ミッチ−とかま君も合流。またまた戦力大アップ!
またおもしろいゲームになってきた。

保育園のお迎え時間がきて、審判を一太郎に頼む。
リカッチが泣いていたが、励まして帰る。
負けること、悔しいこと、でも泣いていても前に進まんこと、気持ちをきりかえること
人のせいにしてても解決しないこと、今リカッチは勉強中だ。「まっせんが悪い!」といいながら、
ふくれてる時間が短くなってきたぞ。

ゲン坊と家に到着。
携帯が鳴る。一太郎だった。
そうや、きゅうり、結局受け取ってなかったんや。
「今、JRの前なんですけど」「すぐいきます!」
そのまま持って帰って食べてもよかったはずなのに、わざわざ電話をくれたんです。

車で駅前へ。
タバコ屋の前で立っている一太郎。
誰もこのかっこいい若者が、おばさん(まっせん)にきゅうりを渡す為に10分近くここで
待っているとは、思わないだろう(笑)。

ほんと一太郎ってかっこいいですよね!
有機栽培のK大学産きゅうり、おいしかったです。
心から、ありがとうでした!


#70 7月11日(水)   「革命」

 

 ジャガが、教えてくれた、大富豪バージョンアップ版「革命」

最近リード、ケイも入って盛り上がっている。
トランプの大富豪。3が一番弱くて、ジョーカーが一番強いんだが、

同じ数字4枚を出すと、そこで「革命」が始まる。

なんと、3が最強、Aが最弱に変わってしまう、というルールだ。
この頭の切り替えがなんとも言えずおもしろくて、やみつき・・・。

指導員の方が「なあ、やろーや」と誘っている始末である。
ダイヤパズルも根強く人気。現在の特許は、

ケイ3号、ナッチ3号、ウユー2号(昨年取得)、

そしてなんと、ゲン坊1号である。ゲン坊、若干6歳にして

ほんとにやってしまったんです!あの集中力(単に姉ナッチに対する対抗心ともいえる)

には、脱帽!天才幼児だ!(親ばかとなかよしの子達に笑われた・・)

リード、ジャガ、アイボン、ファイト!苦戦奮闘中。
「どうせ、俺は幼児にも負けますよ!」by自虐的なジャガ(笑)
ゴーは学校でダンスクラブに入っていて、プッチモニの

‘ベイビー恋にノックアウト!‘の曲をみんなの前で踊ったそうだ。

今日、そのCDを持ってきてかけていた。つい、身体が動く。うまい!
そのダンスの一部分をゴーがジーコマンに教えているのがおもしろい。

すごい体力いるんですよ。ジーコマンも苦戦していました。

この二人、なにか信頼の絆をもっています。お互いのこと、やさしくできてるんです。

(照れて逆になるところがならない)


夕方何して遊ぶ?

「キック−!」「キックやったら、俺帰るわ」

ウユーの一言。「ええやんけー、やってくれよ、ウユー」

「いやや」「お前自己中やのお!」「なにやったらするねん」

「わからん」「ほんま自己中やのお
先日もこの状態。キックはしたくない!と言い張るウユー。でもなぜか存在感のあるウユー?

「四天は?」「四天やったらええわ」と四天になるところが不思議。

この日の四天、最高におもしろかったんですよ(どんべえカップ。優勝リード!)
しかし、今日はさすがに「いややったらするな」とか、みんなも言い出し、

結局キックになった。
人数が8人で分かれると、4人ずつ。

「まっせんはいってやあ」「この間のことがあるから、今日は審判するわ」
あれ?アイボンとゴーがいない。ケイに聞くと

「うんこ町にいってくるっていっちゃった!」と笑う。

「うんこ町ー???」なんじゃ、そりゃ?と言ってると

帰ってきた2人。「友達つれてきたでー!」3人連れてきてる。

「うんこ町の友達かあ!」「そやでー!きゃははあ!」

友達がたまったもんじゃないよな。でも、人数ふえたぞ!
でも一人足りなくて、遠く滑り台の上で座っているウユーとジーコマン発見。

「おいー!たのむわあ。やってくれやあ」とジャガ。

しばらくごそごその後、ジーコマンが「おれ、やるわ」と降りてきた。

さあ、ウユーはどうするかな?そして、マリオ。四天がしたいといって怒っている。
結局、その後、マウンテン君、サウス君、アップ君、かま君、ミッチ−も入り

ウユーもうまいこと合流!いい試合になり、8−7の激戦!

