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指導員記録「まっせんダイアリー2001」

01年6月


#64 6月28日(木)  「たまにはいいじゃないですか」

 今週の火曜日から、芦屋まである講座に出かけている。

芦屋は、やっぱり芦屋だ。なんか自分が住んでいる地域と違う。行き交う人の背筋が伸びていて
やたらおしゃれな人ばかり歩いている。これは先入観ではなく多分事実。
税金が高いせいだろうか(笑)

講座で隣会った女性。この方は阪神沿線の芦屋南部にお住まいなんだが
南部から北部(JR芦屋、阪急芦屋川方面)に出るときは、着替えていかないと
やっぱり歩きにくい、と皆言ってるそうだ。

「ジーパンで歩いている人ってやっぱり少ないからね」
すみません。指導員は今日もジーパンで北部を堂々と歩いてしまったぞ!(汗)

しかし、暑い。蒸し暑すぎる!連日のこの暑さ。よすぎる天気!
これは自然学校にでかけている5年生の悪運の強さであろう(ごめん!でもほんとよかったなあ)
子どもが帰ってくるので講座を早退して、JR尼崎に帰ってきたのが3時前。

歩いていると、小学校の横にかかる。ホームの子達が元気よく
外に出て遊んでいる。この暑いのに、こんなに沢山で汗かいて遊べるのって
やっぱりホームの子達くらいだろう。やっぱり貴重なところだと思う。
ドッジ組みのために、M先生がじょうろで水線ひきをされている。

この間、おやつをもっていったら6月中は市のお達しでクーラーが入れられない。
外に居る方がよっぽど涼しいわ、オイルヒーターつけてるみたい!と笑っておられた。

信号を待つ。ふと見ると前に見慣れたえんじ色の自転車。
「アイボンのや」 運転手をみると、アイボンのおじいちゃんだった。
前かごに銭湯グッズが入っている。これから行かれるんだろう。
信号が青に。アイボンおじいちゃんはパレス温泉の方に曲がっていった。
そうですね、暑い時にはお風呂で汗を流す、いいですねえ。

うらやましく見送る(笑)

熱が出ていたゴーが今日は帰ってきた。学校にもいったそうだ。
でもまだ結構せきが出ている。
「しんどないんか?」「うん、全然。だってクラクラせえへんもん、今日は」
この間はクラクラしてたということやな。

おーい、クラクラしてる時は、なかよしにこんと家で寝ときやあ!(笑)

昨日、一太郎を駅前まで見送っていったらしいジーコマンとナッチ。
「今日は髪の毛切ってくるかなあ」と話している。
なんか竹馬もしたらしい(指導員の家の前で)。一太郎は上手に乗ったそうだ。
あそびオールマイティですねえ。

さあ、今日の遊びは何かな?
今週はみごとにゲーム週間のなかよし。
こうなるとは予想しなかった。
5年がいるとこうはならない。まず、最後には公園にでる。
それが出ない。
「今、ぼくらがしたいのはこれなんや」
あえて尊重してみた。

リードは大汗をかいている。ブンブン音がする。ジーコマンも髪の毛びしょびしょ。
ウユー、シャープな振り。
一太郎「いやあ、これすごいですね。子どもできたらこうてやると思いますわ。
     すごい、いい練習になりますよね」

さてこのゲームはなんでしょう?
もうおわかりですね。そうです。例のバーチャルバッティングです。
実はジャガタム&ジャガ母がこの間わざわざ指導員の家に
「ウユー君がはまってるのってこれかなあ?」って持ってきてくれた。

そしてこの日、ついになかよしで大公開されたのであった。(大げさな)

まあ、すごい動きと汗にびっくり。このゲームでこれだけ身体動かす子達も
まあいないだろう。真剣、一振り。足のタイミングのとり方といい、
ほんまもんの野球してるのと一緒だった。

ちなみにナッチとゴーと指導員は人生ゲーム。
Gカード、Pカードの使い方に慣れていないナッチが追い込まれ
借金を背負う。まじめなナッチは本当に悲壮な顔になってきて、
かなりやばい状態。ちと、ゴーも意地悪したりしたので、余計にやばくなってきた。
ふくれて涙がでそうなのを一太郎に見られたくなかったんだと思う。
帰ってしまった。「どうしたん?ナッチ」 一太郎聞いてくれるものの
ナッチの意思は変わらず、ドアが閉まる。

今日もウユー母&アギトがよってくれる。
アギトがはむっちをさわりたい、といってくれていて、昨日に続いての訪問だ。

昨日もアギトははむっちの背中はなでてくれたが、手の上に乗せるのは
「いやや」と拒否。でも、すっごく乗せたい気持ちがいっぱいなのが見ててわかる。
一太郎がすごい優しい目でアギトをみて、話してくれていた。

今日もなでてくれた。一太郎が「今日はのせてみるか?」って
アギトに聞いた。「いやや」「そうかいややもんな」って、はむっちを
持たせるのをやめた。

アギト、また来てくれるかな。いつか手の上にはむっちを乗せてくれるだろう。

本日のシメせりふ。

一太郎「いやあ、なんかカキ氷食べにきて、野球して帰るって感じですねえ。
     こんなんでいいんですかねえ」
ウユー母「たまにはいいんじゃないんですか」

お二人とも暖かいお言葉をありがとうございます。
かくして、5年生のいない一週間が終わった。
(明日は、講座の最終日なので勝手だが、休室にしてもらった)

なにか不思議な一週間だった。発熱があったり、なんやかんやと起こったが
ずっと凪のなかにいるような感じ。すごく客観的に子ども達を観察してしまっていた。

いや案外、単に暑さでへばっていただけかも・・(当たりかも!)

5年生、明日お帰りです。お母様、お父様方、いかがお過ごしでしたか?
また日常が戻ってきますね。お家にも、なかよしにも・・。


#64 6月27日(水)  「冥土のみやげ?!」

 一太郎が到着した時のメンバーは、ウユー、ジーコマン、ナッチ、まっせんの4人。
「そうやそうや、行くって言ってましたねえ、5年生」
実は、リードも今日は友達のところで遊ぶといって、出かけていき、
一太郎に今日は少ないので来て頂かなくてもいい、という連絡をしようかと考えていた。
でも、少ないなりのなかよしもきてもらったらいいか、と結局連絡しなかった。

そのことを一太郎に言うと「そうですよ。少ない時でもね」と笑顔の返答。
ごく義務的なボランティアの方だったら「こんな少なかったらこんでもよかったのになあ・・」なんて
本音が感じられたりするんだが、一切なし。
来て当たり前という一太郎の姿勢に改めて感謝。ほんとうにありがとうございます。

ウユーは久しぶりに一太郎とあって、なにか照れているのが分かる。
ジーコマンも若干照れ気味。いつも、5年生が結構フィルターになって
(女子が騒いでいて話す機会がないー笑)
一太郎との距離を作っているのが今日はまったく直に側にいるんで
若干の挙動不審状態だ(照れすぎて)

2人ともバス釣りの画面をまっすぐみながら、知らん顔して話し掛けるので
笑ってしまった。「あー、俺にいうてんのか」と一太郎も笑っていた(爆)

ナッチは「おばかさーん!なんできたんよー!」とかいって、しっかり5年女子ののりを
受け継ぎ、一太郎を挑発する。嬉しくてたまらないのがよくわかる。でも、うれしいっていわない。
失礼な言動、行動の連続だ。ほんとに誰かたちとそっくりだ(笑)。
そのことを言うと、なんと久しぶりのその言葉!
「まっせん、う○こたれ、ワーオ!!」 言い方までそっくり!おーなつかしい!
そうか、君がいたか。5年生の代わりに言ってくれたか。ありがとう?!
平和ボケに久しぶりの刺激だ(笑)

例の‘泥だんご直伝帳‘を一太郎に見せる。「うわあ、すごいですねえ」
子ども心を忘れていない反応だ。それどころか、
「これテレビみましたよ。今日の授業の題材だったんですよ」
いやあ、すごい偶然というか、やっぱりあの番組ってかなりおもしろかったから
こどもや教育に関わる人には、絶好の教材だったんだ。

見た人にはわかると思うが、保育園児が一生懸命つくった泥だんごが
友達にぶつかられて壊れてしまう。悲しい、悔しい、結局最後には涙が流れるんだけど
一瞬、自虐的に結構やさしい微笑みを見せるんです、その子が。
「その微笑の意味するものは?」という課題で、学生さん18人くらいで討論するのが、今日の授業だったそうだ。

「一太郎さんはどう思ったん?」
指導員がしつこく聞くので、資料もみせてくれて、話してくれた。

人間、究極の悲しみや辛いことにぶつかった時って、あいまいな感情表現なんて
する余裕がなくなる。泣くか、笑うか極端な行動しかとれなくなる。
泥だんごがつぶれた瞬間、この子はそういう状態に陥って
感情のコントロールの範囲をこえてしまい、笑ってしまったんではないか。
これが一太郎の分析だそうだ。指導員も共感。

他の学生なんかは結構ちがう分析もしていたみたいで、それも聞きたかったんだが
「そいつね、あんまり好かんやつでねえ、ちゃんと聞いてなかったなあ(笑)」
おもろい!

教授なんかは結論的なことは言わないそうだ。
この文献を読んだらヒントがある、ってかんじくらいらしい。

人の気持ちや感情に他人が結論を出せるはずもないんだが
いろんな見方でひとつのケースをたたくと、
そんな考え方もあるんか、とか自分と違う評価をする人間の存在を
確認できる。こうして偏った考え方をみんなで修正しながら、教授が一定の
学問的な結論に導いていかれるんだろうか。

なかよしで起こったケースなんかもぜひたたいてほしいなあ・・
一緒に勉強したいなあ・・って思った。

夕方、ウユー母&アギトが秘密基地来訪。
「20年モノのだんごに挑戦するぞ。冥土の土産になるなあ」
なんて話してると、ウユー母が
「まっせん、手にぎらんと、その泥だんごもってたりして・・」
それって棺おけの中の状態・・?。思わず想像して大笑いしてしまう。

お葬式の自分の姿、それも泥だんごを両手で持って眠っている姿。
うわあ!死にたくないよー!まだ!
(大丈夫やって。まだ、できてへんねんからー爆!)


