・静かな立ち上がり |
・うっしゃ、滑るでぇ! |
・だっこボーゲン(個人的内容) |
・行方不明? |
・アイボンの知らない顔 |
・さあて、爆発! |
・大人会・・・予想以上?期待以上? |
・あっという間の2日目 |
・熱い声、ありがと |
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まだ真っ暗な早朝、玄関を出てみるもうジャガがいた。「早いなあー、いっつもは寝坊やのに」「スキーはべつやろ」クールに切り返す彼であった。集合時間の20分前。もしかしてもう誰か集合場所にきているのだろうか?添乗員としてはお客より遅れるわけにはいかず、早足になる(笑)。たっぷりの荷物を抱えているので余計にハーハー言いながら歩く。冬は心臓発作が起きやすいという話を思い出した。幸い現場にはまだ誰もおらずかろうじて1番乗りを確保した。 5分前くらいからドンドン参加者が集まってくる。が、2,3の家族が姿を現さない。5分過ぎ、ようやくシモ親子以外が集まった。なかよし会員の電話番号リストは持参していたが、シモ家の番号がわからないので動揺。アス母が「行って見てこよか?」と言ってくれる。有り難いなー、こんな寒いのに。しばらくするとシモ母から携帯に連絡が「ごめん、すぐ行きます!」目覚ましが鳴らなかったそうだ。早くも×ゲームクラッカーのメンバーが1人決定(爆)。 早朝のバス車内。もろもろの添乗員業務があるので一番前の席に陣取る。まずはドライバーさんがご挨拶。「運転手さんのT嶋さんです!」と紹介したが「T倉です。よろしくお願いします!」ということで早速アホなミスをしてしまった(笑)。相方がヒクヒク笑っていた(くっそう!)。しばらくは睡眠タイムということで灯りを暗くしてもらう。ときおり、中盤に居座ったアイボンが大声を出して笑うのが聞こえてくる。そのたびに、まっせんとともに「しーっ!」とやるがもちろん堪えていない。アイボンにしては抑えている方だと思ったのでこちらもやさしく注意するに留めておいた(笑)。 途中で1回休憩し(バスはトイレ付きなのだ)、現地へ近づいてきた。雪は・・・・あまり見あたらない(涙)。それでもちらほらと雪が見え始めゲンボウが「あっ、雪やあ!」と嬉しそうに言っている。当初の計画では車内でビンゴゲームをやる予定であったが、ちょっと時間的に中途半端になりそうだったので、添乗員からの予定説明タイムとした。危惧されていた部屋割りも、特に不平もなく安堵。インフルエンザで欠席となったジーコマンのところにドライバーさんが入るという超法規的措置もあったが、これも快諾してくれた(実際はご家族と寝泊まりされたようだったが・笑)。 こんな感じで「なかよしスキーツアー」は静かに立ち上がった。 バスを降りると子ども達は雪を目指して突進!さっそく雪を触って、投げて、転んでいた(笑)。駐車場から宿までの道。添乗員としては先頭に立って皆を誘導しなければならない。駐車場のおっさんに行き道を聞き、途中で案内看板もあったのだが、「(本名)さ〜ん、こっちですよ〜」という声が聞こえてきた。やっぱり間違えたか・・・・この男、方向感覚のなさには定評がある。「やってもーたあ」と思いながら声の方向へ引き返す。宿へ入り、一休みのあと着替えていざスキー場へ出陣。 ちょっときつい坂道を数分歩くとリフト乗り場。かなり急な勾配を上がるシングルリフトだ。しかも、途中でかなり揺れているのが下から見てとれる。このツアー、ヤマちゃんなど、スキー初心者もいる。アイボンやゴーも2回目(リフトは初めて?)なので「こわー」「あたし、ええわ(やめとく)」などとビビリ(カッコ悪いとこ見せたくない)モード。