おもしろかったあ!
しかしマリオ、どうしてもしない。でも帰らずベンチで観戦している。

「絶対しない!」強情、頑固。四天を待っているのが分かる。
丁度5時にキック終了。

マリオ「よし、四天や!」やっぱり四天がしたかったんや、どうしても。
マリオ革命というよりは、なりゆきであったが(笑)

キックのフィールドがあっという間に四天フィールドに。

また汗みどろで遊ぶ子ども達でした。

まってた甲斐があったね、マリオ。


#69 7月9日(月)「木登りを見逃した大人2人」

 今日ホームにおやつを配達にいった。時は午後一時半。掃除後の休み時間。
リカッチがいた。「まっせん!みとって!」見事な連続逆上がりをみせてくれる。

ホームにおやつを運び込んでいると、カー子がいた。
「ひさしぶりやなあ、元気か?」「またみんなで一緒にあそぼな。管理人さんも待ってるで」
とか一方的に話し掛ける。「なんで私にそんなこと言うん?」って顔で、でも穏やかな顔で
笑っていた。なんか、ずいぶん大人びたカー子に見えた。

そのうちマキもきた。「マキのお父さんってすごい選手やねんなあ!」「そうかあ」
「昨日ドルのみんなわかりやすいコーチって喜んでたみたいやで」「ほんまっ!」っていいながら
2人で手をとって飛び跳ねていた(笑)

運び終えて、門の方へ歩く。木の横にさしかかると「心がほっとするわあ」と上から
声が聞こえる。みると、木に登って座り込んでいる男子3人、のんびりくつろいでいる。
「気持ちよさそうやなあ。登りたくなるよなあ、木って・・」とぶつぶつ独り言。
「危ないから、降りなさいよ」とは言えない指導員。

先日ホームの先生と‘安全‘について話をした時の会話を思い出した。
「子どもって、汗流して、夢中になって、開放されて、遊びきってる時が一番の安全じゃないんでしょうか?」
「子どもがどんなにドキドキしてワクワクしてやりたい遊びでも、そこに危険が少しでもあるなら
させるわけには、いかないんです」
やっぱりまだ納得できてない・・。

「おっ、まっせん」と横の木から聞こえた。ホームのハッタ君他2名がいた。木登り真っ最中だ。
そうやんなあ、登りたくなるよなあ。気持ちいいもんなあ。」
また危ないからやめときとは、言えなかった。

そこにチャイムがなる。慌てて降りようとするんで「ゆっくりおりや、慌てんでもいいから」
とか言ってると、「おいおい、そんな降り方したら大怪我するよ」と後ろから声。

校長先生だった。子ども達は無事に地上に降り、教室に走っていった。
「ここの木、枝ぶりがいいでしょう。登りたくなるんですよねえ。」
「そうですねえ。さっきも心がほっとするって子どもが言ってました」
お互い、「でも木登りは危険という認識についてはどう考えよう・・・」と
一瞬気持ちが行き交った。

「私ねえ、実は木登りを見逃しているんですよ。ハッ、ハッ、ハッ!」
なんかすごくうれしくて、思わず
「そうなんですか、校長先生!ありがとうございました」ってお礼をいってしまった。
「いえいえー、じゃあ」と笑顔で自転車で出かけられた。

木登りは危険なのでさせないように、という方向の児童課、児童館、ホームに
きっとお目玉をくらうだろう、2人の大人であった。

この日、アイボンの信号が今までになく、ぴこぴこと点滅した・・。
ジーコマンはだじゃれ、冗談連発のハイテンション!
ウユーは結婚式に呼んでくれないそうだ(涙)
リードは夏の映画「絶対、千と千尋の神隠し!!!」と言いまくっていた。
マリオ、梅ジュースの梅の実を食べ「固いぞ!これ」
リカッチ「甲子園って一回しかいかへんの?」
ケイ「兄ちゃんはあれだけ優しくしてもらってるくせになんで文句いえるんや!」とお怒り。
ナッチ、ダイヤパズルにケイと夢中。コーヒーゼリーをズルズルいわして食べていてウユーに指摘され・(笑)
ジャガタム、風邪で鼻ズルのため学校を休んでいたとのこと。お大事に!
ゴー、「ドラえもんのビデオみんとあかん。」「友達が○ちゃんのこと無視していじめてる。いや!疲れた」と  
    結構電話で話して、本日お休み。

