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動物ひろばとは何か?

●ぜひともつくりたい!
 いま、私たちは、東久留米市内に「ふれあい動物広場」をつくってほしい、と活動を始めました。ぜひ、あなたの力をお貸しいただき、このふれあい動物広場を実現したいと思います。私たちの願い、考えをまとめてみました。今後、更に話し合いして、内容をさらによりよいものにしていきたいと考えています。
 東久留米は水とみどりの豊かな街です。わき水があり、それを源流にした川があり、川には魚が泳ぎ、鳥たちもたくさんいます。また、雑木林や立派な屋敷林も、畑もまだまだも残っています。ちょっと前まではタヌキも住宅地のすぐ近くで、見かけることができました。こんな残された自然を大事にしながら、私たちはいま、ふれあい動物広場をぜひともつくってほしいと考えています。
●東京・葛飾のポニースクール
 何も突飛なことではありません。区部、多摩地域のいくつかで実現しています。たとえば、目黒区の「子ども動物広場」の場合はポニー4頭、やぎ3頭、うさぎ3羽、モルモット20匹、チャボ4羽、犬3匹、アヒル・ガチョウ20羽、淡水魚が飼われています。
 葛飾区での「ふれあい動物広場」では、これらの他に、特に小中学生のためのポニースクールが開かれています。十周年の記念文集の中で、ある中学生は、「私の小・中学校生活は、ポニースクールなし
には、語れません」と絶賛する感想文を綴っています。2年前からは、心身障害者の乗馬「パートナーアニマル」も始まりました。
 さらに、私たちは、このふれあい動物広場は、町田にある市立「リス園」のように、障害をもつ方の働ける場としても運営できればと考えています。それは、これまでの、障害者の卒後の、地域の受け入れ先・授産所(作業所)のイメージ・形式を破るものだし、これからの福祉のあり方として、必要な姿だと考えています。まさに、「水とみどりとふれあいの街・東久留米」の具体化を、肩肘はらない形で、そこに見いだすものであります。
 それほどの広さは必要ありません。目黒区の場合を例にとると、動物舎が約70平米、広場が230平米、馬場が290平米といったささやかなものです。しかし、いずれの所でも、子どもたちにはすごい人気です。
●運営のノウハウなどは確立しているのだ!
 私たちの研究は、去年から始まっており、福島まで足を延ばしております。その中で、我が市でもできると強く感じたのは、二つの発見があったことであります。一つは、臭いなどはほとんど問題として発生していないことでした。むしろ、ポニーの糞が農家にたいへん歓迎されていることなど、我が市で考えると、さらに大きな輪が考えることができそうです。二つに、世の中には、それらを専門にする法人・財団法人(動物を介在した文部省認可の青少年教育団体)が存在し、動物の飼い方のノウハウ、運営のノウハウは確立されていることです。
 つまり、そこに依存すれば、なんら心配なく、飼育そのもの、あるいは飼育者の養成もできてしまうことでした。
これらを、この1年間の研究で、私たちが手にいれた成果であります。
●街づくりの基本構想にも合致する
 折しも、東久留米市内に総合公園が計画されており、基本構想がすでに提示されていますが、そのなかで、近隣「多摩六都の要望内容」のなかに、「武蔵野小動物園(子どもが手でふれられる)」があがっていることに、どこの市でも考えつくことは同じだな、とたいへん心強く思っています。また、わが市の「地域福祉計画・サンライトプラン・ひがしくるめ」の「施策体系」のなかにも、障害者、児童などの「ふれあいの集い」「公園の整備、憩いの場の確保」「子どもパーク」などが打ち出されており、私たちの今回の提案は、まったく突飛なことを提案しているわけではないと受けとめています。                 (94年7月起稿)

アイコン東久留米市基本構想
アイコン東久留米地域福祉計画

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