#63 6月26日(火)「まわりをよくみて、バットを振って!!」

 昨日発熱して帰ったゴーから電話。やはり熱下がらず、今日も学校を
休んでいるそうだ。今日はおばちゃんがきてくれるという。
「今日はじっとしてるんやで」「オッケー!」とまあなんとも明るく元気なお返事で電話を切る。

しかし、暑い。かなり、暑い。自然学校はどんなもんだろう。
でも少々の暑さ、雨が降るよりずっとましだ。強運な5年生である。

ジーコマンとリードはこの蒸し暑さの中、25往復も学校の廊下を
ふき掃除したそうだ。もう!すばらしい!のひと言である。

おやつはリクエストに応えて、フルーツポンチだ。
「ソーダいれるやつ」というジーコマンの希望で今日はソーダ割り。
もう、おいしかったですよ!さいこー。

ここのところ取り合いになっていたバス釣りも順番を決めて
楽しく遊んでいる。ナッチは5年がいるとあまりバス釣りしないのに、
リード、ジーコ、ウユーと4人でまあ楽しそう。

そして、ジーコマン。声がでかいぞ、かなり!
ギャグも連発、文句も言いっぱなし、ナッチとも保育園時代に戻ったようにじゃれて大笑いしている。
そりゃあ、いつものあの女子達のでかい声とおしゃべりの中ではしゃべろうと思わんわな(笑)

平和、静か、喧嘩がない、落ち着いた雰囲気、ほっとする。
「まっせん、○ン○たれ、ワーオ!」と言われることもない。
カビゴンとからかわれることもない・・・・。
かなり快適・・。

うう・・、でもやっぱ、ちょっとさみしいかなあ・・。
二日目にして感じました。やっぱり10人おってのなかよしなんやなあ。

それと、今日公園で男子の振ったバットが4年のTさんの口もとにもろに
当たったようで(遊びにいってたリード情報)、公園に行くとユーやニッタくんなどいつもの野球仲間がさすがに固まって遊ばずに
いる。ウユーが「まっせん、どうなったか聞きにいかへんの?」と何度もいうので、とりあえず聞きに言った。

「Tさん、お母さんに連絡取れたん?」というと、ドバーッとみんな集まってきて
しゃべるしゃべる。やっぱり不安やったんだろう。かなり血もでたらしい。
あのユーもいっぱい話してくれたくらい。
お母さんと病院にいったということでほっとする

バット、気をつけなくちゃ、と肝に銘じる。

四天はかなりの超ハイレベル勝負。途中、蜂もやってきて
逃げながら対戦。ウユーは以前に蜂にさされたらしく、
彼には珍しくまじで恐がって逃げていた。ほんとに怖かったんだろう。

指導員がゲン坊を迎えに行った間、四天からおにごに、そして
またまた、ピアノにいったナッチが帰ってきて四天が始まっていた。
ウユー母&アギト、おつきあい本当にいつもありがとうございます。

しかし、その間に、リードの鍵がなくなる。かなり捜す。でも、ギブアップ。
リード母さま、お許しを!忘れたのではなく、ほんとうの遊びすぎによる
大暴れのために、ポケットから落ちたと思われます。
ご報告でした!


#62 6月25日(月)  「出発」


 8時45分に学校前に到着。バスが3台並び、もう乗り込んでいる5年生。

車内にアイボン発見、大きく手を振ってくれる、なんかちょっとさみしそう?にみえた。

感傷的モードにはいってるんかも・・。
「まっせーん!」リカッチに発見される。バス乗る前「行って来るなあ!」と叫んでいる。

ショウが手を挙げてくれる、横にケイがにっこにっこ状態で大きく手を振っている。

ジャガタムも発見。こちらもにこにこ手を振ってくれる。

ジャガ母「頼むから目立つことするなよー」(笑)
マリオ、いたいた、「気つけてなあ!」中には聞こえないから「おーい!」と返してくれたのが口パクでわかった(笑)。

マリオもにこにこだ。公園なかまの顔もあちこちにみえた。
バス出発!いってらっしゃーい!5泊6日の自然学校、土産話楽しみに待っています。

引率の先生方、ご苦労様です!子ども達のこと、よろしくお願いします。
ふと、先生方も子どもが小さかったら5泊6日あけるの大変やろなあ・・と・・。

保母時代ゲン坊が10ヶ月の時、3泊4日研修で家空けて、父、祖父大奮闘を遠く思い出す。


携帯が鳴る。9時過ぎだ。ゴーからだ。

「どないしたん?」「熱でて休んでるねん」

そこからまた長電話開始だ。38度越えてたというのでしんどいだろう。ところが

「今日いってもいい?」「は?」「何時ごろ秘密基地におる?」「は?熱でてんのに何いうてんの?」

「下がってきてるねんって」「えー、無理したら上がるで、また」「まあ、また電話するわ」
そして昼をまわり本当にゴー母から電話がはいる。

こちらはいいんですけど、身体のことなんでお母さん決めて!と返す。

「いきたいっていってるわ。お願いします」熱は37度。外には出ないという約束だ。
1時半、ゴー到着。ノースリーブ着てまったくいつもどおり。大丈夫かいな・・。

人ゲーをしたり、しゃべったり、リードやナッチと宿題してくれたり、とにかく元気。

「明日はクラブ(ダンス部)やわ」「やめといたほうがいいで、まだ」
4時回ってやっぱり目がよくなくなってきた。

おでこさわると、おいおい!熱いぞー!
体温計は39度をさす。お母さんに電話。ちょうど仕事も終わったらしい。

ゴー「大丈夫、大丈夫、ほんならねー、まっせん」といって帰っていった。

やっぱり家で寝ときというべきだったか?こじれなければいいが・・、ゴーがんば!
ジーコマンとウユーが5時過ぎて、帰ってくる。
5年がいないさみしさも感じる間もない、やはり色々起こるなかよしなのであった。


#61 6月22日(金)  「おやつ配達と泥だんご」

 とうとう来週月曜日、自然学校に出発の5年生。
今日は給食終了後で下校だ。準備をしましょう、という為の早い終業のようだが、
「家帰ったって誰もおれへんっちゅうの!」「土日でやるからな」「お母さんにやってもらうもんねー」(誰やっ!)
みんなのんきなものである。でも、すごく楽しみ!なんだそうだ。

出発は9時。「見送りに来てくれるんやろ!」という数名の声に見送りを決意(大げさなー笑)
思いっきり楽しんできて、大事なこともいっぱい学んで来て下さい。家の人と6日間離れることで
自分や家族のこともまた見直せるかもしれないし・・。
大きくなって帰ってくるかなあ・・。こちらも楽しみだ。

2時には5年生、全員揃ってにぎやか。ジャガは今日も帰るという。
「いつもなにして遊んでんの?」「Iの家でゲームやん」「野球とちがうの?」
「そうや」「どんなゲームなん?」「野球」「ふーん、ほんならほとんど外で遊んでへんなあ」
「そうやなあ、ぜんぜん遊んでないなあ、この頃」 

なんか覇気がないやんか、ジャガ。「たまには外で遊びや、週に一日でもいいやん。違うで全然」
ほっとけ、と言われそうだが、やっぱりゲームばかりだとその時はおもしろくても
遊んだ充実感や達成感や身体の心地よい疲れがないから、終わったあと、どっと疲れてる感じ・・。
でも、ゲームにはなかよしもたちうちできない魅力があるよね。うまくバランスとっていければいいんだろうけど。

おっと、今日はホームにおやつ配達に行く日だ。
ついて来てくれる?の声に反応あり。ケイ、アイボン、マリオの3人。リカッチも行きたそうだったが
ちょっと悶着あり留守番を選ぶ。ジャガ「俺今日、Iの家いくのやめるわ。電話貸して」
うん?どういう心境の変化?ジャガも留守番しとくという。例のバス釣りをするそうだ。これかな?気が変わった理由は?
まっ、いいや。鍵しめといて、誰がきても一切応答せんでいいよ、と頼んで学校にでかける。

今日のホームのおやつはたこ焼きとチュ−ペット。たこ焼き屋のおばあちゃんに40人分頼んであるというと
「わたしらいってくる」とケイとアイボンが走る。しかし帰ってこない。見に行くと、おばあちゃんの家の中に入って
舟の数を数えたり、ゴム輪かけを手伝っている。「まかせといて!大丈夫やから」というので車に帰る。
結局200円まけてもらってばっちり40食のたこ焼きを運んできてくれた。

学校着。「ひさしぶりやなあ」とかいいながら、たくさんのおやつそれぞれ何にもいわなくても運んでくれる。
すごい、すごい。助かるー!
ホーム着。M指導員が「まあ、ありがとう!みんな大きくなって!」
「電話ファックスつきになってるやん」「変わってへんなあ、ホーム」「あれが恐い先生か」とか好きなこといってくれるので
もうドキドキ。でも、M先生、ジョークでうまく返してくださり、マリオなんか頭抱えられてくしゃくしゃにされていた。
ケイが、話してる間、ずっと指導員のTシャツの袖を握っていた。久しぶりでドキドキしていたんだろう。可愛かった。

挨拶して運動場にでると、顔見知りの子達がやってきた。H君なんかマリオにとびついてつつきまくっていた。
まあ沢山の子が話してきてくれた。うんてい、こんなにできるようになったで!色水きれいやろ!
大きいなあ、誰なん?(5年に)新しい先生?(指導員に)

30分もなかったがいい時間だった。5年生は自分たちの大きさや成長を久しぶりにホームをたずねて感じられたんじゃ
ないだろうか。「毎週きてもいいで」とアイボンがいってくれたんだが、残念。いつもならまだ勉強中だよ。今日は早帰り。
「そうか」と残念そうだった。貴重なおやつ配達だった。みんなありがとう!

