キャンプの数日前、ロバートがキャンプにギターを持参するという情報がMLで入ってきた。正直、「ムム意外な!」と思った。中学の頃は、ギターを弾けることが何よりカッコよかった。新譜ジャーナルを買い込み、指の豆がつぶれるまで自分の家、友人の家でギターをかき鳴らしていた。
新しいコード、新しいテクニックをいち早く身につけることが何より大事だった。本業だったクラブのサッカーよりも楽しんでいたかも知れない。
結婚後、実家からもギターを持ってきていたが、ほとんど手にしたことはない。
キャンプでテントが張られようとしていた頃、彼はギターケースを肩から下げていた。遠くからそれを眺め、大きさから考えてエレキギターだと確信した。
「キャンプでエレキとは大胆な・・・ミニアンプ持参か?」(笑)
昼過ぎ、彼がそのギターを手にしていた。普通のサイズの半分くらいで、形も変わっている。アコギターということで少しがっかりした(爆)。
実際に手に取ってみる・・・。C、Am、G、F・・・主要なコードは記憶にあったが、せいぜい5,6種類というところだ。
「あんなに打ち込んでいたのに・・・」がっかりした。
練習すれば思い出すだろうが・・・。
大人チームの宴サイトは、バンガローを挟んで子どもサイトの反対側へ設けられた。リード父がいつものようにかっこよくBBQを仕切っている。
あたりはすっかり暗くなっていたが、太陽のように明るい月が湖面を真っ白に照らし出し、いいムードを演出している。
いつの間にかロバートがギターを手にし「22才の別れ」を弾き語りしていた。譜面は見ておらず、指が覚えているのか、事前の練習の成果か?
いずれにしても、凄いと思った(笑)。
今宵の集団の年齢構成:中3,大4,30半ば〜40半ばの成人(笑)、初老のカヌーの先生・・・
いったん、歌が始まると、ほぼエンドレスだった。彼が持参した2冊の譜面をとっかえひっかえ覗き込み、いいネタはないかとページを繰る。
ロバートの声質、少年のような甘い声でなかなかのもの。とりおりハモリながらほろ酔い集団をひっぱっていく。
8時過ぎだったろうか、仕事帰りのマリオ父が合流。ほんとお疲れさまだ。
なんでも近々転勤になるそうで「8ヶ月ということらしいんですけど、この前は6ヶ月ということで6年でしたから、今度は8年ですかねえ」と笑いをとる。
転勤前の慌ただしいときに暗闇の中をわざわざ来てくれてほんとご苦労様だ。
大学生の2人は、10曲に1曲くらいは「あっ、それ知ってます!」という状態。彼らなりに楽しんでいるのか、酒を飲みたいからそこにいるのか、はたまた単に義務感からか・・・(笑)。
ニイヤンにいたってはもちろんノンアルコールでの参加・・・。これが将来に「いい影響」を与えればいいが・・・(笑)。
ビール、日本酒、焼酎・・・各人適度に(いやそれ以上か?)酔い始め、「ひつじ年い? 一緒や一緒!」と大学生と同じ歳であると主張して譲らないあるお母さん(爆)。証拠撮っとけとばかりに、ビデオ撮影に燃える管理人夫婦(やっぱりロバート妻に見せないとね・・・笑)。黙々と料理を指揮って下さるジーコマン母・ジャガ母。もちろんリード父はビールを片手に炭火の前を離れない(離れなかった・・・過去形)。
ギターの方もノリノリになり、ハモリまくるロバート(笑)。どうやら、今晩は自宅で待機し、明日登場するお母さんのことは忘れたようだ(爆)。
かぐや姫、荒井由美、チューリップ、アリス、吉田拓郎・・・70年代の大御所の名曲は月日が経っても色あせることはない(単なるノスタルジーではない)。
12時を過ぎた頃、1人、また1人と寝床へ入る方も出だす一方で、裏方さんに徹していたリード父が、ぽつぽつと歌の輪に入るようになってきた。そしてしばらくすると、もうロバートの隣席を独り占めしていた(爆)。ときにはロバートと、ときにはご夫婦で熱唱している。
リード父の選曲は少しマニアックだったので、一緒に歌えないこともあったが(笑)楽しい光景であった。ロバート、曲は知らなくても見事に対応。「こんなペースですかね?」とコードさえわかっていれば何でも弾ける。
「ロバート横森」襲名日となった。
*「巨泉のお笑い頭の体操」知らない方も多いでしょうねえ・・・*
去年のホームキャンプの夜も凄かったが(異様でしたね!)、またまた記憶に残る一夜となり、結局2時半頃、ロバートのギターはようやくお役ご免となった。
次回は絶対にギター練習して持参しようと決意を新たにした(爆)。
続く・・・
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