10人10様、モー娘の歌じゃないが、
‘人生ってすばらしい、ほら誰かと出あったり恋をしてみたり、
ああ、すばらしい!ほら、誰かと泣いたり笑ったりできる‘

‘人生ってすばらしい、ほらいつもと同じ道だってなんかみつけよう!
ああ、すばらしい!ああ、誰かとめぐりあう道となれ!‘

結構いける歌詞だと思いませんか?
今日はやたらこの歌が頭の中でかけめぐった。
アイボン、がんばれ!アイボンに手紙をかいた。
あした、くるかなあ・・。


#68 7月6日(金)「スケスケ、ヨッシー、フォンさん、よろしく!」

 今日は参観日&懇談会でとりあえずなかよしはお休み。
でも、実は夏休みのアルバイトの指導員さんとの顔合わせがあり、
もしひまやったら、4時半頃きてもいいで、と子ども達にいっておいた。

来るどころか、ケイとナッチはT駅までお迎えに自転車で行ってしまい
なんやかんやでジーコマンもウユーもリードもアイボンもリカッチもやってきて
4時半には、秘密基地の中はもう満員状態。
ジーコ母、リード母も来てくださっていての超大人数での面接となった。
(こんな面接どこにあるんやろ・・・)

K大の4回生でみなさん誠実そうな礼儀正しい方々で期待度抜群!
教育心理を専攻されているそうだ。一人の女性の方は中国からの留学生で
聡明でどきどきするような美しい方で、日本語はぺらぺら。
2名の男性も好青年!
即決で、夏休み交代でなかよしにきていただくことになった。やったー!

仕込んでいた梅ジュースの解禁日でもあり、みんなでお味見。
すっきり、さわやか、スーっとするおいしさだった。

その後、あだ名も決まり、「いっしょに四天しよ!」ということになり
いざ、公園へ。
なんと、フォンさん、サンダルを脱いで裸足でプレー!いいなあ、まさしくどろまみれ!

結局、6時半ごろ、ケイとヨッシーがボールを返しにきてくれて
さっそくの四天は大満足だったようだ。

3名のみなさん、どうぞよろしくお願いします!
一太郎に加え、強力な助っ人がなかよしにやってきた
七夕さんでした。


#67 7月5日(木)「俺がルールや!私がルールや!」

 キックベースをした。

結果は、13−12でジャガチームの勝ち(ジャガの主張)
結果は、13−13で同点、延長戦に入る!(リカッチの主張)

2人の間に火花が散る。リカッチの口撃に頭に来て、ボールをぶつけてしまうジャガ。
「こら!やめろ!」一太郎が止める。
「ボール投げたんはジャガが悪いけど、怒らせたリカッチの言葉もよくない」
「まっせんが目の前におるから余計腹立ってくる!」

「もう、ええやん。今日はこれでやめにしよ!」とナッチ。自分もたいがい怒るくせに
人のことになると冷静。

アイボンとアイボンの友達の2年生もきていた。「かえろ」
マリオ「だから四天にしよっていったやろ」
他の子もおしまーい!といって散る。

後味悪く、まだ若干にらみ気味のお二人。
一太郎もしつこくなにも言わず
「じゃあ」と帰ってしまった。

ルールは自分にとって都合のいいことばかりになっていない。
じぶんの都合ばかり通そうとするから、すぐにぶつかる。
遊びもべんきょうのうち、またこりずにやろう!

そして「まっせんがルールブックや!」でしばらく審判でいよう。
今日は一緒に蹴りまくったから、見えてないところが多すぎたなあ、やっぱり!


#66 7月4日(水)「本日の遊び5編」

 今日、ある補助金がなかよしにおりた。受け取りにいって領収書をかいて
現金で受け取った。重たかった(枚数の重みというより、気持ちの方−笑)

申請する為に要された昨年度からのみんなのエネルギーと時間に 
本当に感謝!の一言だ。地域のお祭りでの餅つき、子ども会とのドッジボール大会、
スキーツアー、多くを巻き込むほど準備は大変だが、それを上回るやりがいと
やりきったあとの充実感や子どもたちの笑顔で帳消しになる。
そしてその行事を正当に評価してもらっておりた補助金。大事になかよしの
運営に使わせていただきます。ご協力いただいた全てのみなさん、ありがとうございました!