秘密基地に帰ると4年も帰っていてにぎやか。ゴーも遅れて帰ってきた。
昨日管理人さんにいただいた泥だんご読本を机の上においていると、みんなそれぞれの反応。
「すげえー、ほんまに泥だんご!これ!」がほとんどだったが、マリオなんか、
「これを作って一体なにがうれしいんだ。めんどくさいぞ。四天のほうがいいわ」と冷たい反応。
いや、きっと夢中になるって。ナッチとジーコマンは「なつかしいなあ」 
同じ保育園出身でよくだんごを作っていた仲間である。

「つくってみようや」「いや、四天がいい」と飛び出していった面々。残ったのはウユー、ジーコマン、ゴーの3人。
「俺、つくりたい」「はよ、つくりに行こう」と作り方読本を真剣にめくっている。
よしよし、仲間ができた。指導員一人ではちと苦しかったのでほっとする。

その後は幼児のお母さん方に不思議がられるほど、結局四天組みの子達もだんごに挑戦。
砂場付近はしゃがんで土をこする小学生でいっぱいになった。

ドロドロにした土を、かたくかたく中の水分をしぼりだすように握る。
結構いいだんごになってきた。ほらな、マリオ。やってるやってる。
それもすごいいい感じで固まってきてる。だって、これサイエンス、科学なんですよ!
大人でも夢中になれる。「なんで5年になってこんなことせなあかんのー」とケイは叫んでいたが
必死に座り込んで丸めている。

みんなが自然学校に行ってる間、預かった分はしっかり壊れんようにみておくから。
この日、最後の子が公園を後にしたのは6時半だった。

「しょうもなあ」「そんなことできるか」なんて格好つけてしまうけど、それ越えて
興味がもてることに素直に挑戦できるのが、やってみたいとやりだせるのがいいよね。
今日、できなかった子、見向きもしなかった(ふりをしていた)子もいつか握ってみて!ぜひ!

座り込んで必死で自分のだんごを握っている、地域やなかよしの子ども達、
置いていただんご読本を何回もみていた子ども達をみていて、うれしくなってきた。

さあ、どこまで流行るか、泥だんご。指導員も20年ものに挑戦中。がんばんぞー!


#60 6月21日(木)  「誕生日を祝うということ」
 
 今日はアイボンの誕生日会だ。色々あるやろうけど、帰ってきてな、って一応
頼んでいたんだが、なかなかそうはいかない。

5年生には昨年、お母さんのお仕事紹介やみんなからのメッセージ、写真をいれたカードを
すでに渡しているので、今年は違うものにしようと考えていた。考えた結果、
声のプレゼントにしようと決めた。一本のカセットテープにひと言づついれてもらい、リボンをかけよう!

しかし、準備が悪い。思いついたのはなんと前日でなんと当日勝負。これだから、いつも
マリオに叱られる(「もう、まっせん、いい加減にしてよー。準備がわるいんだからあ!」)

休みでも顔はだしてといってあるから、声はとれる!
しかし、予想とは相反した展開でこの日は進むのであった。これだから、おもしろい。
(自分の準備が悪いからそうなったのに、なんとまあ脳天気発言!みんな許せ!)

以下、それぞれの行動を追ってみよう。これ、すべて、アイボンの誕生日を祝う為の
行動、言動だと考えると、何よりのお祝いだったのではないだろうか。
みんなが揃わない誕生会だったけど、いい日だった。

「リード」 
まず休むことなく出席なんだが、今日に限ってリード父いるので休みという連絡。電話を切ろうとするリード父に「すみません!リードの声だけ貸して欲しいんです!」「???」訳分からず、電話口でフルネームを言ってくれたリードだった。

「ゴー」 
誕生日会と分かっていて帰ってくる。手作りケーキは私が全部つくる!と宣言しただけありすごい豪華な素敵なケーキを作ってくれる。ジーコマン用の特製フルーツゼリーもばっちり。メッセージもさすが!照れずにふきこんでくれた。

「ジーコマン」
「あっ、誕生日会やった・・。わあ、コーの家行きにくいなあ。いくつもりやってんけど・・。やめとこかあ」と心の中をそのままさらけだす(笑)。後、ナッチと声採りにコーの家に走ってくれる。ケーキにたてたローソクの火を消す時「電気けさなあかんでー」と消しにまわってくれる。

「リカッチ」
 誕生会楽しみに帰ってくる。録音もばっちり!なかよしのアイボンとごきげん! 歌も歌おうとしてくれる。拍手しまくって、はしゃいでいた!

「ナッチ」
 今日は誕生会だと約束をいれなかったようだ。声の採れないウユー、ジャガの家まで大張り切りでジーコマンと一緒に走ってくれる。コーの家にいたウユーだけでなくコー母の歌声もゲット!して帰ってきた。ケイの声も録音成功功労者。

「ケイ」
今日たまたま塾の体験学習ですぐに帰るといって帰ろうとする。録音も拒否。指導員去る方がよしと判断。ナッチに任せる。なんやかんや言ってちゃんとひと言いってくれた。

「ウユー」
休みの連絡がなかったが、コーの家にいるという確実な情報入る。いきなり現れたジーコマンとナッチにびっくりするものの、協力してくれる。

「ジャガタム」
 こちらも休みの連絡がなかったが連絡すると家にいたので「もう少しだけ家におって!」と足止め指令。ナッチが走ってくれ、気持ちよく協力してくれる。

「マリオ」 
皆があわただしく走ったり動いたりする中、一貫して漫画の世界に没頭する(笑)録音はばっちり!気のいいマリオ、さすがだった。ケーキのろうそくの日のつけ方、「外からつけんと中からつけるの!もう、まっせんは何回言ったらわかるんだー!」と指導(笑)

「アイボン」
 怒りもせず、録音するから外にいって、といわれるとちゃんとでてくれていた。ケーキ、かなり自分も作りたそうだったが我慢していた。録音したみんなの声を聞いているときの顔がとっても素敵だった!

「まっせん」
最大のミスは電池切れに気づかなかったこと。走って採ってきてくれたというのに録音されていなかったのだ!しかし、めげずに復旧にむけ頑張った。あいぼん、おめでとう!大人になった時に聞いてみてや。きっと、最高におもしろくて懐かしいと思う。このどたばた、わけわかめ、なんでもありもなかよしのことを思い出してみてや。 


#59 6月20日(水)  「大人になる準備」

  「じゃますんでー」「じゃますんねんやったら帰って−」「ほな、帰るわ」
このやりとり知ってますか?吉本新喜劇のギャグなんだが、こののりでいつも
帰ってくる2人組み。アイボンとリカッチだ。まあ、にぎやかである。

そしてこの二人、下ネタを言い合ってはギャハギャハ笑い、男子にも平気で
「○ん○ボーボー」「あそこー!えーきゃあー!やらしいー!」「○き○はえてる?」とか聞いては余計に暴れ出す。

「まっせんのうち来てみ。お風呂上がりなんかゲン坊が○ん○んほりだして走り回ってんでー」
「うそー!きゃあー!」とまた大興奮。2人とも女姉妹なので、余計に○ん○んへの興味が増すのか
まあびっくりするほどの、下ネタコンビである。

そして最近、毎日してくる質問。
「なあ、コクラレたら(告白されたら、という意味)どうする?うれしい?」
「そりゃあ、いいなあって思ってる人やったらめちゃくちゃうれしいやろなあ」
「嫌いなひとから言われたらどうする?」
「うーん、うれしいですが、すみません、ごめんなさい。やろうなあ」
「そうやんなあ」
「だれかに告白されたわけなん?」
「なにゆってんのよ、あほちゃうまっせん」(なんでここまで聞いといて最後にあほ呼ばわりやねん−笑)
誰かを好きになるとか、こくるとか、つきあうとか、興味があるんやね。実際つきあってる子たちもいてるらしいし。

今どき2人で映画とか見に行くそうですよ。指導員が5年生の頃なんて、万博公園が近かったんで
男女10人くらいでフェンスの破れたところみつけてみんなで侵入して(悪いことばっかりしてましたねえ)
自然公園の水車小屋でおかし食べたりしてたもんですけど・・。

今日はでもいきなりナプキンがとびだしてきてびっくり。
「ナプキンもらったあ!自然学校に持っていくねんてー、きゃあ!」
「こんなんいらんやんなあ。じゃまやわあ」アイボンとリカッチの会話である。

「クラスで何人か生理になってる人いる?」「うーん、2人くらいいるなあ」
「まっせん、生理なってる?」「そりゃあ、なってるよ。赤ちゃんも産んでるやろ」「そうか・・」
「アイボンたちはまだなってないの?」「うん!まだまだあ!きゃー!」(ため息・・)

「いつなるかわからないから、ちゃんと自然学校に持っていきや。ほんで、なったらすぐに教えてや。
なかよしでもあわてないように用意してあるし、お祝いもせなあかんし」
「なんでお祝いなん?」「みんなの身体が可愛い赤ちゃんが産めるように大人になっていきますよ、
ってしるしやもん。すごいことやろ。だから赤飯やタイを食べてお祝いするんやで」
「タイ?あー、めで、タイか、はははー!」(ため息・・)

「ちょっと、でも男子の前でこんなこと話しせんといてよ」(マリオがすぐ側で漫画を読んでいた)
「なんで、男子かって女の子の身体のことちゃんとわかってんとあかんねんで。大事なことやもん。
恥ずかしいこととちがうやろ」(マリオ、ちらりとこちらを見るものの、すぐ漫画の世界へー笑)

この手の話はどうしても照れくさいが、これからも質問されたり疑問なことがでてきたら
ごまかさずにきちんとわかりやすく伝えていきたいと思っている。
特に女子は男子より身体も心も早めにおおきくなっていくことが多いので・・。

とか、言っていて今日もまた四天。元気いっぱいに飛び出していった。
今日は一太郎が来る日だが、いつもより遅い。ケイ、ナッチが
「一太郎ってきもい。わたしら気あわんわー」  通訳「一太郎大好き。私ら気が合う!」
「今日、もうこないんと違う?あー、うれしい」  通訳「なんでこないんやろ。早くきてほしい!」
つい通訳をしてしまい、2人にライダーキックを見舞われるのであった(笑)

