◆KOICHI DOMOTO1/2 LIVE TOUR 2004 2004/3/31
大阪城ホール
堂本光一、MA(秋山純、町田慎吾、米花剛史、屋良朝幸)、女性ダンサー、外国人ダンサー(2人)

なにがすごいって、王子は飛べるんです!

今回、アリーナ席には、上下に真ん中辺りまでの花道があるんですが、ど真ん中には一切ないのです。8割9割をメインステージでって感じだったのですが、後半に入った時、そこから嵐コンで客席を回ったトロッコがアリーナに登場。メインステージにつけられたそれに乗り、王子はアリーナのお客さんに手を振りつつ歌います。真ん中を越え、アリーナ後方を過ぎ、音響さん等がいるスタッフの席に着いたら、その後ろくらいに左右に動ける程度のステージがありまして、そこで多分ちょっと歌ったりしたんです、確か。で、その帰り。また、トロッコに乗り歌いながら進むのですが、アリーナのど真ん中で曲が終わっちゃいました。で、次の曲になろうとしたそのとき、王子は一本のロープを掴んで、ひゅいーんとメインステージまで飛んでいっちゃったのです。思わず、「ずるッ!」と叫んじゃいました、私。あと余談ですけど、『上下関係』も使用されてました。ステージには噴水もありました。水浸しです。


なにがすごいって、王子の衣装は常に光ってるんです!

常に、スパンコール系のキラキラした衣装をお召しの彼ですが、登場した時も、ショッキングピンクのロングのコートみたいのに、ショッキングピンクのズボンをはき、顔を明かす直前まで赤いつばの大きなハットを被ってました。全身キラキラでした。その後も、脱ごうが変えようが常にチカチカとした光は放出し続けてたのです。でね、似合ってる!と私が思う衣装は1曲しか着てくれず、「ん!?」と思う衣装は、かなり引きずり、しまいにはMCでも着続けたりしてたのですよ・・・。めちゃくちゃ暑そうな衣装なのに。ちょっと考えればいいのに。ビックリしたのは、“Peaceful World”なんていう確実に平和を祈ってそうな曲の時、王子の衣装はまさに「バカ王子」って感じでした・・・。白地の上下に、金のボタンや装飾がついてるのですが、金の長靴を履いてるのですね。でその長靴にズボンの裾をしまってるのですね。なんか、みてて恥ずかしくなっちゃうんだけど、曲との違和感は消えず・・・。そして、それ以上に驚くのは、その時バックで踊ってるMAの衣装は、確実に軍服なんですよ・・・。オマエら、平和なんて望んじゃいね-だろ!みたいな。あと、ここだけの話ですが、王子のはいてる靴には、全て5〜7cmのヒールがついてるんですよ。これもこだわりみたいです。


なにがすごいって、王子はMAが大好きなんです!

今回のツアーの同行を激しく熱望したほどの王子ですが、その他のアピールとしては、MAの携帯サイトの日記もチェックしてるんですって。おもしろいって。そんなことを暴露しつつ「じゃぁオレも自分のとこ更新しろよ!」ってセルフつっこみ。MAもそのことには触れてまして、SHOCKの千秋楽終わったくらいに王子のサイト見たら、Gコン福岡中の文字があり、ビックリしたそうです。まだ年も明けてなかったと。そんな王子は、意外とスキンシッパーのようで、自分よりもガタイがかなりいいアッキーに、何度も抱きついたりぶら下がってる所を目撃しました。そりゃいつもの相方にはそんなことできないもんねぇ。アッキーもそれを楽しそうに受け止めてましたので、めでたしめでたし。そんなアッキーは、MAのメンバー一人一人がバク転をするタイミングを与えられて、自ら前に出つつ、できずにステージをはけてしまったことがあったのですが、それを見ていたヨネハナ氏は、絶対にアッキーが帰ってくるであろう出はけ口の正面で待ち構えてたのです。しかし、待てど暮らせどアッキーはそこから姿を現しません。曲は進むので、動いたりなんなりしなきゃいけないのですが、ヨネハナ氏はキョロキョロとステージを見渡し続け、ようやくはけたのとは逆サイドでアッキーを発見。なんか安心した顔でフリーダンスに戻ってました。
関係ないけど、“愛のかたまり”のイントロで、スクリーンになんか熱い感じの歌詞が出るんです。私は最初からそれをちゃんとみてたんですけど、途中現れた文字にビックリして、前後全てを何もかも忘れちゃいました。「僕は美しすぎて〜」。え〜王子ですか〜?と思ったら、その字幕のラストに『BY TSUYOSHI  DOMOTO』と。それですべて納得してしまった私です。前後の記憶が飛んでしまったのも、別によしとしましょう。


なにがすごいって、王子の話すネタは王子のものなんです!

MCになって、一切目線をあげない王子。常に自分の靴を見てる状態でした。で、「F1の話してもいい?」と。いつものネタだね〜と思ってたら、本当に本気でその話をかなり長いことしてました。大阪だけに、それをネタだと踏まえて「もういい」と客席からツッコミがあったんだけど、「え〜「もういいと」か言ってる〜」とその声に反応しつつ、またF1に話を戻す王子。いろんな意味ですごいよね。客席も、話すネタがないと困る彼に「つよしくんのこと〜!」と何度も叫んでる人がいたり、彼が曲のタイトルを口にするだけで「歌え」コールが会場全体に響き渡ったりと、なんだか異質なMC空間でございました。そうそう、王子のMCは公演中2回ある、kinki方式が採用されてました。で、そのどちらかで言ってたんですけど、今回、日程が1日2回公演になってたと。初日の前日に追加公演を出すって言うのも、「意味がわからん」と言ってましたが、その2回公演の大変さを感じ、「多分、つよしくんやったら、スタッフは相談してたと思うですよ・・・。僕には何の相談もなかったですけど・・・。」と嘆く王子。これ100%本音ですね。なんとなく、空気と言うか雰囲気が垣間見えた瞬間でした。


曲ごとに暗転で区切りがあるからか、お客さんが1曲1曲終わるたびに拍手を自然としてました。あと、自分のコンサートなんでkinkiの曲は「借りる」という表現になる徹底振りに驚きました。でも、ツアー始まって2日目くらいだったんだけど、建前も出せないくらい「やっぱり、コンサートは“kinki kids”がいいなぁ。もう、一人ではいやかなぁ。」とこぼしてました。
私自身も、曲は知ってるのがほとんどだったし、私内好きなkinki曲で5本の指に入るであろう“Melting Snow”を春にもかかわらず歌ってくれたことが、すごくうれしかったです。
ラスト、ありがとーと客席に礼をし、頭を上げたときの達成感にみちた笑顔はとっても良かったでございました。