ゲンボウもまっせんの膝の上というわけにはいかないので一人で乗らねばならない。そこで乗り場のおっさんに聞いてみた。「この子(ゲンボウ)でも一人で乗れますか?」「ああ、乗れるわいなあ。大丈夫や!」ということで5年女子含め全員がリフトで移動することに(笑)。アギトは膝の上に乗せた。ゲンボウ、ちゃんと一人で乗ってカッコよかったぞ。 シングルの次はペアでかなりの長い距離を上がる。今度はアギト、相方と3人で乗る。スキー場での1つの楽しみ、「動物の足跡探し」をやる。ウサギはもちろんあったが何の動物か不明な足跡もあった。終点が近づいてきた。「降りたら右側に降りてなあ!」係りのおっさんの声が聞こえる。アギトを落とさないように注意しながらちょっと緊張して滑りおりた。「ふーっ(安堵)」。そしてふと降りたリフトの方を見ると何を聞き間違えたか、左へ滑りおりた相方に鉄製のペアリフトが容赦なしに近づいてきた。「あっ」と声を出すまもなく、呆然と見ているとリフトは相方の腰あたりにヒットし、その体の半分以上は衝撃で雪の中へ埋もれてしまった。リフトは「はよう、どかんかい!」といわんばかりに相方の体にぐいぐい食い込んむ。当然リフトが止まっておっさんいが救助に。スキーを履いているため、なかなか立ち上がることができず、アギトはその様子を不思議そうに見ていた(笑)。 まずは初心者の子と一緒に行動(「○○父スキー教室」など大風呂敷を広げていたがあまり役に立てなかったのでこの表現は削除)。5年女子が「こわー」「滑られへんし!」「むりむり」などといいながら結構きれいに滑っている。プライドが高いんだな(笑)。1年生のミイミイとカイリク兄弟は本当に苦戦。まだ小さいもんなあ。すぐに滑れるようになるで。この兄弟、しばらくすると弟のリックンの方に分が出てきて結構形になってきた。兄貴のカイクンの方はちょっと弱気な性格で涙も見せている。そんな兄を見てますますリックンは「俺は泣かへん!滑るで!」といわんばかりに練習を積むようになってきた。どっちもガンバレ!この兄弟、ツアー中に蹴り合いのケンカもしていたが、2人でキャッキャッとじゃれ合う場面も多く遭遇。いい感じの兄弟だ。また会いたい。 ヤマちゃんはマイペースで楽しんでいる。ふと目をやると、ゲンボウの方に近づいて何かをしているので見に行くとゲンボウの外れた板を直そうとしているようだった。自分のことでいっぱいいいっぱいのはずなのに優しいなあ。そのヤマちゃん、重たいスキーを担いでふーふー言っているゴリラマン(だっただろうか?、ハンドル)のストックも持ってあげていた。夏のキャンプ以来の再会だったがすっかり頼もしいお姉ちゃんになっており、ジンとした。 昼からアギトとマンツーマンのお相手。彼のお目当て、「チビッコゲレンデ」を目指すがリフトを降りればすぐそこ、というわけにはいかずかなりの道のりを歩く。彼も彼なりの速度で歩く。幸い下り坂が多かったので後から支えながら一緒に滑る。15分くらいかかったであろうか、顔を見るとちょっとぼーっとしているようなので嫌な予感がした。現場へ着くと張り切るどころか動きが明らかに緩慢。朝、5時半に起きてバスの中で寝ろといってもかたくなに寝ようとしなかったツケが回ってきたようだ。しょうがないので、2回だけ滑って撤退することに。帰路を見渡すと当然のことに延々と続く登り坂。ちょっとやばいなあ、こりゃ歩けんでと思っているうちにコックリコックリしだした。ここで「歩かんかい!」と怒鳴って嫌な思い出をつくるよりは抱っこして移動した方が得策かと思い、担ぎ上げる。誤算だったのはストック。先日のショートスキーで「ストックはいらんで」と決断していたのに、ガンガン滑る予定は明日なのに、今日は何故かストックを持参していた(笑)。