一太郎到着。みんな大喜び。トッサンなんかすっかり「一太郎!」って駆け出してる。
「なんでくるんよ、もう!」「おいおい、そんなこというなよー」
「いやいや、通訳すると、あーやっと来てくれた。うれしい!!です」
再びライダーキックが飛んできたことは、いうまでもない。皆、大笑い。

そして、その後なぜか久々ドッジをしようということになる。
ふくちゃんやワーちゃんも合流。元マルコメも合流。
四天で全身傷だらけ(ボールにつっこんで地面をころがりまくっている為。かっこいいんです、そのこけ方が)の
リードもうれしそうだ。一太郎、やはりうまい。指導員、やはりへた。そうそうに外野・・。逃げてるつもりなのに
最後が反応できていないようだ。とほほ・・。

友達の家でゲームのジャガ、ウユー、ジーコマンがいなかったのが残念だったが、なかなか盛り上がった。
6時20分、公園にもどるとまだみんないた。おっ、ジーコマンがいるやん。元マルコメ、うまいで!
6時25分で終了させて帰らせる。みんな気をつけて。

余録  今日、管理人さんからすごいプレゼントを3つもらった。
     (1)泥だんごのつくりかた読本(並みのだんごじゃないですよ!詳しくはリンクのANDSを是非ご覧下さい)
     (2)ダイヤパズル&管理人さん家に伝わるパズルの組み方特許ノート
       (超貴重な年季ものです。管理人さんの幼少期が詰まってます!)
     (3)放課後泥棒ー子どもは群れて育つ、という本
       (斜め読みですが、かなりおもしろいです。なかよしの姿が思わず重なる・・。またまわします)

        ありがとうございました。早速、活用させていただきます!


#58 6月19日(火)  「バーチャル体験の是非」

 ウユーは最近火曜、水曜とコーの家に遊びにいっている。ジーコマンも時々いってる。
かなりはまっているようだ。話によると、テレビ画面からボールが投げられてきて(ほんまに誰かが投げてきたような感じらしい)
それを専用のバットで打ち返すという(打ったような気になるらしい)バーチャルバッティングというゲームをやっているそうだ。
仮想現実体験というやつだ。

「なあ、一回やらせてーや」「そりゃ、コーに聞かんとわからんわ」
「日暮れるまでしてんとコーも一緒に外でも遊びや」「まあ、気が向いたらな」 つれない返事。
それにしても、個人的に一度やってみたいものだ(笑)

実はなかよしでも、先週あたりからあるバーチャルにはまりだしている。こちらはバス釣りだ。
PCの中のゲームで、かなりリアルな釣りが体感できる。釣り場やルアーを選び、さおをふる。
魚がかかるとすごいひきがあり、さおを上下左右にふったり、糸を緩めないと、えものが逃げたり、糸切れしたりする。

「そんな早くまいたらあかん!」「はよ糸ゆるめろ!逃げるって!」「もう少しがんばれ!もう上がるぞ」とか
みんな必死で釣ってる子のまわりを囲み叫んでいる。「大物や!」と思って上げてみると、雷魚やなまず、鯉だったりして
外道扱いにされポイントがはいらない。釣りあがる瞬間は「なにやろ?」「何グラムや?」と凄い期待でしーんとなるほどだ。
現在の最高記録は、3880グラムのブラックバスを釣ったケイ。釣り上げるのに10分はかかっていた(驚)

バーチャルゲーム。仮想現実体験ゲーム。実は電車でGO!のソフトは指導員も持っている。
でも一時やっただけで、時間がないのもあるが、すっかりごぶさただ。

みんながはまっている野球にしても、釣りにしても、
野球?外で人間に投げてもうたらええやん。釣り?海でも川でも行って釣ったほうがええやん。って
実は思っている。でも、今どきこの手のゲームと接触しないで育っていくのは現実的に難しい。
人を傷つけたりするバーチャルではなく、大勢で結構楽しんでいるし、いつか飽きてくるだろうし、と
思ってみているのだが・・。

あまり長く続くようだと問題だが、なかよしの場合はおやつが区切りになり、そのあと当たり前のように
外に遊びに飛び出すので、これまでも流行ってきたベーごまやキャップ返し、パズルやびーだまころりんのような
流行遊びのひとつと考えたい。次はきっと何かがまた流行りだす。それを待っている(というか企んでいる)

今日のおやつは3目そうめん(ハム、きゅうり、ねぎ)。これまで秘密基地の電磁調理器でゆでると
「さらさらしてない」「まずい」「家のと違う」と散々な苦情をいただいており、今日は自宅のガス火で
一気に茹でてきた。やっぱゆであがりが違う。「おかわり!」「おかわり!」の声にうれしくなる。一気に売り切れ−。

今日は雨だったので、バス釣り大会開催。参加は自由。
結果は長寸賞がナッチ(スマイルのバッジ)、ポイント賞がリカッチ(同じ)
ブービー賞がマリオ(例のプレミアものひっくり返らん時代物ベッタンセット)だった。
ジャガ、ブービーを狙うものの見事べった!参加賞の飴がでました(笑)

参加せずに、はむっちのケージを掃除してくれていたアイボンとゴーにも
「きれいにしてくれたで賞」(もちろん飴)授与。(本人達申請により−笑)

そして、最後はこのところ雨の日恒例、大ウノ大会。8人でやるとほんとに
終わらないのです。だから、おもしろいんよね。


#57 6月18日(月)  「田植え!?」
 
 ケイが、まだ背の低い稲を先生にもらったともって帰ってきたのが先週。
「米つくろ!」そんな簡単にいってくれてもなあ・・・。とりあえず、かり植え。どう育つか分からんけど
やってみよう。ということで、今日
発砲スチロールのミニ田んぼに植え替える。
「水をじゃぶじゃぶにするねんで!」「くつで踏んだとこには植えたらあかんねん」
子ども会で田植え経験のあるケイはやたら詳しい。

上手に植えた。さあ、どこまで大きくなるか?新米が秋には食べられるのか?一株で何粒とれるかなあ?

梅シロップも毎日色んな子が混ぜてくれて、すっかり梅もしわしわになり、ビンの半分まで
液体が増えてきた。どろどろだった蜂蜜がさらさら。自然の力、感心。
混ぜながら舐めているのはケイとナッチ。まっせんは知っている・・(笑)

ジャガタムが熱がでて学校をはや引きしたらしい。念のため電話するとお姉ちゃんがいて
「けっこう普通ですよ」と教えてくれた。よかった。

アイボンの妹がホームに通っている。ホームに少し心配事があるらしい。
先生が怒って怖いとか、いろんな思いがあるようだ。
「アイボンがホームに行ってたら、あんまり怒らんと楽しくしてって言いにいくんと違う?」
「そんなん低学年やのに無理やで」
「でも怒ってる先生もきっとしんどいやろなあ」
「そうやろな」「どないしたら、ええやろうな」
「まっせんがいったらええやん」
「なんでなかよしのことと違うんやで、直に関係ないからなあ」
「関係あるやん。大人やろ」「ナッチや私らもいってたとこのことやろ。ゲン坊も来年いくんやろ」

絶句だった。子どものストレートな考え方や言葉にはほんとにいつも参ってしまう。おっしゃるとおり!
なにか大人としてできること、考えてみるわな。大人やもんな。

ジーコマンとウユーは空の水筒を持って帰ってきた。Oドームに行くそうだ。
ケイが水筒にお茶をいれてくれる。気をつけて、いってらっしゃい。

公園にいく。今日はポン菓子のおっちゃんがお店を出している日。
またいつもどおりポン菓子のかけらを(結構大きい)当たり前のように
もらっておいしそうに食べている面々。
「いつもすみません。ありがとうございます」「いいじゃないですか、まあ先生もどうぞ」と
指導員にもいつも渡してくれる。そして、せせらぎのところに座ってみんなで食べる。
お決まりのコースとなっております。

四天をしていたが、噴水のところで歓声。みるとでっかい亀がいる。みんなで
自然に足がそちらへ動いてしまった。5年A君によると、昨日高校生がおいていったという。
「なかよしで飼おうや」「A、おまえもって帰らんとけや」「水槽あるし、わたしらが育てる」とか
もう亀のとりあいモードに入っている。「いや、おれとこ3匹おんねん、みどりがめ。一緒に飼う」と
結局は第一発見者のA君が持って帰った。
子ども、ブーイング、指導員、ホーッ(だってあんまりでかすぎるで、あの亀!)

ホームから帰ってきた元マルコメが
ランドセルを置いてやってきた。「よして」四天再開。

元マルコメ、強い・・。ばしばしスパイクが決まる。みんなびっくり。
大きくなったなあ。「一年5人も連れて帰ってんねん。しんどー」と言う元マルコメに改めて、大きくなったなあ・・、と感動した。
「前の3年みたいにドッジうまないしなあ」とかこの間もいってたけど、
きっと大丈夫やで!立派に3年生!


