岐阜の秘境のお部屋

 岐阜県大野郡のとある山奥。私は1997年の夏、この場所にムシトリスミレの自生を確認しました。
なぜこの場所を探そうと思ったのか? それはただの直感です。本当ですよ。

秘境に落ちる滝

 冷たい谷川をさかのぼること1時間、眼前に落差100m近い滝があらわれました。
 ふと足元を見るとムシトリスミレが1株。「おっ!これはあの滝の崖にたくさん生えているに違いない!」と、私はガラガラと崩れやすい急斜面を登って行きました。


群生するムシトリスミレ

 やっとのことで、滝の裏へたどり着く。そう、この滝は裏へ入れるのですね〜。
 崖を見ると目の前にムシトリスミレが群生していました。残念ながら花はすでに終わっていて、すべて果実になってましたけど。
 夏でも滝の裏はとても涼しい(というより少し寒い)。これがムシトリスミレの自生環境というわけでしょう。


逆さに生えるムシトリスミレ

 オーバーハングの崖にもムシトリスミレが生えてました。根性ありますね〜。
 果実が少し上を向いているのが分かります。ひょっとするともう少し時間がたつとコウシンソウのように崖に種子をこすり付けるのでしょうか?絶対ないとは言えないと思いますが…どうでしょうね。

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