本日のあそび

(1)泥だんご 

 秘密基地の中ではご法度なんだが、子どもが帰ってくる前から孤独に(笑)
   散らばらんように紙の上で磨いてみた。さら砂をかけては指のはらでなぞり、こする。
   かなり固くなった。少しづつつるっとしてきた。ここまでくると意地になる。やっぱりおもしい。

   ナッチ、ジーコマンを今日は巻き込んだ。この二人、保育園での実績があるのでやはりうまい。
   「ゲン坊もおんなじ手つきやわあ」とジーコマンにいうと、
   「そりゃあ、俺の後輩やからなあ」っていいながら、両手で丸めてこすってる。
   ナッチは「わたしつくってくる!」と公園にいってしまった。きっと、暑い公園ですわりこんで
   たんだろう。暑さも、周りのこともとんでしまって夢中になれるって貴重だと思う。

   ウユー、ジャガ、リード、一太郎も本日は気持ちだけ巻き込んだ。じわじわ、じっくり
   まずは指導員が20年モノをつくるぞ!今にその手をどろどろにしてやるー!

(2)カブカブの嫁入りじたく

ケイのカブ君に、指導員宅のカブ子(S田からきた幼女の方)を嫁がせることを親同士で決めた(笑)
  ということで、カブ子をケースの中からビンに移す作業をリードに頼んだ。
  ケースの中には、オス2匹、メス2匹がいる。「おらんぞー、逃げたんとちゃうか?」
  とわりばしで捜索するリード。「おったー、動いたー」数分後、やっと見つかって感激!
  土と一緒にびんに移した。ついでにオスもみつけてしばし観察。
  「小さいけどかっこええな」 ウユーが「うちのほうがつのはでかいなあ」

(3)2001年特許またも確認! 

管理人さんに貸してもらっているダイヤパズル。じわじわと人気が出てきているのは
  昨日もお伝えしたが、今日またも新型特許品をナッチが完成させてびっくり!
  「いやあ、ほんまかなあ」と例の特許ノートをみんなで繰る。「ちがう、ちがう、ちがう・・」
  「うわあ、また新しいのできたで!」 ナッチ1号も30年モノの特許ノートに記された。
  その後、ジャガタムも必死の形相で挑戦していたのは言うまでもない。
  (この負けん気がジャガの原動力やね)

(4)一太郎手品教室

トランプがでていた。「手品できるか?」の声に、ジャガが得意のもち技を披露。
  次に一太郎。おお、最後はなんとカードを手から払って一枚残るような見事な演出
  「すっげー」「これ簡単やで、教えたるわ」
  一太郎の周りには人垣ができていた(大げさなー笑)
  おかげで指導員はフルーツポンチ&カキ氷の準備がゆっくりできた。手品の後、
  みんなで食べた。クーラーも効かない暑い部屋が少し涼んだ気分。
  (9人いると効きませんね、秘密基地のクーラー)

(5)久々キックベース

公園はいっぱいで前公園でプレイボール。
 どうしてもウユーとジーコマンは「やれへん」といって、2人でキャッチボールをしている。
 頑固もんである。そこに、ミッチ−とかま君現る。かま君、サンダル履きだったので
「無理やなあ」といってたが、わざわざ靴に履き替えにいってくれた。これで人数が揃う。

もう、汗みどろ、どろまみれ(どこかで聞いたような・・)。リードは突き指覚悟のキャッチ!
一太郎やっぱりうまい。指導員、蹴りはなんとか、守備はイマイチ。ゴーはなぜか帰ってしまう。
上手なのにそれを見られたくないからだと分析。本人は「一太郎がいるからいやあ」といってたが、
それは違うはずだ。女子は嫌といえば言うほど、一太郎がなにか気になる存在であるということを語っている(笑)

  

 アイボンは「ポンゲ?○ンゲ?○きげ?」と散々一太郎にからみ、気が狂ったように
腹をかかえて笑いまくり、おやつを食べ、子ども会行事に出かけた。
ケイは塾に。せっかくのカブ子の入ったビンを「もっていかれへんやろ」と置いていってしまう。
マリオはプール掃除をしていたようで、4時半すぎて帰ってきた。カキ氷を最後まで食べていた。

よくあそんで、よく笑った一日だった。
「まっせん、○んこたれワーオ!」を久々に合唱されてしまった。ジャガが歌うとみんな合唱する・・。
その上、「まっせん、めっちゃ、くまちゃーん!」もほんとに久々に合唱され思わず苦笑。
これは5年しか知らない、ある冬の寒い日のことだった・・。
長くなるので、また今度にしよっと!