#56 6月15日(金)  「秘密」

 昨日学校を休んだジャガタムが帰ってきた。お腹をこわしていたのに、105円で買ってきたおやつは
ビン入りのコーラ。「大丈夫なん?」「大丈夫!大丈夫!」 
ほかの子も続々帰ってくる。「まっせん、ちょっと、ちょっときて」ってジャガが呼ぶ。

冷蔵庫の前に連れて行かれる(笑)「あのな、すごい秘密教えたるわ」と耳打ちする。
「あのな、俺なほんまに下痢でな休んでてんけどな・・・・」
ふむふむ、エーッ!これはトップシークレットものだ!「絶対いうたらあかんで!」と口止めされた。
「HPに書いてもいい?」「あかん!」   よっしゃ、男と女の約束や、やぶらへんぞ!
それにしても、ジャガのお父さん、お母さんってやっぱりはじけてる!いいなあ!
病は気から、ジャガの気を治すには一番のお薬を飲ませはったようです(教えてほしい?ダメです−笑)

実は昨日の夕方、またまた変形四天に挑戦した。今度は、前後に分かれず、一エリアを左右半分に線をひき守る方法。
そのうちアイボンが一人ずつ小で負けたら外に出て、チャンピオンを決めよ、といいだして
おもろい、やろ。ということになった。ところが、最後に残ったのは、やはりうまいケイ、アイボン、リカッチの3人。
どうしても小から落ちない。後のメンバーは指をくわえてその成り行きを見るしかない。あんまり長いので、
「もう3人優勝でいいやん!もう一回みんなでやろう!」「そうや、そうや、そうしよ」といって、
コートに入っていったのが、いけなかった。

「なんでなん?最後までやらせてよ!」「一生懸命やってるから、落ちないんでしょ!」
「一回やろうって決めたくせに」怒る、怒る。ケイは今日はこだわらない。怒って食ってかかってくるのはアイボン、リカッチだ。

「でもさ、ズーット待ってるやん。もうええんと違う?」「そんなん、しゃあないやん。待っといたらええやん」
「何時まで見てたら終わるん?」「そんなん分からんわ」「ほんならずっと見てなあかんかもしれへんの?」
「そうや」 もう押し問答である。確かに言い分には筋は通っているが、どうしても柔軟に考え直してくれない。
「なんでそこまでなるん?」「勝ちたいからやん!」

汚い言葉も飛び交いだした。「もうやめよ、やめよ」マリオ、ジーコマンが帰ってしまった。
ナッチが「ずっと見てるだけなんていややわ」とかいったので「そんなこと言わんといてよ!」とまたまた火をつけた。
ウーちゃんがすごく冷静に落ち着いて「時間決めといてやったらよかったなあ」って言ってくれた。ほんまやなあ。

久々にカユリも公園にいて、その友達と一緒にやれそうな雰囲気やったのが、ペケ。
その子達をいれようと、半ば強引に終わらせようとした指導員も悪かったなあ・・。
と、思ったがこの思いは秘密だ(いつもながら大人気ない指導員)。

いまさら後には引けない(笑)とことん受けてたとう!必死で言い合いしている指導員とアイボン、リカッチを
いつの間にかみんなジーット観察している。
「なんや?この大人とお姉ちゃんは??」と不思議そうな顔をしていた・・。

ほんまに遊び方のことだけでここまで言い合いしている我らは幸せ?不幸せ?(笑)

というわけで、金曜は平和に今までどおりの四天にもどして遊びなおしだ。
新しいことをやるには困難がつきまとう。

公園では4年中心に野球もやっていて、ジーコマンはよしてもらっていた。楽しそう!
ショウもいた。「元気?」「うん」「背のびたなあ」「そうかな?」「勝ってんの?」「あかん、向こう強すぎる!」
守備してるショウにインタビューしてしまった。

四天も今日はほんとに平和でトッサンもやってきて楽しそうだった。
なかよしの補助金に関わる会議にでてくれていたジーコマン母がよってくれる。

5時過ぎてる。リードは?「もういったで!ピアノ!」とちゃんと教えてくれたのはマリオ。
「なに見てんの!まっせんは!」また説教を受けてしまった。
マリオの説教は妙に説得力あるのだ。以後、気をつけます!


#55 6月14日(木) 「埋葬」

 児童ホームに救急車がきたというのでびっくりしてしまう。
子どものあやふやな情報によると、指導員の先生が転んで運ばれたという。
心配だ。

週二回ほど、児童ホームにオヤツを配達にいっている。
「あっ、オヤツきたー!やったー!」「まっせんや、あそぼー!」とか可愛い子ども達に
声をかけてもらうとうれしい。

児童ホームは、出入り自由、ほぼ規制なしのなかよしと違い、低学年の子ども達40人の大集団。
学校の敷地内にあり、おのずと決まり事も多くなる。
指導員の役割もなかよしとは違ったものに必然的になってくる。

子ども達の自由な遊びを保障しながらも、意図的な遊びの提起や班作りやリーダー作りが必要になる。
じゃないと、せっかく40人でいても、好きな子とだけ群れてオヤツがもらえるだけの集まりになってしまう。
指導員の専門性など必要はない。学童って、そんな集まりではない。

40人の集団づくりという仕事は専門性がないと勤まらないと思う。質のいい集団は、
一夕一朝に出来上がるものではなく、日々の遊びや生活を仲間と積み重ねていく中でじわじわと
ゆっくりと出来上がっていく。嫌なこともいっぱい起こるけど、ここにおったらなんか面白いぞ、
なんかいごこちいいぞという、居場所になっていく。「こんな子どもに育って欲しい」という子ども像に向かって
問題を抱えた子、たよりになる子も含めて、遊びや集団の力をうまく利用してトラブルを乗り越えていかねば
ならない。子どもの視点、同じ高さにたって、子どもの一番の味方、大好きな指導員でいないと指導もうまくいかない。
でも、やさしいだけではだめ。そこには指導がいる。

指導員がまだ若かった頃(笑)7年間勤めた学童は、重度障害児も複数名在籍したほぼ57名ほどの
集団だった。この市では45名を超えると複数学級になったので、常に2クラス、障害児加配を含め5,6人の指導員で
仕事をしていた。大人が多いともめごとも多かったが、子どもや集団を見る眼が多いというのはやはり
強い。問題が起こると複数の眼で検討し、対策を練れた。

年間の保育方針や総括の提出も義務づけられていて、
親にも必ず配布していた。指導員としての専門性を求められた。父母会は月一回
指導員も必ず出席して(時間外勤務扱い)子どもの様子をだしあっていた。
最近落ち着いてないで、とかどんな目標もってキャンプするんや?とか父母と同じ立場でよく話し合っていた。
ぶつかりもしたけれど、信頼関係がそこにはあった。

夏休みも当然朝9時から夕方5時まで、全員が勤務していた。夏休みはキャンプにむけて、
3年生が光る場であり、班づくりや集団作りがぐっと加速する大切な時期だった。

日々のオヤツは保育と連動させて内容は指導員が決めて購入、ウドンふみやカレー作り、地域をまきこんでのやきいも大会や
飯ごうでのごはん炊きもよくやった。運動場にテントをはってもぐりこんでよく遊んでいた。規制の中にもおもしろみがあった。

他都市の理想的な例というだけかもしれないが、ぜひ考えて欲しい。わが市の児童ホームは確かにこれまで無料で市民にめいっぱいの
サービスをしてきたのかもしれない。でも、夏休みの勤務も時差勤務で2人とも揃っている時間は数時間とか、代わりに給食の先生が
学校がお休みなので応援に入るとか、指導員の専門性を行政自体があまり追及せずにこれまできていないだろうか。
そして、待機児をつくっていることで見通しの持てない保育にならざるをえない(3年生がリーダーとして生活できる保障がない)事態を
どこまで理解しているんだろうか。異動の発令も遅すぎる。もっと早い時期に新体制での保育方針や前年度の引継ぎなんかが
スムーズにできないと一番混乱するのは子ども達である。指導員に余裕がないと子どもにも必ず伝染する。

それに、開設時間内を怪我なく過ごさせる、という発想でなく、もっと地域や親との関わりを重視した行事の計画や、せっかく全学校に設置されている
児童ホームをもっと子育ての発信基地として活用するとか、いまや留守家庭の子どもだけでなく、地域の子どもも大きく巻き込んだ
施策ができあがったりしてこないんだろうか?有料化は結構だが、そろばん勘定だけでなく、保育の質や指導員の専門性についても
真剣に考えて欲しいと、切に願う。

当然、事故のない安全な児童ホームが大前提だが、それだけでは子どもはホームを
居場所にはできない。信頼できる指導員がいて、またやりたい遊びがいっぱい待っていて、いっしょに遊びたい友達がいて
一人でぼーっとできる空間もあって、おいしいおやつもあって、低学年の子達が明日もまたきたいなって思える、そんな場所であってほしい。

そして、なにか問題が起こったとき一方を責める関係でない、対等な立場で子どものためになにができるか冷静に、でも熱く
話し合いのできる指導員と親でありたい。

実は先週から色々とホームの心配事を聞いていて、誰が悪いとか追求するんじゃなくて、関わる全ての人が
‘子どものために!‘という同じ視点で解決策を考えられないんだろうか?とずっと気になっていた。
そこに救急車・・・。えっ、ほんまに大丈夫なんやろか・・。こどもらはどうしてるんやろ・・。と考えているうちに
つい、長々と書いてしまった。すみません、これ日記ですよね。コラムに送れって?その通りです。反省!

なかよしは児童ホームとも違う、純粋な学童保育ともきっと違う、放課後クラブ。この存在、ここで働く
指導員の専門性とは?・・・と、あまりむつかしく考えず、今日も遊ぼう!(安易!)

遊ぶ前に・・、埋葬だ。

ゴーのいる時に死んでしまった幼虫を埋めようと思っていた。今日はOK。よし、行こう。

春にみんなで埋めたすずめのことをよく覚えていて、ケイが「この横にしよ」と位置を決めて掘りはじめた。
「気持ち悪いからいやや」とかもう遊び始めてた子もいて、しばらくケイと2人っきり。まあ、仕方ないか・・。
無理につき合わせてもあんまり意味はないしなあ、と土を掘る。

するといつの間にか一人一人やってきていて、気がつくと、ゴー、マリオ、リード、ジーコマン、アイボン、リカッチ、ナッチ
全員集まっていた。「かぶかぶ、ごめんな・・」とビンから土ごと地中に返した。手をあわせてくれた子もいた。
「きっと天国にいけるで」「ほんまやな」 ケイがビンのふたを墓標代わりに半分埋め込んだ。
安らかに眠ってください。かぶかぶ。


#54 6月13日(水)  「悩む」

 今日のオヤツはボゴールパイン。知ってますか?
切らずにむしって食べる珍しいパイナップル。去年、指導員の自宅で
なかよしをやっている時も出したしろもの。早いなあ、もう一年だ。
甘くておいしい。でもむしりあいになるのが、ちとお行儀わるし。
ポップコーンと一緒にあっという間になくなろうとしていた時、一太郎がやってきた。

「一太郎食べてみ!」と子どもが必死でむしるほど、実はほとんどついてこず
悲惨なものになるのだった・・・(笑)

四天は相変わらず続き、高度な技術もみんな身に付けてきた。しかし、それにしても
「いいかげん飽きてけえへん?」と毎日わざとつつくのだが「ぜんぜーん!」とかいって
飛び出していく。四天の進化形をずっと考えていて、今日子ども達に出してみた。
思ったより反応よし。よし、やってみよう!

