ダブル・ターミネーテッドクリスタル(両錐)クラスター(群生)。幾つかのクリスタルが共通の基盤を分かち合って形成されたものです。クラスターとは、たくさんの独立したクリスタルが、調和と平和の中で共に生きているものです。クリスタルのひとつひとつは、光を互いに出したり戻したり反射しあって、クリスタル全体がその全ての輝きに覆われています。クラスターを取り巻くオーラの光は、非常に明るく強烈です。このクリスタルは、あなたがさらに強いヒーリングのバイブレーションを作り出したいと思う場所とか、環境を浄化したいと思うところに置くことができます。例えば、ある部屋で議論がなされたとすると、否定的なエネルギーや否定的な感覚に満ちた環境を純化するためにその場所に置くことができます。ヒーリングストーン、クリスタル、宝石を純化し再充電するためには、大きなクラスターの上に少なくとも三時間置きます。その上か隣に友達や家族の写真を置くことができます。そうすると愛する人達に、日夜肯定的なエネルギーの光線を向けることになるのです。またクラスターをチャクラ・センターの上に直接かざして使うと、どんな否定的な影響も、どんな望んでいない影響もなくしてしまうことができます。こうしたことで、人が自分自身の光の源泉と繋がり、自分自身のバランスをとることを可能にさせるのです。
この特別なクリスタル(ダブルターミネーテッドクリスタル=D・Tクリスタル)は、クリスタルのどちら側からもエネルギーを引き込んだり放射したりする能力を持っています。D・Tクリスタルは、クリスタルの中心部でエネルギーを一体化させて、その両端からひとつになったエッセンスを投影することが出来るのです。D・Tクリスタルはそれ自体で完成しています。シングル・ターミネーテッド(単結晶)が形成される時のように硬い岩の表面から成長するかわりに、柔らかい粘土の真ん中で育ちます。それは何の境界も限界も知らずに、両極が完璧に育ったものです。D・Tクリスタルは、スピリットと物質の二元的な表現のバランスをとるのは可能だということを、私たちに教えてくれます。そして一つの形の中で二つの世界の統合を象徴し、全ての対極は中心で出会うことを示しています。D・Tクリスタルは統合された人格を認識させるので、精神的・感情的なバランスの崩れた人に使うのが理想的です。たとえ五分間でも、それぞれの手にD・Tクリスタルを握っているだけで人を鎮めリラックスさせて精神と感情のより大きな安定がもたらされます。
一般的には、スケルタルクオーツ(骸骨)として知られています。別名エレスチャルとも呼ばれています。その幾何学的なパターンを帯びたクオーツは、それ自体が宇宙の深遠な法則を言明しています。まるで宇宙のアルファベットが書き込まれ、刻まれているかのようです。エレスチャルが伝えてくれる言語は、至高の知識の一部です。クリスタルを見つめ、目を閉じるとあなたはただそれだけで自分自身の存在の内側深くに入る手段を得たことを実感できるでしょう。このクリスタルは脳波を安定させて、思考形態を中和します。精神が中立的な状態に安定化すると、天使的な領域の周波数が浸透してきます。自己の内側深くに導き、内奥の真理、源泉、存在との基盤との結びつきを作り出します。エルは、ハイアーセルフと調和できる人の心を象徴し、そのプロセスの中で宇宙的なパワーの源泉そのものと繋がることができるようになります。エルは自己の基本的な本質への内なるグラウンディングが起ころうとしている時期にその人の人生に登場してきます。もし、一つでも見つけるようなことがあったら、友人として歓迎してあげて下さい。それは、あなたが自らの天使的な最深の源泉にアクセスすることを手助けします。
クリスタルの内側の世界を覗き込んだとき、小さなピラミッド型の含有物があるのを見つけることがあります。クリスタルの内側に写し出されたものは、ファントム(お化け・まぼろし)と呼ばれていて、木の年輪のようなものでクリスタルが進化を経験した成長のパターンを示しています。内部のファントムは、クリスタルが完成してその成長を止め、それから再び進化を始めたという成長の段階を記録しているのです。ファントムクリスタルは、希にしかなく興味深いものです。クリスタルの中のファントムを見つめ、それから目を閉じあなたの内側でそのイメージを受け止めます。そうすることで、あなたは記憶を溯り自分の魂の系図の源泉にまで行き着くことができるのです。その旅は、人が浄化と準備の為に何年も費やした後か、あるいはその為に何生も生きたあとに乗り出すものなのです。ファントムクリスタルがもし適切に使われたなら、魂の聖域への扉を開けることが出来るのです。それはより高い次元と内面への鍵を握っています。ファントムクリスタルを敬い謙遜を持って使えば、あなたがかつて自分について知っていた以上のことを教えてもらうことになるでしょう。