アギトの分も併せて4本。どうしても邪魔になるので智恵を絞ってリュックにくくりつけるという技を考えた。小高い丘をエッチラオッチラ登り、ようやく林間道の入り口へ。彼はときおり目を覚まして「??ここはどこ??」という顔をしている。だっこボーゲン、近距離なら問題ないのだが、ちょっと滑るごとに休憩して腕を休めないと本当に腕がひきちぎれそうになる。スピードは出さないように、でもゆっくり過ぎると時間がかかりすぎてこれも辛い。宿のある「第1リフト方面」という看板には「小雪のため通過できません」とある。しょうがないので第2の方へ向かった。これが命取りだった。第2リフトのおじさんに「○○屋、どっちですか?」と聞くと「その穴をくぐって階段を降りよ」と指示する。「穴?階段?」と思いながら指さした方向へ移動すると掘っ建て小屋の様なものがあり、中は真っ暗だ。事の異常さにアギトもすっかり目を覚まして歩けるようになったのでこれは幸いだった。不気味な闇空間(20mくらい)を抜けると、そこに見えたのは地の底へ降りていくような階段。その階段は網状の鉄鋼でできているので下の様子が透けて見える。雪がなかったのはこれも幸いだ。「よーしいくぞ、ゆっくりな!」とアギトに注意するようでいて自分に言い聞かせながら手をつないで一段一段、かたつむりのようにゆっくり降りる。もし、どちらかがこけたら誰もいない(そう、「穴」からこちらは誰一人いなかった)空間に号泣が響いたことであろう。彼の不安さを取り除く目的で「いーち、にーい、さーん・・」と階段の数を数えながら降りた。全部で63段だった。ふー。 やっとの思いで宿へ帰り2人でくつろぐ。おやつを食べ、こちらはビールをググイと。うーん、うまい!汗をたらたらかいていたもんなあ、抱っこで。しばらくすると相方も帰還して「最後のリフトのところ、子どもがスキー抱えては乗っておりられない」との情報。そうか、なるほど。ツアコンマンとしては知らん顔できないので再びブーツを履いてゲレンデへ。携帯を駆使していろんな情報を集める。あの子はもう帰った。あの子はあそこにいた。あの子らは昼から全然みないなどなど。子どもだけで果たして宿まで帰還できるのか、という気もした。気になったのは、カリスマ、リード、ウユー、シュウちゃんの「チャレンジ4人組」を見た人が全然いなかったこと。調子に乗って帰れないところまで行ってしまっていてもおかしくない。リフトを1本乗ってみるとカリスマやシュウちゃんのお母さん達がいた。「あいつら、いました?」「いいやあ、全然みいひんねん!シュウちゃんのお父さんがこのリフトの上のところで待ってるねんけど」。嫌な感じだった。どっかできとんと集合させるんだった・・・。夏のカヌーキャンプのとき、沖の方へ強風が吹いていて子どもを乗せたカヌーは制御不能でどんどん流されていったことがあった(カヌー指導員の方が牽引して無事帰還)。不安にかられながら2本目のリフトに乗る。かなり長いやつだ。あたりはちょっと暗くなって来た。この季節、これからつるべ落としで暗くなってしまう。もし行方不明になったらどの時点で届けるべきか、どこへ行けばいいのだろう・・・そんなことまで考えていた。リフトを降りるまであと数分というときに携帯が鳴った。ラムヤイからだ。「あの子達いましたので一緒に帰ります」。ふー。ゲレンデへ降りてシュウちゃん父を捜す。まさか子どもを捜索するためにさらに上の方へいかれたんじゃあ・・・・なかった。よかった、よかった。下りの長いリフトで体は芯まで冷えた。 もうひとつ事件。アイボンが林間コースの入り口でびびってしまい、いきなりスキーを脱いで歩いて下山しているという情報がまっせんから入ってきた。