今日も公園は小さい子やそのお母さん、小学生、お年寄り、犬、ネコ、等でいっぱい。
本当にこの公園には、少子化とか、外で遊ぶ子が少なくなったとかいう論調は無用だ。
いい公園だ。歓声がいつもあふれているもん。

というわけで、四天をする場所がなくて困ったが、なんとかほかの子達とおりあいをつけ
コートがかけた。新バージョンは2人チームで天、大、中、小それぞれのコートに入る。
どつぼ(アウト)ゾーンの周りにもう一周大き目のゾーンを作る。各チームで前衛、後衛を決める。
前衛は前ゾーンに入ったボールしか打てない。後衛は後ろゾーンにきたボールしか打てない。
ワンツー攻撃OK(2人で一打ずつ)。2人の力を合わせて守備、攻撃するしかない新バージョン。
相手のミスを責めて、ふくれていては、まず天には上がれない。

新ルールの初遊びチームの面々。
「アイボン&リカッチ」「ケイ&ナッチ」「マリオ&ウーちゃん」[ジーコマン&リード」「一太郎&まっせん」とトッサン。
慣れるまでは「もう、前のルールがいい!」とか怒る子も多かったが、しばらくするとうまくコンビが
機能しはじめて、怒りは半減、喜びは倍増でめちゃくちゃおもしろくなってきた。

それでも、マリオは「こんなんおもしろない!」と小から転落した悔しさもあり、「帰る!」と
すたすたとランドセルを背負いいってしまった。でも、家のほうには曲がらず、逆のほうに曲がったので
帰りたくないんや、と判断。一太郎に走ってもらう。「おーい!マリオー!かえんなよー!」と
走って行ってくれた一太郎。まっせんが走るのとは違い、あっさりと男らしい呼びかけがうれしかった。
しばらく2人でせせらぎで話して、納得して帰ってきた。
その後?もちろん、一太郎とコンビを組みなおし、しっかり天まで昇ったマリオでした。

コートの近くのベンチにキクチャンがいた。他のお年寄りとしゃべっているのか、一人でしゃべっているのか
片手に缶ビールを持って表情は悪い。この間もトッサンが鼻血を出した時にいちゃもんをつけてきて、
今日は近寄らせへんぞ、と常にかばうようにトッサンの横に立った。
トッサンは今日は相手をしないと判断したのか、向こうでサッカーをしているKN君のほうにつかつかと
ビールを持ったまま近寄り「あほー、あほー、KNのあっほー!」と挑発する。無視してもしつこくいい続ける。
これ以上ひどくなるなら警察を呼ぼうと思った。が、

KN君も切れそうになっていたが、なんとかこらえて走って逃げた。たくさん遊んでいたほかの子や小さい子達も
いつの間にかいなくなっていた。にぎやかだった公園はほぼ四天組みだけになってしまった。
友達もきて盛り上がり続けていた四天組みはまったく関知せず、きゃあきゃあいって遊んでいる。

一太郎に一応のキクチャンに関することを説明して、今日は6時ごろで全員公園から帰らせてください、と頼んで
ゲン坊のお迎えに。でも気になったので、とんぼ返りで公園に戻る。やっぱり、まだ遊んでいる。子ども達。
キクチャンや他のおっちゃんたちはいなかった。

「ちょっとした間にトッサンがいちゃもんつけられてましてねえ」と一太郎。たたかれたりはしなかったという。
「あのおっさんたちも、なんですかねえ!」 そのとおり、いつも一緒にお酒のみながらベンチにすわっている
おっちゃんたち。キクチャンが「あほ、あほ」と子どもを挑発したり、からんだりしても何も言わない。
かといって、一緒になにかすることはない。でもいつも一緒にいるお話仲間なら、
「そんなこと子どもにしたったらあかん」くらい、言えないんだろうか。

という、自分も無力だ。一回言い合いになったことがあるが、話が行き来できなかった。まったくの独断だが
軽い知的障害とアルコール中毒ではないだろうか?正論を言っても伝わらず、余計に興奮させて怒らせるだけだった。
それ以来、子どもに被害のないように気をつけて公園では接してきたつもりだ。

落ちているボールを拾って、そこらじゅうの子に「ほら拾ったたで。ありがとうは?」とコミュニケーションを求める姿。
「おもしろそうやなあ」とボールけりをしている子どもに話し掛けてくる姿。その時はお酒が入ってなかったので
一緒に遊んだ。名前を呼ばんと遊べないルールだったので、みんなが名前を聞くと「キクチャン」と教えてくれた。

さみしいんだ。一緒に遊びたいんだ。人と関わりあいたいんだ。でもうまくいかない。
だからお酒?だから口汚く抵抗の小さい子ども相手にののしる?だから、公園にいる?
週に2,3日は公園に座っている。怖いからみんなが無視して逃げる。イライラする。お酒を飲む。気がつけば公園に人がいない。

キクチャンの家族は?子どもはいるのか?心的障害をもっているのか?
働かないでどうして食べていけるのか?警察は何度も通報を受けているらしい。冬だったが、
一度子どもにしつこくいちゃもんをつけていて、公園に誰も居なくなったと子どもが言うので
警察に電話したことがある。「あー、あの人ね。お酒のんでるでしょう。いつもですわ」と軽く返事されて
拍子抜けしたことがある。何度か、パトロールもみた。でも「いつもですわ」あの返答の軽さが忘れられない。

事件を起こさない限り、だれも真剣に関わろうとはしない。今回の池田の事件だってそうだ。事件を何度も起こしているにも
関わらず、どの機関でもしっかりこの男の異常さ、異常に至った人生や性格などきちっと振りかえらずにきた。

誰かが真剣にどこかであの男の異常さに気づき、「このままではだめだ。なんとかしないと」としっかり
公的な機関と取るべき手を打っていれば、もしかしたら8人の子どもの命が奪われることはなかったのではないか?

事件が起こったのは数十分間。でも、その数十分間はあの男の全人生が凝縮された瞬間だったのだろう。許せない。
あの男はもちろんだが、あの男の人生に関わった人間たちの無神経さ、無責任さに無性に腹が立つ。
なんの関係もない子ども達の人生を巻き込むなよ!あまりにもひどすぎる・・・。

と、いいながら私はキクチャンに何ができるのだろう。もし、キクチャンが暴走して誰かを傷つけてしまったら
どうなるんだろう。私は、真剣に関わったっていえるのか?いや、子どもを傷つけられないように、近寄らせないように見張りしているだけだ。

池田の事件とダブらせるレベルではないかもしれない。でも、このまま
「変な人がいるんです。近寄らないようにしています」では、だめなような気がする。
子どもたちの安全のためにも、キクチャンのためにも。

じゃあ、なにができるのか?
悩んでいる。


#53 6月12日(火)  「たこせん」
 
 子どもからリクエストのあったぶどうをお皿にわけていると、ジャガタムが帰ってきた。
「はよー、友達と遊びに行くねん、もうこのぶどうとるでー」とばたばたと食べようとする。
「ちょっと大きさ大分ちがうからジャンケンするっていうてるでー」というと、
「そんなことしてられへんねん、はよしろやー」この発言にはプチッ!

「そんなに急いでんねんやったら、すぐにいっておいで。届けとくから家に」と返す。
みんな帰ってきて宿題してたり、漫画よんでたり、それぞれやってたのですぐにジャンケンにならない。
「おい!はよしろやー!おまえら!」と叫ぶジャガタム。
「あのさ、ジャガの事情もわかるけど、みんなにもみんなのペースがあるんやからそんなえらそーに怒らんでもいいんと違う?」
ウユーが「そうや、そんなにはよ帰りたいんやったら、すぐ帰れや。まっせん届けるっていうてるやろ!」とまさに一喝の一言。
「わかったわ」と座るジャガ。結局なんやかんやで遊んで食べてから帰っていった。良かったんか(笑)

大き目のえびせんにソースで字を書いて青海苔をふる。たこせん。
これも今日のオヤツ。でもみんなもう大きいし、字なんか書かないだろうと思っていた。
ジャガとリードは「なんも書かんでいい」とリクエスト。でも、他の8名は全員名前を書いた(笑ーかわいい)

ジーコマンなんか、1枚目に「ジーコって書いて」。2枚目には「マンって書いて!」っていうので吹いてしまった。
結構このHPのハンドルネームを書いてというリクエストが多かった。

最近下ネタ専門のアイボンとリカッチはついに最後、○ん○の絵と字を描いていた・・・。
ほんまにもう・・・。そういやこの歌はジャガの作。
 「まっせん○ん○たれ、ワーオ!」もうこればっかり歌って喜んでいる。

そういや、この間アギトに「ジャガジャガ○ん○たれ、ワーオ!」と可愛い声で歌われとったなあ(笑)


#52 6月11日(月) 「生と死」
 
 ビンのふたをあけて叫んでしまった。
先週ゴーが持ってきたカブトの幼虫が真っ黒になって、ひっくり返って死んでいる。
うそやん、土曜日元気やった。やっぱり、日曜日、連れて帰ったらよかった。
自力がなかったのか、水が多すぎた?暑かった?あー、ショックだ。

ゴーに言ったらどういうだろう・・・。春にすずめを埋めた横に埋めに行こう。
ごめんな、カブカブ。「あんなに元気になってたのにな」ってリードが言った。ほんとに。

昨日の日曜日、男子は野球に、サッカーに、ドッジで身体を動かし、涙を?流したようだ。
いずれも敗戦だったようだ。でも、悔しかったこと、頑張って走ったこと、名古屋までいって
闘ったこと、色々話してくれた。いいなあ。いっぱい汗流して走った1日、負けたって決して無駄じゃない。

