10-26


10月26日整備記録



しようしようと思っていたフロントフォークのOHを行いました。
なんとかバラして洗浄し、新しいシールで組むことはできました。
ちゃんとした性能が出ているかどうかは疑問ですが・・・



前のオーナーが新車で購入してから約3年、走行距離27000kmにして初めてフォークのOHを行いました。
初めての作業だったので慎重にやろうと思い、車体の前半分はすべてバラした状態にしました。
フロントを上げる方法は、センタースタンドを掛けた状態で オイルパンの下に木の板をあて、車用のジャッキで浮かす方法を取りました。




前半分をすべてバラし、オイルパンからジャッキアップしている状態です。


ここからフォークを分解する作業です。
まずトップナット(24㎜)を緩め、トップナットとダンパー(14㎜、オープンスパナが必要)を分離します。 そして古いフォークオイルを抜いてみると・・・真っ黒ではなかったですがやはり汚れていました。 やや黒みがかったどす赤い色。
ただ、アウターの中にスラッジやヘドロは溜まってなかったのでひとまずは安心です。
次にフォークプロテクター、ダストシール、オイルシールをとめているストッパーリングを取り外し、 アウター下部にあるドレーンボルト(ヘキサゴン6㎜)を外しアウターとダンパーを分離します。
最後にアウターとインナーチューブを思いっきり引っ張って分離させ分解作業は終了です。




一番上がインナーチューブ。二段目左から新しいオイル、ダストシール、フォークプロテクター、アウター。
三段目ダンパー。四段目左からスプリングカラー、スプリング、ガイドブッシュ、バックアップリング。
その下がトップナット、ジョイントプレート、ドレーンボルトとなっています。パーツはこれで全てです。


分解したパーツをすべてブレーキクリーナーで洗浄し、元通りに組みなおします。 油面はマニュアル指定の154㎜に合わせました。
フォークオイルも新品の状態では透き通るような赤色で非常にきれい。 これで交換前よりは動きが良くなってくれることでしょう・・・




右がOH後で左がこれからの状態です。やはり3年物は汚いです・・・


今回作業して難しかったところは、インナーとアウターを分離するところと、新しいオイルシールを圧入するところでした。
雑誌を参考にしたのですが、インナーとアウターの分離の個所は”力強く引き抜く”との表記でした。 しかし、普通に引っ張っているだけでは相当の怪力でないと抜けません。
私が取った方法は、インナーをフルボトムさせた状態から反動をつけて一気に”ガスッ”と引っ張るというものです。 正規のやり方がどうなのかはわかりませんが、すこし野蛮な方法でした・・・
オイルシールの圧入は、これまた野蛮な方法で行いました。 新しいオイルシールの上に古いオイルシールを置き、マイナスの貫通ドライバーでガンガンどつくという方法です。 これも手でうんうん押しているだけでは全く入らなかったもので・・・
本当はオイルシールドライバーを使うのでしょうね。当然。


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