集合〜現場まで:

半ば自力でたどり着かなくてはならないため、精神的疲労に陥る子ども達・・・。途中、小さなトラブルが発生しながらも現場へたどり着く珍道中をお楽しみ下さい・・・それにしても暑かった〜!

朝からミーミー蝉が鳴いていた。最寄りのJR駅が待ち合わせ場所。子どもは7時半、大人は8時半。そう、各班に大人は一人ずつつくものの、子ども達は自力でキャンプ場までたどり着かなくてはならない。

朝から素晴らしい陽射しが射している。Tシャツはもうぐっしゃぐしゃだ。

駅の上の方から父!ジャガがわざわざ店から出てきてくれているのが見える。

大きめのリュックを背負いながら子ども達は徐々に集まってきた。見送りにくる父母の姿も見られる。行き先の駅名を探し(なんと表示されている一番端っこにあった!)、自分で切符を買う。順調な滑り出しだ(と思っていた 笑)。

安心したのもつかの間、トラブルはいきなりやってきた。

自分たちで作ったキャンプのしおり。電車は49分発と書いてある。45分頃になり、なぜか電車が1台ホームへ滑り込んできた。まっせん班などはその45分発の電車に乗った。バラバラになっている各班、その様子を見ている子、見ていない子、ニヤニヤする管理人(笑)。

「あ〜、まっせんの班、乗ってしもたで〜」

「ちゃうぞ、49分発やぞ〜。まだや!」

子ども達はすっかり混乱している。しおりが間違っているのか、なぜか49分の電車は45分に出発した(原因はいまだ不明。調査ミスか?故意か? 笑)。

「きしょ〜!どうすんのよ〜!!」アイボンとケイが当たり散らす。

「時刻表みてみい。次、何時や?」となだめると「わかった!55分や!」

7時50分となった。1台の電車が入ってきた。同じホームなのだが、反対方向からやってきた。中からほぼ全員の乗客が降りてしまった。

「この電車ちゃうかあ〜?」と笑いをかみしめながらアイボンに聞くと「何言うてんのお、反対行ってまうやんかあ!アホちゃう?」といつもの調子で一喝された。

面白い展開となった(爆)。

この電車、いわゆる「折り返し」で5分停車した後に、目的の方向へ出発する。

徐々にお客さんが乗り始めている。

リーダーのアイボンに再度促してみる「この電車、ずっと停まってるでえ。これとちゃうん? 行き先みてみ・・・」が、返事は「反対やっていうてるやんか!」

行き先駅の名前が正しいとも間違っているとも判断できないものだったので完全に「ホームへ入ってきた方向」で全てを判断しているのだ。ムリもない。

運命の55分になる。電車はドアを閉じ、目的の方向へゆっくりと進行し始める。猛烈な笑いの欲求を噛みしめながら、わざと大げさに言ってみた。

「あれ〜〜〜、この電車合ってるんちゃうん!?」

一同、動揺・落胆(笑)。これで2台も乗り過ごしてしまった。

何とか次の電車には乗り込んだが、こうして2つの班が遅れをとった。

次の駅で乗り換え。電車は見つけたが、違うホームだ。ダラダラしていては乗り遅れるのだが、あまりそういった関心は見せない。「いま何時や?」「電車は何時に出発?」と問いただしてダッシュさせる。完全に放っておくのは性格的に不可能だ(笑)。それでも結局ジャガ班は朝のラッシュで全員乗り込めず、班全体がホームで待機。一方、となりの車両に乗り込んだアイボン班はなんとか全員乗れた。紙一重だ。

そして巨大な駅へ。次のチョイスはアイボンにのしかかっている。この班、ユウがときおりぼそっと何か言葉を発する以外はあまり動きがない。

朝っぱらからの猛烈な暑さと、どうしていいかわからないイライラで切れそうになるアイボン。しかし結局、管理人に頼ることなく、なんとか新快速を発見(各停に乗り込む可能性もあっただけに安堵)。

うまい具合に乗れた事が班員をかなりリラックスさせ、車内では和気藹々とした雰囲気が漂う。アイボンがユウをからかい、ユウがそれに反抗するといった軽いジャブの応酬が始まっていた。これは全く問題ない(笑)。アイボン・ソノリン・オーチャンの結束はもちろん硬い。

オーチャン、若干車酔い。が、京都はもうすぐだ。ガンバレ!