ケイが遅めに帰室。カブトとハムスターのちびを連れてきた。
ゴーのカブとが死んだことをいうと、「うそやー!」とかなり驚いてショックをうけていた。
ケイのカブトは立派なつのもはっきりしているさなぎ状態。
「息かけるとうごくねんで」というので、みんなで息をかける(めいわくじゃーbyカブカブ)。

さなぎの状態なのにしっかり息を感じるんだ。ぴくぴくと身体全体をくねらせて動く。
「すごいなー」「かっこええなあ、このつの」みんなで観察タイムだ。

どんな勇姿をみせてくれるんだろう。楽しみだ。
それと同時にさなぎになる前に死んでしまった幼虫の姿を思い出し、・・・・。

死んだらあかん。生きてなあかん。

生き残ったものへの希望と、死んでしまったものへの悲しみが交錯する。
たかがカブト、されどカブトの生と死。
命には変わりない。同じ命。


#52 6月8日(金)「ついに四コート!」
 
 「うわあ、すごい増えてる!」マリオがびっくりしている。
昨日仕込んだ梅シロップ、梅の色もはちみつに漬かってたところは青みがとれ
しわしわになっている。エキスがしみ出たのがよく分かる。
「まぜよ、まぜよ」と早速まぜだした。「うわあ、液もさらっとしてる。ドロドロじゃなくなった!」
毎日変化していくだろうこのシロップ、ほんと楽しみ。

ゴーから超!長電話。終わらない、終われない。話題がいくつあっただろう。
土日はお泊りに行くらしい。気をつけていってらっしゃい。

それと、ゴーはおとついカブトの幼虫をなかよしにもってきた。
「一回も水やってへん」「ついに動かんようになった」とかそんなことばかりいうので
持ってきてくれるように頼んだ。見ると、まだなんとか動いている。土はたしかにカラカラ状態。
「まだきっと間に合う」と土をかなり湿らせ、幼虫を 土の中にいれてあげた。
しばらくすると、気持ちよさげに動き出した。何度も自力で動き始めた。よかったー。
生き返った。「あー、気色悪かった!」とかいいながら、ゴーも死なせないで済んだことに
かなりほっとしていた。でも危ないところだった。それは伝えた。水は幼虫のごはん、切らせたらあかんで。

今日は自然学校の説明会で5年生は5時間。帰りが早い。
自然学校で、パフェがでるとか、但馬牛の牛丼がでるとか、ほんまかいなというくらい
食べ物の話でこの間からもちきりだ。牛丼は自分たちが遊んでいる間に
おっちゃんがつくっておいてくれるという・・。ほんまかいな?!(笑)

4年生も帰り始める。「まっせん、池田で子どもが殺されてんで!」って誰かがいったとたん
「そうやで!」「いっぱい死んでんで!」とかみんなが興奮して教えてくれた。
「何言うてんの?」と訳がわからない指導員。時刻は4時前。テレビもラジオもつけてなかったので
この時間まで全然知らなかった。池田小学校の生徒殺傷事件・・。
「ニュースでやってるで!絶対!」っていうので、とりあえずつけてみる。

どのチャンネルもこの事件の臨時報道になっていた。うそやろ・・。8人も小学生が一度に・・。
先に帰ったジャガタムとお休みのゴーをのぞき、帰っていた子ども達といっしょに全員が
しばらくニュースに釘づけになってしまった。「な、ほんまやろ」「こわいなあ」「しんじられへん」
「1、2年ばっかりやで」口々に思ったことを言い合ってる子ども達。
ウユーが「でも犯人つかまってよかったなあ」って言った。本当にそれだけが救い・・。

何がどう病んでいてこんな事件が起こるのか?これからも起こるのか?不審者が
学校に入れないようにすることだけで解決するのか?この男の人生に関わった大人たちは
どう考えているのか?どうしてなんの関係もない子ども達の命が奪われないといけないのか!

みていられなくなりテレビを消す。

気をとりなおし、それぞれ宿題や五目並べ、ビーだまころりん、はむっちの世話、漫画の世界へ入っていった。
「四天するで!」と公園に出た子も。よーし、今日も思い切り遊ぶぞー!

まず1コートでスタート。続々と増えてくる「よして」組み。「ボールもう一個とってきてや、2コートにしよ」
そして2コートに。ミッチー、K君、M君、ウーちゃん、トッサン、Tさん、遊びにいってたナッチも帰ってきて
ボールも増え3コートに。隣でサッカーをしていた、A君やカー君たちもふとみると四天のコートを描き出している(笑)
サッカーボールやったらはねへんからボール貸そか?というと「うん、かして!」

かくして公園には4つの四天コートが描かれ、歓声が続きました。悲しい事件があっただけに
この子達の歓声に癒されました。四天の変形版考えられないかなあ?もっと、この遊びをふくらませたら
もっとおもしろい。思案中。

余録  夕方、自然学校説明帰りのジャガタム母が公園に寄ってくれた。
     例の但馬牛牛丼の真偽のほどを確認。予定メニューには、
     ‘牛丼‘の文字さえない。ガセネタだったようだ・・・(笑)


#51
 6月7日(木)  「梅シロップ仕込み」

 超簡単手作り自然飲料、梅とはちみつのみで作る梅シロップに
挑戦した。ほんとに簡単。梅をよく洗い、水気をふきあげ、爪楊枝で穴をあける。広口びんに
いれる。はちみつをいれる。発酵するので毎日撹拌要。約一ヶ月でおいしいシロップが
出来上がる。冷水でうすめて飲む。あー、おいしそう!

梅シロップ仕込みメンバーは、マリオ、アイボン、リカッチの3人。
リードもいたが例の漫画‘メジャー‘に集中していて
独り言ばかり言っては、笑ったり、怒ったり、もうめちゃくちゃおもしろい。

つまようじを片手におしゃべり、だじゃれ、噂話連発。
梅が結構硬くてつまようじがすぐだめになる。でも、結構根気よく
続く穴あけ作業。指導員は並行しておやつのホットドッグをつくりながら
噂話にいれてもらう。なにか、とてものんびりしたひとときだった。

ケイは今日もマイハムスター・ちびを連れてきて、はむっちと見合いをさせている。
今日ははむっちのご機嫌悪く、ちびがはいってくると「キー−!!」と鳴いて怒っている。
人間と一緒だ。機嫌の悪い時もあるよねえ。

ジーコマン、ウユーは今日もコーの家にいった。しばらく続きそうだ。
ナッチも久々にでかけていった。
「四天思い切りできるぞ。待たんでも!」とおやつを食べてみんな飛び出していった。
指導員も早くに戸締りをして(たまにはこんな日もないとね!)
たっぷりあそぶぞ!と出て行こうとしたときに、ジャガタム帰室だ。

公園にいくと、はや四天は盛り上がりモード。昨日のけんかもあってか
今日はみなスポーツマン精神にあふれ、好プレー続出!
ウーちゃんも一緒だ。ウーちゃんもメガトン級のきめ技をもつ。
ただしぼーるはどこにいくか定まらず、それがまた恐怖でおもしろい。

隣で4年がドッジをしていて、時々ボールがそっちにいってしまい拾いにいくんだが
リカッチなんか拾う前に飛んできたボールをバシッと受け止めたりするから(無意識に)
みんな爆!ジャガタムも拾いに行く前に外野にはいって一緒になってドッジをやるんで
4年も大笑い。こちらも大笑いで、違う遊びしてるんやけど、
すごい連帯感?!がお互いあっておもしろかった。

後半、A君またまた登場。うまいんよね。そして、トッサンも登場。
けっこううまくなり、5年のようにスパイクを打とうと頑張っている。
みやちゃんも「いれてー」とやってきた。
みやちゃんのおばあちゃんも一緒に観戦してくださっていた。
子ども達の口のすごさに驚いておられた。でも。にこにこ見守って下さっていた。
このまなざしがありがたい。

余録
 ゲン坊を迎えに保育園へ。携帯が鳴る。ケイからだ。
「また、なにか起こったか・・」と覚悟。しかし、ちがった。
「まっせーん!今な帰ってきてカブトみたらな、真っ白になって土の上に
おるねんで!茶色とちがうねん。真っ白やデ!」もう大興奮のケイ。
もうすぐカブカブの勇姿がみれるぞ!「うれしいなあ。楽しみやなア。」「うん!!」

感動をすぐに電話してきて、一生懸命語るケイが、なにかやたらかわいくて、
とても幸せ気分の夕方6時だった。


#50 6月6日(水)  「一太郎、雨中の事件にまきこまれる」

 マリオが帰室。手縫いのデイバッグをもっている。縫い目をみると結構しっかりと
運針できている。立派な作品だ。月末の自然学校にもっていくらしい。
みんな自然学校にはすごく期待しているようだ。
「アイスが食べられる」「散歩にいける」「星の観測ができる」などなど、
理由はそれぞれだが楽しみにしているようだ。

今日、その自然学校についてきてくれる学生さんと対面したらしい。
ジャガタムの学生さんへの印象はとてもよかったようで、
「一人は阪神ファンやったで!」と報告してくれた。
男女各2名おられたそうだ。ケイなんか
「一太郎がきたらどないしようと思ててんからあ」。実は一太郎を待っていたのが
よくわかった一言であった(笑)

ジーコマン帰ってくる「今日なあ、コーと遊んでくる。ウユーも一緒。そやから休む。トレーニング」
「家の中でか?」「うん、雨やしなあ、どろどろになるやろ。だから(家で)トレーニングする」
言いながら空素振りをしているから笑ってしまう。
「わかった。わかった。いっておいで。ゲームの野球やねんやろ、気をつけてな」と
おやつのハンバーガー、ウユーの分と渡して見送った。
ジーコマンらしい。すごく行きたいのに、まあ行ってくるわという感じの説明に
笑!であった。コーの姿、あまり見かけなかったのでよかった。
めいっぱい、遊んでおいでや。

はさみ将棋対決は熱戦続きで閉幕したが、次は五目並べという意見がでた。
アイボンは「ほんならお母さん呼んでこなあかんな」と言っている。
ジプシー時代の福祉会館に囲碁板が置いてあって、よくみんなでやった。
時々覗いてくださっていたアイボン母、やたら強くて一気に五目並べのスターダムに
のし上がった(笑)。ほんとに、強いんですよ。

早速、コン君との勝負開始。マリオ、リード必死でやるもなかなか勝てず。
ナッチも加わり一緒に分析している。
でも本番対決の生囲碁板はどうしよう。そや、こないだウユーが言ってたな、
「はさみ将棋の賞品のゲームセットに五目ならべもあったで」と。借りよう!。

そしてゴーが新しい記録ゲームを持ってきてくれた。その名も
「ビーだまコロリン」。銘菓鶴の子の空き箱のふたを利用して、その上を何周できるか
競う。なかなかおもしろい。ただ今最高記録、ジャガタムの7周である。
さあ、だれが破るか、この記録!

