上のしゃしんはウツボカズラのふくろを、たてにきったものです。
まず左のしゃしん。上のほうにふたがついていますね。このふたのうらや、ふくろの口のまわりから、あまいミツが出ていて虫をおびきよせています。ふくろの入口はとてもすべりやすいので、ミツをなめにきた虫はあしをすべらせて中におちてしまいます。
このふくろの中ですが、色が上と下とでちがっていますね。上は赤いのですが、よく見るとすこーしひょうめんが白っぽいとおもいます。これは、ひょうめんがロウのようになっていてすべりやすく、おちた虫がのぼれないようになっているのです。
つぎに右のしゃしんは、ふくろの下のぶぶんを大きくしたものです。
ひかって見えるのは、ぬれているからで、この下のぶぶんにはいつも「しょうかえき」がたまっています。黒く見えるのはおっこちた虫で、やわらかいところはすっかりしょうかされて、かたいカラだけがのこっています。
ふくろはみどり色ですが、よく見るとひょうめんにぶつぶつがあるのがわかるとおもいます。ウツボカズラはこのぶつぶつから、虫のえいようぶんをすいとっているのです。
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