3D CGのページ

はじめに

 最近、3DのCG用ソフトが数多く発売され、書籍も数多く発売されています。しかし、もっと気軽に3DのCGを作りたい方もおられるのではないでしょうか。私が思うに、CGを作る楽しさは、プラモデルを作る楽しさに似ている気がします。だから、映画で使われる本格的なCGは無理でも、ちょっとした画像をCGで作るのは、そんなに難しい事ではありません。また、高価なソフトを買う必要もありません。今、アクセスしている(ある程度の性能を持った)PCを使って作成が可能なのです。多少の手間さえ惜しまなければ、楽しくCG画像を作る事が出来るのです。

 私は画才というものに欠けていました。絵を描くのが上手ければ、コンピュータの手を借りなくても、ホームページに素晴らしい画像を貼り付けられたでしょう。しかし、そんな絵を描く事は不可能に思われました。それでも、私の大好きな宇宙船(STAR TREKに出てくるような)の画像を作ってみたい欲求がありました。

 そこで、色々と紆余曲折の末、出来上がったのが上のようなCGです。実は、上の画像の背景もフリーの素材をインターネットで落としたものを使ってますので、私は、まったくと言って良いほど絵は描いていません。飛んでいる宇宙船もコンピュータが計算して描き出した画像です。もちろん、計算させる為のデータを作る必要がありますが、これは(簡単な)製図に近い気がします。

何が必要か

 CGを作るのに必要なものを上げてみます。まず、(当たり前ですが)コンピュータです。私は、Windows95が動くPC-AT互換機(DOS/V機と呼ばれるもの)を使ってます。CGをやるには高速で、メモリとハード・ディスクが大きいものが必要と言われます。でも、これから紹介するソフトは、かなり条件が厳しくても動作するようですから、とりあえず、それでいってみましょう。
 「Macは駄目なの?」という方もおられるかもしれません。一部のソフトはマッキントッシュ版もあるようです。ただ、私がMacは不案内なもので、ここの記述は、WIndows 95(98)に関してという事になります。えっ、UNIX機ですか?う〜ん、UNIXねぇ・・・。残念ながら、UNIX版は不明です。

次がソフトです。CGを作るには、2種類のソフトが必要です。CGで画像を作るには、

1.モデルを作る
2.モデルを使って画像をつくる

の、2段階の処理が必要です。この、それぞれを行うソフトがいるので、2種類必要と言う事になります。モデルを作る事を「モデリング」と呼びます。画像を作るのは「レンダリング」と呼びます。市販の3D CGソフトは、一般に、この2つが一緒になってるものをいいます。

さて、私の場合は、これらに以下のソフトを使っています。

 

■モデリング用のソフト → 六角大王(サポート・ホームページ

 インターネットからダウンロードできます。しかもフリーウェアなのでタダです。しかし、使い込めば、かなり本格的なモデルも作れてしまう優れモノです。もし、お金に余裕があれば(出来れば、買った方が良いです)、CD-ROM付きの解説書も出ています。書名は【ここまでできる「超」テク 「六角大王」チュートリアルブック Windows/Macintosh版 : 3Dモデリング研究会/編著 サリュート出版局】で、価格は2,233円(税抜き)です。この本の続編が出版されています。が、この続編は「応用編」といった内容なので、まずは、前記の本を買った方が良いと思います。私も、六角大王の使い方は、ほとんど、この本から得ました。株式会社サリュートのURLは

http://www.wellmet.or.jp/~salute

です。

■レンダリング用のソフト → X-TRACE(ダウンロード

 これは、レイトレーシングという方法で画像を作ってくれます。これは、シェアウェアで1ヶ月間は試用可能のようです。しかし、登録しないと、何度も確認ダイアログに答えなければならず面倒です。登録費用が1,100円ですから素直に登録した方が良いでしょう。このソフトの良さは、やれる事がレイトレーシングのみで理解しやすい事と、計算時間が(比較的)短い事です。

 

 これら2つのソフトがあればCGは作れます。でも、背景と重ねたりして加工したい場合も出てきます。そういう時に、ドローイングソフトがあると便利です。サムネイル画像(要するに縮小された画像)を作って、ページの表示を早めたい場合もあるでしょう。また、

のようなボタンを作れると、ホームページの見栄えも良くなりそうな気がします。これらの処理を行う為、私は以下のようなソフトを使ってます。

■ドローイングソフト(お絵描きソフト) → HP 32ビット版(ダウンロード

 フリーのお絵描きソフトです。有料ならPhoto ShopやPaint Shopなどもありますが、お絵描きに必要な機能が揃って無料なのが嬉しいです。背景の絵と作成したCG画像を合成したり、場合によっては、書き込んだりといった作業を行います。”HP”は"Hyper Paint”の略です。このソフトはフルカラーに対応しています。これは、CGや背景の微妙な色合いを256色にするのは避けたかったからです。必ずしもHPである必要はありません。自分の好みのドローイング・ツールを使ってください。

■写真画像処理ソフト → DiBas32(ダウンロード

 画像の一部分をカットしたり(トリミングと呼びます)、上下左右を反転したり、サイズを変更(サムネイル表示用)したりするのに便利なソフトです。上記のドローイングソフトが無くても、これで画像の合成を行う事も出来ます。これもフリーウェアです。私が気に入っているのは、画像サイズ変更の時に、アスペクト比を考えて縮小してくれる事と、その時の画像補間が複数ある事です。アスペクト比というのは、画像の縦横比の事です。例えば、横640ピクセル(ドット)、縦480ピクセルの画像を、横を320ピクセルにする場合、縦は240ピクセルに縮小しないと縦と横の縮小比率が違ってしまい、画像が歪んで(縦や横に潰れる)しまいます。このソフトは、縦横一方のサイズを変更すると、もう一方のサイズも同じ変更比率で調整してくれます(もちろん、自動計算させない事も可能)。サムネイル画像を作る時、便利です。また、BMPからJPGへの変換も行えるのも便利です。(これは、HPでファイルに保存する際にも選択できます)

■ボタン化ソフト → Teon(ダウンロード

 このソフトは、普通の画像を加工して、ボタンのような画像に変換するだけのソフトです。BMP形式のデータしか使えませんが、これが「痒い所に手が届いた」ツールです。これもフリ−ウェアです。簡単にボタン画像が作れるので、実に重宝しています。ホームページ作りには欠かせない(?)小物です。

 

 実は、これにHTMLエディタ(私は、IE4に付いているFront Page Expressを使ってます。これもタダ・・・)が加わると、ホームページの画像作りは、大体の事が出来てしまいます。私は、これ意外に、GIFアニメーション作成用のソフトと、画像一覧(と画像フォーマットの変換)を行うソフトを使ってますが、ホームページの画像が作れなかった事は、ほとんどありません。凄いのは、これらの多くがフリーウェアという事です。もちろん、市販の画像ツールでも、これと同じ機能のものが安価で販売されていますので、それを買ってくるのも、ダウンロードの手間要らずで良いかもしれません。

 

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