「今日一太郎くるやろ。外であそぼ!」と四天をすることになり、殆ど外に
飛び出していった。リカッチも四天のコツを覚え現在急成長株だ。

一太郎到着。部屋でおやつをもてなす。ケイとジャガタムがせなかにのったり、肩車させたり
いきなりの荒っぽいもてなしもあり、一太郎苦戦。外へ逃げる(笑)

人数が多くて2コートにわかれ、指導員と一太郎もわかれた。プレイボール!
何回やってもおもしろいなあ。四天。わざが極まってきて最近ではバレーボールの
スパイクを打つような体勢になってきている。すごい。

ところが、むこうのコートでなにやらもめ出した。
「ずるい!ちゃんと一太郎みて!言って!」と詰められている。
「おー、わかった。わかった」と一太郎の声。だんだんやばーい雰囲気。

ちょうどこの頃あがった雨がまた降り出した。
かなりきつい雨に。「雨宿りしよー!」といっても誰も来ない。
この辺は昔の子どもと一緒だ。濡れてどろどろになってもまだ遊ぶ。

しかしさすがに限界、みんなあずまやや木陰に避難してきた。
(ナッチ、リード、走りの早いA君はますますエスカレートしてやり続ける・・)

「一太郎、ぜんぜん注意せえへん。もういやや!」と怒る。
「まっせん、なんとかいってや」「ぜんぜん見てないことに何も言えん。見てた
一太郎さんに言い」「何のための指導員よ!」「一太郎さんも指導員や!」
「もうむかつくー!」「大体誰に怒ってんのん。本人に言い」と
当事者2人を向かい合わせる。

そのうちついに「バシーン!」という派手な音。ほっぺた平手打ち・・。
一太郎「手出したらあかんやないか!」「そのとおり」
「どんな理由があっても手出した方が負け」「うるさい!」

平手打ちされた方は茫然自失状態。
「腹たてへんの?」「怒るのに疲れた・・」

初のトラブルに巻き込まれた一太郎。
「これくらいの時ってなぐりあいとかしました?」って聞くと
「うん。してましたよ。結構喧嘩は」「女子とも?」
「いやあ、男同士ですねえ(笑)」

この喧嘩は女子vs男子。やっぱりなかよしのメンバーはだてではない・・。
でも平手打ちはあかん。本人もやったあとで気づいたと思うが、辛抱せんとあかん。
ほっぺたには薄く手形が残っていた・・・。うーん。難しい!


#49 6月5日(火)   「さあ考えよう!&ハーフ!」


梅雨入りである。うっとしいけど、でも子どもの大好きな夏が近づいてきた証し。
 雨は雨で楽しもう。

 オヤツはハムキューリサンド。今日は飛ぶように売れた!水商売にも慣れてきたか(笑)

 ジャガタム、昨日から指導員の言葉をそのまま真似をして遊んでいる。普通のレベルで
 もうやめるやろというところまでいってもやめない、このしつこさ(笑)

「もういい加減にしときや」「もういい加減にしときや」
「きょう学校はどうやった?」「きょう学校はどうやった?」
ため息・・・。そうや、昨日もこれで追い払ったんや!
「おれ、前からアイボンが好きやってん」
一瞬のためらい・・しかし敵もさるもの「おれ、前からアイボンが好きやってん」

「もう好きで好きでたまらんねん」「もう好き好きでたまらんねん」
ここでアイボンが「なにゆうてんのよー!!」と爆笑しながらジャガタムに飛び掛っていき、
無事にまねっこ遊びは終了!やった、作戦成功!

  さすがに雨降り、外にはでれず恒例雨の日ゲーム大会開始。
  血液型がO型、A型の子ばかりの‘A・Oチーム‘と、全員ばらばらの‘ばらばらチーム‘に
  分かれて、開始。

  50音が一文字づつ書かれた紙の束を各チームに手渡す。
  さあみんなで考えよう!まずは魚の名前を3分でできるだけ多く作ってください。よーいドン!

  まぐろ、たい、はまち、かに、ヒル?!とにかく水のなかに棲むもの、海・池・川どこでもOKにした。
  4年も5年も男子も女子もいりみだれ必死に頭をつきあわせこそこそと相談してカードを並べている。
  かなりファイト沸きます。

  2つ目のお題は‘公園にあるもの‘
  トイレ、うんこ、つち、すな、野原?「そりゃないやろ!」
  
  3つ目は‘小学校の先生のなまえ‘
  まずは担任の先生から攻める。「えー、あと誰おったあ?」難易度高し。

  続いては、ハーフ!である。なんてことはない、紙テープを半分にちぎらずに長く破る競争。
  ただし2人で破っていくのが、みそ。うまくコンビを組まないと、結構難しい。

  なんといってもこれを一番楽しんでいたのはリード&マリオだ。
  2人でケラケラ笑いながら「むちゃおもろい!」と破っていく。それもゆっくり!
  みんな半分あきれて見ていた(笑)
  ジーコマン&ウユーは半分にしテープをもう半分にするのに挑戦している。
  ナッチ&リカッチはやり方に文句をつけられむかっ!ロフトに登ってしまった。
  ゴー&アイボン&ケイはさすが、早くて結構きれいにちぎる。

  しかし、一番テープを太くちぎったのは、なんとリード&マリオチーム!
   おめでとう!一本のテープで結構楽しめました。

  最後は8人でウノ。2位、5位、7位に飴進呈。狙っても狙えない順位にみな苦戦。
  たまには一位以外でもいいよね。なにかもらえるのも。


#48 6月4日(月)   「事件ありすぎ!まっせん力尽く??」

今日は運動会の代休日でお休み。
本当にいろんなことが起こって、すごい一日だった・・。

みなさんにご紹介。なかよしの新メンバーリカッチのお目見えです。
5年生。とても可愛くてしっかりもの。3人姉妹の一番上。
なかよしの洗礼?!を日々うけながらたくましくなってきてます。
どうぞよろしくお願いします!

ナッチが日記をつけている。そこからちと抜粋。
もちろん、本人の了解もとれております。

6/4  「大さわぎ」
 今日はすごくたいへんでした。
ともだちはくるし、うるさくするし、リカッチはなくし、
まっせんは手を切るし、子ども科学ホールの帰りさがしたし、
もう、たいへんでした。

でも、さいごは四天をしました。とても楽しかったです。

これからも明るいたのしいなかよしじどうクラブでいてほしいです。

ここにこの日の全てが集約されている・・・。
詳細は後編で・・。


#47
 6月1日(金)  「ごめんね」

 実は昨日、ある子から長い長い手紙をもらっていた。何度も何度も読んだ。そして今日返事を書いた。
子どもが思いのままに書き連ねる本音の手紙は迫力がある。そして、10歳でこれだけの
思いをちゃんと文章にできることが、凄い!と思った。すべて、匿名。少し公開。

みんな好きや(ホームの人)、まっせんも好きや、みんな友だちとして。
でも、きらいっていったことある。女の子きらいって言ったことあるんやで!私ひとりになったことがない!!

でも私、ホームたのしい。本当はいきたいけどこの頃おもんないって意味は、ちょっとじょうだん、でも本気でうけとめて。まっせんが言った言葉「来んといたら」ってきこえた!!
行きたいけど行きたくない。まっせんがわるいんとちゃう、私がわるい。

でも私ホーム(クラブ)が好き、大好きやけど、いやなこともおこる。仲間はずれはいや、大きらいや。
でもたしかに仲間はずれをやったのはたしかです。でもそれはあの子もわるいし、わたしもわるい。

でも、今きづくと「ダメ」と思った。自分が「キライ」でもやってしまう。ちょうしがいい時もやってしまう。
でも今は自分でも「ダメ」と思ってる。

この頃クラブ休んでたけど嫌だから休んでない。自分でもよくわからへんけど大丈夫。

実はここ2週間ほど女子の間で色々とあり、ずけずけ子供同士の関係に入るわけにも
いかず、悩んでいた。丁度、他の女子からもかなりの手厳しい!?アクションや言葉があり
女子の人間関係に、なかよしの存在が却って災いしているような状況・・?。これでは本末転倒。何の為に、なかよしが
存在するのか、一からもう一度考えていた。

「嫌なのに無理に来る場所じゃない。みんなにとって必要がなくなったらいらない場所だと思う」なんてことも
言ってきた。自信がぐらついた。この子との信頼関係につい大人でありながら甘えて、自分のイライラを
「来たくないなら来んでもいい!」とぶつけてしまったことに、この手紙を読んで気がついた。

「毎日元気な顔がみたいよ。いつもここで待ってるで。来たい時にきたらいい。なにがあっても大丈夫やって」
そんな風にどうして言えなかった?情けない指導員である。
でも、そんなぐらついてた、ぼけた眼を覚ましてくれたのは、この手紙だった。

「ごめんね」「ありがとう」「これからもたのむな」
いっぱい書いて返事を手渡した。

「なんや、もう、長すぎるで!この手紙」と叱られた。
「おたがいさまや!」

もしかして、この日記を読んでくれている女子のお母さん、お父さん、あるいは本人。
これからも喧嘩しながら、傷つけ合いながらも、きっともっと仲よくなっていける!
この手紙の内容ってそんなことを伝えてくれていると思います。
子ども達を信じたいと思います。
なかよしが存在していることも信じたいと思います。