そして着いた・・・。これも巨大な駅だ。電車から降りたとたん、動きがなくなったしまったので(笑)「駅員さんに聞いてみたらどや」と促す。

「え〜、いやや。あんた行って!」とお互いになすくりつけあいが始まったので、アイボン・ソノリン・ユウでのジャンケンを提案(管理人、かなりの介入度)。

ソノリンが負けた。が、負けが決まった後はさばさばしていて、駅員をテキパキと捜す。

「○○駅、何番ホームですか?」

親切な駅員さんが発車時刻とホームを調べている。

そのとき! 

遠く離れたホームから「オジイイイ〜〜〜〜」という聞き慣れた、甲高い声が聞こえてきた。顔は見なくてもすぐにわかった。ジャガだ!(笑)。

一本あとの快速に乗っていたのだが、ジャンケンなどをしている間に追いついたようだ。

ホームで2班合流。一同、かなり精神的に疲れているのがヒシヒシと感じられる。大人にとっては何でもない現地までの道、子どもが自力でたどり着くためにはかなりのストレスなのだろう・・・・。

次にまた小さなハードル。

時刻は9時。目的の電車は9時10分発。ホームには既に電車が停車している。

「これかあ?」「でもまだ10分ちゃうでえ」「どうしょう?!」

2班が合流し、ケイ・アイボン・ジャガらの上層部を中心に、どれにのればいいのかを検討している。そのうち誰かが、電車の行き先が○○駅方面なのかどうかを、ホームに設置してあった駅名パネルで探しだす。

「あった〜!これであってるで〜!」

ほぼ全員が満面の笑みで同時に電車に乗り込む。ちょっとした感動のシーン。

あとは乗り換えなしに最寄り駅まで到着するのを待つだけ。

楽勝だ(と皆思っていたようだ・・・笑)。

車内ではリラックスムード。チョビゲと歓談する、ソノリンとナッチ。

オーチャンは相方の横に。もう車酔いは大丈夫のようだ。

管理人、アギト、ケイ、アイボン、ジャガが居座った向かい合わせのシートは絶えずやかましく、まわりのお客さんに迷惑をかけないように、常に気を使わなくてはならなかった。ユウとジーコマンは少し離れたところで楽しそうに語らっている。

アイボン、チョビゲの携帯をふんだくって(笑)ゴーとメール会談(のようだ)。

マニアックなおやつをほうばるケイ。TDLまで車で行ったという話をしてくれる。

そのうち、ガラガラになっていたので、有志で吊革懸垂などを楽しみ、いよいよ駅へ。

さあ、着いた! 

誰も動かない・・・(爆)

一度、下見で行ったことのあるケイが「たぶんあっちやと思うねんけどなあ〜」と自信なさげではあるが舵取りを始める。案内地図も駅内にあった。

なんとなく、一団が動き始める(笑)。

本来、リーダーシップを出すべきジャガ「あっ、この自動販売機100円や!」「あっ、コイズミや! ポスター50円やねんでえ!」と違った方向性の張り切りぶり(爆)。

親切なことに道中には、観光地図が数百メートルごとに設置されている。

BGMまでついていて、なんと「ホテルカリフォルニア」

「名曲やねんぞ〜!」と強調しても「きっしょ〜」とのレス。

アレンジは確かにきしょかったが・・・(笑)。

それでも道がわからず、理髪店で聞くことに・・・。

「左やでえ〜」と言ってくれたおばさん、一同が左へ行こうとしたとき、もう一度出てきて「あっ、やっぱり右やわ。ごめんごめん!」と訂正したのを見て一同、突っ込む突っ込む!こんなときだけ元気がみなぎるようであった(笑)。

結局、30−40分、途中ザリガニを追いかけ、巨大な蜘蛛に驚きながら炎天下を歩いて、無事に現地到着。自動ドアが開くなり数名「まっせんのせいやゾ〜」とやりばのないストレスをまっせんにぶつけておりました(笑)。こうしていつも発散しているのか・・・(笑)。みんなご苦労さん。

即座にチョビゲと飲んだビールのウメかったこと!

ビーチではすでに先行班が水遊びを開始していた・・・。

続く・・・