#65 7月3日(火)「30年モノの特許ノート」

 秘密基地前で、マリオがもってきたベイブレードで勝負をしていると、
ラハイが歩いてきた。にやっとしている。今日はなかなか去ろうとしない。
「いま鯉見にいっていい?」といってみると、「うん、いいでー!」と家のほうに走り出した。

女子にも声をかけたが「いかへん」の返事。結局マリオと出かけた。
ラハイ家の前の水路でおじいちゃんと釣ったそうだ。
水槽の中には5匹の鯉が元気に泳いでいた。釣り方や色々いっぱい語ってくれた。
マリオは鯉を見ず、水槽の上にあった漫画を読みふけっていた(爆)

結局ラハイは釣った場所にも案内してくれた。そして、秘密基地に久々に遊びにきた。

「まっせん、大富豪しよ」冬から春を思い出した。あの頃、よくしたなあ。
久々に対決。でもその前に、‘スピード‘から始める。
ケイ、かなり強い。アイボンは初めてだったので、練習。ところが、リカッチが
初心者のアイボンなのに勝負にこだわり、手加減せず本気でやるんで
アイボンは「ムッ・・」「もう、やめた。せえへん」
ひとりみんなに背を向け、管理人さんにお借りしているダイヤパズルを始める。
こうなると、長い。こういうときのアイボンはほおっておくしかない。

大富豪はかなり盛り上がる。盛り上がれば、盛り上がるほど、
アイボンはダイヤパズルにのめり込む(振りをする)。
ふくれたほっぺたがかわいいな、と思う。

4年も帰ってきた。アイボンの怒りはじょじょにほぐれてくる。
ラハイもおやつを食べた後、宿題をするといって帰った。
宿題、漫画、おしゃべり、それぞれの活動になり、アイボンは復活への足がかりをつかんだ。(笑)

なかよしの夏祭りがこの28日に公園である。
そこでやる遊びコーナーの内容をビラをみながら、みんなで
ああでもない、こうでもないと話し始めた。いつの間にか、
アイボンも輪の中にいた。アイボンは自分ですぐすねるところがいや、といってるが
それが分かってるから、いつまでもすねないようになった。

輪には入らず、ウユーはひたすら漫画を読んでいる。
「何か祭りでやりたい遊びってないか?」「べつにない」
「ひとつでいいから考えてきてや」「えー、特にないわ」
つれないけど、ウユーの要求になってないんだから、仕方ないか。
いいながら、結構考えてくれる時もくるはずや、じっくり期待しよ!
まだ始まったばかり。

ケイとナッチはいつの間にかダイヤパズルに夢中。
かなり真剣にやっている。どうしても最後のひとつ、ふたつで仕上がらない。

数十分後、「まっせん、できたで」とケイが持ってきた。「やったー!もしかして新型ちゃうか?」
管理人さんのお宝もの、なんと1971年から始まっている、‘ダイヤパズル特許ノート‘を調べる。
30年前、管理人さんのお母さん、お父さん、お姉さんがそれぞれ挑戦して完成させたパズルの位置を
ノートに記してある。後半から、大人になった管理人さんの作、息子さんのウユーの作も登場。
このノートはほんと年代モノのすごいお宝ノートだ。

「これもちゃう、ちゃう、ちゃう・・」「おい、おい、これやっぱり新型やでー!」
すごーい!ケイ一号完成!
ノートに直に書いていいかウユーに聞いたらOKだったので、
ケイの作品を記入させてもらう。なにか、感動。
みんな俄然はりきりだし「かしてくれや」「次やぞー」と取り合いになるのでした。
夏祭りでもこのパズル、やるそうです。
管理人さん、よくぞ、とっておいてくださいました。ノートとパズル、感謝。

夕方はやはりまだまだ四天。そして、ジーコマンとウユーは今日も2人で
前公園へキャッチボールにいった。
今、したいこと、目いっぱいすればいいと思う。
四天もおもろかったでー。また一緒にしてや。野球にもいつかいれてな。