あの度胸のいい、ダイナマイト娘には想像もつかないことであったが真実のようだ。気になって、林間の出口方面へ向かう。しばらくすると、いたいた!ラムヤイとシオジ(後述)に連れ添われてふくれっ面したアイボンが降りてくる。「どないしてん!大丈夫か?」と冷やかし気味にいう管理人。ちょっと照れて感じの反応だったが憔悴ぶりは充分に感じられたのでそれ以上は何も言わずに。アイボンがまっせんと対面した。「○○○ちゃん、ごめんな!本当に怖がっていると思わんかってん。もう大丈夫やからな!」まっせんが言うと、急にアイボンは無言でまっせんの胸の中に顔をうずめ、しばらく動かない・・・。声こそ出していないが泣いてる・・・アイボンが・・・。ホンマに怖かってんなあ・・・。緊張が解け、母親代わりのまっせんの顔を見て、やさしい言葉をかけてもらってぐっときたんやろなあ。なかよしにおけるまっせんの存在の大きさを垣間見た瞬間であった。 全員無事に帰還したことを確認して風呂へ。湯船にはジャガや行方不明(ではないが)になっていたスキー野郎どもが気持ちよさそうに泳いでいた。1年坊主のシュウももちろん一緒で4,5年男子と全く遜色はない。大物やなあ。 風呂からでてビールを一缶浴びてロビーでくつろぐ。ソファの上には風呂順番待ちの5年女子。ナッチもいた。泣きべそかいていたアイボンはもうエンジン全開(笑)。猿のような顔をしてふざけたり、ソファを滑り台にして遊んでいる。また、いつのもように奇声も発している(ビデオ参照)。アスもとってもハイテンションで、日頃の「しっかりしたお姉ちゃんぶり」を休業し、ときおり管理人にイイ意味でからんでくる。エエ感じや(爆)。皆の話題は今晩のテレビ。子ども就寝時間の9時から始まるらしい(笑)。「こどもは9時に寝んとあかんのやぞ!」無駄と知りつつ反応に興味があって注意すると、ゴーを頭(かしら)として「なにいってんのムッチ、今日は12時に寝るのよ!」と軽く返された(笑)。「でも今日は早ように起きたんやろ?」「うん、おかあさんに5時に(いやいや)起こされた」(「起こされて」なかったら今ここにおれへんやろ!)。 晩飯はすき焼き。ビールやジュースのご用聞きに回っていると学級委員の母が「あたし、やりますわ。そんなことまでしてもらったら申し訳ないもん!」と言ってくれる。こういう気遣いはうれしいなあー。で、予定されていた「おっさんシート(8名)」に座ろうとすると何故かフーチャンがお父さんと座りたそうにしていたので遠慮して別の空席を探す。幸が不幸か、5年女子席が空いていた(笑)。「ムッチ、やって〜」「君ら料理得意とちゃうんかいな?」「すき焼きはしらん」ということで鍋奉行に任命。「肉入れて、肉!」「まずかったら許さんからねっ!」と好きなことを言い、盛り上がっている。そんな中、ゴーが「あっ、それちょうだい!」と大人だけの前菜、つくね(だったか?)といかの塩辛をくれ、と仰る。「あっ、あたしも!」ということでハイエナのように管理人の前菜皿に幾本もの箸が群がる。内心、それらのメニューを酒のあてとして楽しみにていたが「見逃したるでえ〜」と銘打った以上、そうした(笑)。それにしても現代っ子は塩辛なんかが好きなんか・・・。自分は大学生のころ初めて喰って、「なんやこれ?食べもんか、ホンマ?」と感じ、最近ようやく好きになってきたところなのに(これも遅すぎだが)・・・。このテーブルの肉はあっという間になくなり(野菜は大余り)、子どもが「ごちそさ〜ん」と宣言した後でマルサテーブルのお肉を恵んでもらった。奉行業に専念していたこともあって食べた気がしない晩餐であった。 