概要
１．結露による滴を受けるため、ビニールシートを敷いた置き台を用意する。
２．希望するサイズの棚を用意する。
３．透明のビニールシートを使って棚の天井の上から左右に振り分けで一枚、前後に振分けで一枚で棚を上から包む構造だ。
４．蘭を出し入れするためのふた（前垂れ）と本体に隙間が出来ないよう、ゴムひもでふたを抑える。
５．ヒーターとサーモスタット（自動温度調節器）をセットして終了。

１．置き台
昨年使用していた物を流用。近所のホームセンターで買った桐製のすのこ　（７５　ｘ　７０ｃｍ）を２つつないで１３０　ｘ　７０ｃｍサイズに仕上げる。周囲はあり合せの角材をまわし中央部より高くなるようにして滴が周りから流れ出ないようにする。出来上がったらビニールシート（古い透明なビニール製のテーブルクロスで代用）を敷いて周りを高くして完了。

２．棚の入手
木材を買ってきて組み立てても良いが手抜きをして金属製の棚を購入した。９０ｃｍ巾ｘ４５ｃｍ奥ｘ１８０ｃｍ高の組み立て式だ。手持ちの蘭の丈に合わせて棚板の位置を決める。我が家では結構背の高い株が多いので棚板が一枚余ってしまった。天井代わりに一番上にセットしてある。棚板は通気性を考慮して板より荒い針金のネットのものが良い。プレートヒーターを最下段の棚に置き、２段目をヒーターから２０ｃｍほど離して設置した。それでもこの棚の鉢はすぐに乾いてしまう。

３．ビニールシートの購入とセット
①ホームセンターで０．３ｍｍ厚１５０ｃｍ巾の透明なビニールシートの計り売り（テーブルクロス売り場にあった）を１０ｍ購入。
②棚の左右を覆うビニールを取り付ける。
まず、天井の上から両横にビニールを垂らす。左右のすそが１５ｃｍほど余る長さに１０ｍのビニールを切る。
理論値は９０＋１８０＋１８０＋１５＋１５ｃｍだが横にも鉢をいくつか吊り下げているのでふくらみがあり現物合わせが一番確かだ。
寒気の侵入を防ぐため蘭を出し入れする前垂れと前面でビニールをオーバーラップさせる必要がある。オーバーラップがあまり多いと出し入れがやりにくくなるので入り口側は左右それぞれ１５ｃｍほどになるように前面におりまげる。余った分は後ろ側に折り曲げるが後ろ側全面を覆うほど余裕があるはずだ。

③棚の前後を覆うビニールを取り付ける。
同様に天板から前後にビニールを垂らしてみる。
花屋でくれるトレーは奥行き５２ｃｍが標準なので棚板から前後方向に少しづつは乱しているのでトレーを全部のせて、これまた現物合わせだ。余った分は切らずに後ろ側で筒状に丸めてある。前垂れは左右とも２０ｃｍほど棚より長いのでこれを横に折り曲げてオーバーラップさせて寒気の侵入を防ぐ仕掛けだ。

　　左右１５ｃｍづつのオーバーラップと棚板部分でビニールをひもで固定

④二枚のビニールの位置が決まったらひもで棚に縛り付ける。
まず前垂れを天井までまくりあげる。トレーの出し入れの際引っかからないように、丁度棚板のところでビニールの上からひもで縛る。
これで左右の後ろ側はオーバーラップした部分が密着するはずである。棚板の数だけ縛れば十分である。

４．冷気を防ぐために前垂れをゴムひもで固定する。

　　前垂れにつけた鉤と棚の位置でビニールを固定したひも　　　　　　　　　　　　　　　　　右側面のゴムひもと鉤

①クリーニングについてくる針金ハンガーで鉤型を８個作る。

②９０ｃｍｘ２本のひもの両端に上記の鉤型を縛り付ける。それぞれのひもを前垂れにセロテープで貼り付ける。なるべく鉤型の近くを固定する。下から４０ｃｍ、１ｍほどの位置に貼り付けた。

③側面用のひもを２本作る。ひもの両端にゴムひも２０ｃｍを結びつける。ひもの長さは１ｍ程度。ゴムひもの端に先ほど作った鉤型を結びつける。前垂れに貼り付けたひもの高さに合わせて作ったひもを後ろ側、左右をセロテープでビニールに貼り付ける。左右はゴムとの結び目に近いところを貼り付けると鉤同士をかけるときに楽である。

　　　鉤をかけて前垂れを左側面に密着させる

５．ヒーターとサーモスタットの設置
最下段の棚にヒータープレートを設置し、サーモスタットと接続する。試運転をしてみて置き台が熱くならないことを確認する。念のため温度計を内部に設置し、サーモスタットが正常に働くことを確認する。

６．材料・費用
すのこ　２９０円　ｘ　２　　　　５８０　以前から使用
２ｃｍ角の木１．５ｍ　　　　　　　　　以前から使用
棚　　　　　　　　　　　　　６，６００
ビニール@180　x　10m　１，８００
ゴムひも　　　　　　　　　　　　１００　１００円ショップ
ヒータープレート(250W)　２，９００　オークションで入手
サーモスタット　　　　　　５，０００？以前から使用
置き台用ビニール
ビニールひも
セロテープ
針金ハンガー
合計　　　　　　　　　　　１６，９８０円