用語集

・出力
一般的には「馬力」と呼ばれる。馬力は力学的には「力率」「仕事率」といわれ、単位時間にどれだけの仕事ができるかを表す。1馬力は1秒間に75Kgの重量を1m持ち上げる仕事率を言う。単位はpsまたはHPだが、正確には1HP=1.015psである。

・トルク 
エンジンの回転力。単位はKg・m。例えばスパナでネジをしめつけるとき、仮にスパナの長さが1mであったとする。そのスパナに1kgの力を加えてネジをしめたとすると、ネジには1kg×1m=1kg・mの回転力がかかったことになる。

・出力とトルクの関係
Tを軸トルク(kg・m)、Pを軸出力(ps)、nをエンジン回転速度(rpm)、πを円周率とすると、次の関係が成り立つ。
T=716.56×P/n

・圧縮比
ピストンが最も下にきた場所を下死点、最も上にきた場所を上死点と言うが、上死点の時の燃焼室容積をA、下死点の時の燃焼室容積をBとすればB/Aが圧縮比となる。圧縮比が高いほどトルクは大になる。

・ターボチャージャー、スーパーチャージャー
吸入空気量を増やすための装置で前者を排気タービン式過給器、後者を機械駆動式過給器とも言う。ターボチャージャーはエンジンの排気ガスを利用して空気を圧縮するが、スーパーチャージャーはエンジンのクランクシャフトの動力によって駆動される。

・燃料消費率
エンジン単体での燃費のこと。単位はg/ps・h。この単位は1時間、1馬力当たりに消費する燃料の重量を示している。

・リーンバーン
理想的な燃焼を行うためには、重量比でガソリンの量を1としたとき、空気の量が14.7である必要がある。この空気の量を14.7より多くした状態をリーンと呼ぶ。この状態で燃焼(リーンバーン)させれば、燃費が良くなる。

・10・15モード燃費
ジュウ・ジュウゴモードと呼び、燃費測定法の一種。以前は10モード(テンモード)燃費と呼ばれていた。これは、アイドリング、発信加速、一定速走行、減速停止…というように10の走行モードを繰り返すことから付けられた。10・15モードはこの10モードから発展したもので、15種類の走行パターンを付け加えたもの。

・ピストンスピード
ピストンスピードはその名の通りピストンの速度を表す。単位は(m/s)。ピストンスピードをV(m/s)、行程、つまりエンジンのストロークをL(cm)、エンジン回転数をN(rpm)とすればV=(L×2×N)/(100×60)の関係がある。同じ回転数でも、ロングストロークのエンジンの方がピストンスピードが上がるために高回転には不利になる。

・グロス、ネット
エンジンの出力測定法。ネットは車に必要な補機類を全て装備した状態で測定し、グロスはエンジン単体で運転するのに必要な補機だけ(オルタネーターなど)を付けて測定する。グロスの方がネットより10〜15%大きい数字になる。日本では乗用車は全てネットで表示されている。

・DOHC、OHC
動弁機構の種類で、オーバーヘッドカムシャフト方式(OHC)、ダブルオーバーヘッドカムシャフト方式(DOHC)を意味する。OHCをSOHCとも表す。また、DOHCのことをツインカムとも言う。DOHCは吸気用と排気用の2本のカムシャフトがシリンダーヘッドに設けられていて動弁機構が軽量化できるためにエンジンを高回転化できる。

・扁平率の計算式
扁平率はタイヤの幅に対するタイヤの高さ(ホイールは含まない)のこと。扁平率=(タイヤの高さ÷タイヤの幅)×100で計算される。



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