しばしの休息タイム。なぜか、「ココツム姉妹」と過ごすこととなってしばし歓談。「あんなあ、正月、おじいちゃん(おばあちゃんやったかな?)とこ行ってん」「ふんふん、面白かった?」「あんなあ、元旦はカニすきでえ、2日はシャブシャブやってん!」「へえ、豪華やなあ!うまかった?」「うん、めっっっっっちゃうまかった!」と二人声を揃える。結局、このツアー中、この会話を総計3回はしただろうか?(笑)。よほど、おいしく、楽しかったんだろう。とてもかわいい姉妹でした。 「7時から4階でビンゴをするので集まって下さい」と皆にアナウンスすると、「ええっ、ビンゴ?テレビの方がええなあ」という声も聞こえ、反応はもひとつ。大人は大人で話が盛り上がっているようであり、「うわっ、こりゃあ企画倒れか?寂しいのお」と思っていた。ところが7時5分前、アギトと共に現場へ上がるともうすでにかなりの子どもの好き勝手なことをして遊んでいる。デザートおやつの試食会、追いかけ合い、(黒板があったので)アス先生による臨時授業ごっこ(生徒マキ含む4名)・・・・。今までのなかよしのイベント中の雰囲気の中でも1,2位を争うほどのハイテンションになっている。「なんじゃ、こりゃ??」7時が近づくと、なんと来んでもいい大人達までもがほぼ全員出席(笑)。大人は数に入っていなかったので、慌てて予備のビンゴカードを配布する。景品はジャガ母提供のかわいいもん系だ。読み上げた番号をジャガ姉が板書していってくれる。ジャガが目の前に陣取り「オジイのもやっとこかあ?」と聞いてくる。小学生にはなかなかできない気配りだと思う(真顔)。アギト君、ドルズ・ミラクルクリスマス会に続いて比較的早くにビンゴ。ついてるなあ。大人も方もかなり童心へ帰られたようで(笑)、子どもの景品に一喜一憂する様はほほえましいものであった。ウユーを含む数名は部屋で「珍肉番付」を見ている。修学旅行的な楽しみを早くも味わっているようだ。放っておこう。 大人も子どももかなりエキサイトしたあと罰ゲームクラッカーへ。どう理由で人選されたのか忘れてしまったが、シオリン叔父(シオジ)、ロバ、シュー父、ケイ父、シモ母(これは遅刻による)、がオンステージ。ジャガ母の提供してくれたクラッカーを一斉に鳴らしていくと中から罰ゲームの内容が書かれてある紙がでてくる。尻で字を書くロバ氏、お父さんの横でかわいらしく腕立て伏せをするシュー、ジェスチャーゲームでシモ母のネタをあかしてしまったジャガなどあったが、より盛り上がったのはシオジとケイ父か?前者、「誰かを指名して1つだけ命令できる」という内容。シオジ、ときおりビデオを回しているこちらをちらっちらっと見ている(笑)。じゃあ、「(本名)さん・・・」(きたあ!)。命令は「誰か女性を一人選んで全身舐めるように撮影して下さい(笑)」。しょうがないのでウロウロしながら犠牲者を探す。うーんでもやっぱりこりゃあ選べんで。ということで周りの子どもに「なあ、誰がええと思う?」と尋ねると当然のごとく「まっせん!まっせん!」。そのときまっせんはもう、カメのように手足を縮め体を丸くしていた。「すんませーん」という言いながらそれでも頭の先から足の先まできっちりとらせてもらいました。スマソ。ケイが真剣に「かわいそーや!」と非難気味に言っていたのが印象的であった。その後、罰ゲーム実行を楽しみにしていた(?)シモ母が、我が子を道連れに空手の型を披露。息が合わないところもあったがなかなかの迫力であった(そういえば、かなり前のことになるがシモが「空手やったらな、やせるねん」と言っていたが、あれは母のことを差していたのだろうか?笑)。