アメジストの名前は、a-methu(酔わせない)に派生します。初期エジプト人は、この石から護符や花瓶、ジュエリーを作成ました。墳墓からは、沢山のアメシストの細工品が見つかっています。中毒、激情、甘やかし過ぎ、魔術、邪悪の眼、酒酔いから持ち主を守ります。憂鬱を軽くし、霊眼を授け、精神力を伸ばします。持ち主の留守中に強盗や破壊から家を守り、平和な夢を約束し、枕の下に置いて寝ると睡眠を守り平和な夢を約束します。事業家の商売を成功させ、恋人を招き寄せる石。大切なのは、気高い目的を持って使うこと。非難等の低い気持ちを超えていなければならないことです。石自体は送受信のステーションに過ぎず、そのためにそこを通るエネルギーが重要な源となるからです。
ガーネットは『種』を意味するラテン語granatasに派生し、これは岩の中に播かれた種のように発見されたためです。古代エジプト人、フェニキア人はこの石が強い治療の力を持つと信じ、蛇の噛み傷、食中毒あらゆる血の病気に使いました。持ち主に幸福と末永く続く愛情をもたらし、信心を強め、うつ病を払いました。首にペンダントにしてかければ、暗闇の中でも物をよく見ることができました。ガーネットは隠しておくことができないと古代の伝説で語られていますが、これは衣服の下からでもその明るい輝きがもれてくるため。聖書では、大祭司の胸当て第三番目の石でユダ族を表します。ノアは、箱舟の中で明かりのかわりにガーネットを吊り下げたという伝承があります。元気回復、創造性、再生、血液浄化などの働きの他、愛や成功すべてに対する御守りになるといわれています。特に赤いものは、勝利をもたらす強力なパワーを発揮します。また、悪夢やその他のネガティブな波動から弱った人を守るために枕元に置くということがあるようです。血液の流れをよくする働きもあります。
古来わが国では瑠璃と呼ばれ、空の高みに住む神・仏のパワーが宿った宝石として神聖視されてきました.アッシリアとバビロニアから出土する最古の印章や飾りがラピスラズリ製で、この国々の王たちはよくエジプトのファラオにラピスラズリを贈りました。阿弥陀経や法華経にも登場しますが、空海が守護石としてラピスラズリを持っていたのも有名な話です。古代エジプトでは天空神オシリスの宝石とされ、黄金虫(スカラベ)やホルスの眼を刻んだラピスラズリは悪霊を除く強力な護符でした。エジプト人にとってかなりの聖なる石で、ファラオ、王族、祭司階級しかこの石をつけられない時代もあったほど。エジプト人の墳墓は、ラピスラズリで作られた心臓、猫、目の工芸品で満たされ、これらは死者の旅路を守り、助け、勇気づけるものと信じられていました。エジプトの裁判長が身につけた真理(マー)の像は、金のチェーンにはめられたラピスラズリでできていました。モーゼの十戒は、ラピスラズリに刻まれていたという伝説もあります。ラピスは、眼病、循環器系の病気、てんかん、皮膚病などの治療に幅広く使われ、落ち着きを与え、邪霊を払い、鬱病を治し、視力を改善し、普遍の愛と幸運を誘いました。古代ローマでは、恋人たちを守る力があると信じられビーナスに捧げられました。ラピスラズリは、その強いパワーによって身につける者の吉を大吉に、凶を吉にかえるといわれています。
スモーキークオーツは、濃い石の中でも最も見事なものの一つです。黒い石の中では、一番大量の光の力を含む能力を持っています。黒は第一チャクラと関連づけられているので、クリスタル・ヒーリングのレイアウトで使うには最高にパワフルな石の一つです。もし第一のチャクラに関連した意識が進化しなければ、個人的な満足のみを考慮するようになってしまうのです。このチャクラが光で輝き、より高いところにあるチャクラとバランスがとれるとスピリチュアルな力が肉体に顕れる基礎になるのです。スモーキークオーツは、クラウン・チャクラの白い光を第一チャクラに伝達し、それが肉体界に深く根付くようにさせます。これが起こるとき、人は地上にいながら天の力と祝福でパワーを得るのです。
参考文献:クリスタルエンライトメント、クリスタルパワー