なお、来年の罰ゲームクラッカーには、帰りの集合時間に5分遅刻したグースカ様が早くも1個予約を入れてくれている(笑)。 他方、ケイ父は最も恐ろしい指令「この中で一番年上の女性が誰であるが選び、その人の肩を年の数だけ叩け」をくらっていた。一同、騒然(爆)。候補者の方は何人かおられたが、果たしてそんな恐ろしいことできるのだろうか・・・。当のご本人、顔に「うえー、どうしょう」と書きながら女性陣の周りをうろちょろしている。彼の周りにはコバンザメのように子どもが何人かひっついて事の成り行きを見守っている。近づかれた女性は疫病神でも見るような視線を返す「はよう、アッチ行って!」(笑)。数分間の巡回を終えてケイ父が立ち止まったのは何と比較的若く見えるマルサの前(苦汁の選択だったのであろう)。少し哀しそうで、ちょっと嬉しそうなマルサの表情が印象的であった。「いち、にい、さん、しい・・・」ゆっくりと肩たたきが始まる。皆の視線はケイ父のの手に集中。固唾を飲んで見守るとはこういうことを言うのだろう。「にじゅうし、にじゅうご・・・」手が止まった。一同拍手(笑)。自分があの立場やったら正直に叩くタイプやなあと場をなごませるケイ父の技に感心した。 その後はぐちゃぐちゃに、はちゃめちゃに遊ぶ。ピアノがあったので当然演奏会が始まって代わりばんこにご披露。しかしダントツにうまかったのはジャガ姉であり、彼女の演奏が始まったとたんに、ピアノに心得のある子ども達が集まってきて、憧れの視線を送っていた。個人的に面白かったのは、カイリク兄弟、ゲンボウ、シュウ、アギトが順番に投げ付けるジャミイをジャガと取り合いしたことか。幼児から低学年の投げるジャミイは、ときとして変梃な方向へ飛んで行く。またシュウは恐ろしいほどの剛球を投げ付ける。それをジャッグルしたらマイナス1という単純なルール。ゲンボウなどは結構、素直ないい球を投げてくれるが、特にリックンのジャミイはとんでもないところへ飛んでいく。それをスライディングしながら飛びつく、ジャガ・管理人。「(本名)さん、酒飲んだ後やのによう動けるなあー」と誰かが言っているのが聞こえ、得意満面に(ビール1本しか飲んでません)。あと、ジャガ君、何を思ったか仰向けになり、床との接地面は後頭部と足の裏だけとし、すいすい滑るように移動していく。ぱっと見た感じは簡単そうだったのでやってみると50センチと動かない。その後、子どもも含め数名がチャレンジしたが、彼のようにはスイスイ行かず、後頭部が大変平らだからなのか、どこかの運動神経が特に発達しているのか、わからないまま彼の隠し技に感心した。ケイ父がマキを始め、数人の子を振り回して遊んでいる。遠心力によって、上着がめくれパンツ丸見え状態になっているが、そんなことは気にしない!ケイ父のまわりにはいつも子どもが嬉しそうに群がっているのだ。自らも心底楽しそうな様子で自然だったのでイイ感じだった。少し人気をとられた感じで寂しいが(笑)またよろしくお願いします。 就寝時間を過ぎても子ども達は一向に寝る様子なし。特に5年女子部屋は中からカギをかけていて注意すらできない。マルサに頼んで中へ入ってもらったが、効果は薄いようであった。大人陣は大人陣で早くもヒートアップ。各人が持ち込んだ酒・珍味で品評会が始まる。ツアコンマンは夏のキャンプの1件があったので、子どもに気を配りながらの参加となった。いつからか、いくつかのアルコールをミックスし、何かの特製クリーム(メロン味だったろうか)を混ぜ込んだ「ジャガスペシャル」が作成され、参加者全員のジャンケンで負けたものが一気飲みするという子どもっぽいゲームが始まった(笑)。組成は、日本酒・ウーロン茶・ウイスキー・ワイン・クリームなどだ。仕切っているのはジャガとその姉(爆)。2人で仲よく何を配合するか相談している。そんなちょっとおちゃめな状況下、2回も犠牲になって頂いたのは鮮烈デビューのシオジ。タイムショックに出てくるオジサンににも似た(子どもはワシのしらんタレントの名前を言っていたが)彼はとても落ち着いた口調や態度が印象的。笑顔が柔らかく、「(ジャガ本名)君、ちょっと待ってな。それはおかしいんちゃうか?」などと軽く切り返している。2回目に負けたときはさすがにショックな様子であったが、飲むときは男らしく、飲み干した後はカップを高々と上げていた(笑)。デビューしていきなりなくてはならないキャラクターとなった。ぜひぜひ参加して下さい!あまり遊んでばかりもいられないので各部屋を覗きに行き、飲み物代の計算などもしていたが、そのうちこちらが眠くなり(朝型だからしょうがない)、空いていた布団に入り込む。何時間か経つと、「QP3分間クッキング」の携帯音で目が覚めてしまった。しばらくするとアズ母の泣き声のようなものが聞こえてきた。と同時に、学級委員母の「しーっ!」とたしなめる声も。「なんかあったのかな?」と思ったが大人陣なので放っておいた(笑)。再び眠りについたが、数時間後、もう一度「QP3分間クッキング」で起こされ、充分な睡眠をとることは不可能だった。一体、誰の携帯だったのだろう?いずれにせよ、皆さん口を揃えて「楽しかった」ということなので問題なし(笑)。 朝は当然の如く早くに起きた。ロビーにおりてコーヒーを買い、昨日の計算の検算をしていた。酔っていたということもあって3カ所も間違っていた(冷や汗)。通りすがりのジャガ叔母が「朝からご苦労様です」と言ってくれる。こんなさりげない言葉がとても嬉しく響く。この日の午前は一人でガンガン滑ることができた。ところが、アイスバーンも多く、リフトに乗っていても吹雪が顔を殴りつけるといった感じで絶好のコンディションとは言い難いものであった。しかし、今日はちゃんとストックを持参せず、買いたてのスキーボードを楽しむことができた。そうそう、雪が異常にに柔らかい部分があるゲレンデで猛スピードで突っ込んだとき、スキーの先がぐさっと埋まるような格好になり、テコの原理で頭が雪中へダイナミックにはまり込んだことがあった。かなり痛く、格好も悪かった(笑)。 少し早めに戻って皆を待つ。幼児グループは相方の仕切で宿の広間でかくれんぼ。きゃっきゃ言いながら楽しんでいる。ゲレンデは寒かったからほっとしているやろなあ。牛丼を頼んでいるグループもあった。思い思いの午後。 マキが玄関付近にいた。いつもなら「なあ、遊んでえなあ!」と絡んでくるのだが、このときばかりは違った、全然。真顔だった。「スキー、面白かった。また連れてってな!キャンプも面白かった。また行ってな!」・・・いきなり急所を蹴ったり「ゴボウ!」と呼びつけることを常とするマキが、しおらしい調子で話しかけてくるのは初めてだったと言っても過言ではないだろう。何か肩の力がふーっと抜け、「企画してよかった、来て良かったあ、また行くぞー」という気持ちが強くなった。よくぞ言ってくれた! 帰りのバスに乗り込むと一番前の指定席にはすでにジャガが(笑)。狭いなあと思いながらもかわいいので許す(笑)。さすがに帰路ではみんな疲れて爆睡・・・するわけはなく、ビデオを2本見た後(「マスク」は大受けでしたな)、なぜかまっせんを中心としたカメラ撮影会。その一人一人の表情が本当に子どもらしく「わおー、楽しかったー!」と大声で叫んでいるようでもあった。まっせんがその熱い渦の中心になっていたこともとても印象に残り、一生、かどうかわからないけど、しばらくは忘れられない場面だと思う。 |