「ワープ」って大声を張り上げながら

両手を広げて走って行く君の後ろ姿を僕は見ていた

何がそんなに嬉しいのか 君はこぼれそうに笑っている

今日の食事はどうしようか 二人で寄り添って眠ろうか

二人の戦利品に 音楽でも買って帰ろうか

君の長い影が 僕の足先をかすめる頃

君は赤くなって あんなに小さくなって それでも遠くで笑っている

今日の食事はどうしようか 二人で寄り添って眠ろうか

この川で この橋の下で 去年の夏は花火をしたね

そして静かにキスもした

君の小さくなった後ろ姿を見つめながら この道を駆ける

何もかもが心から懐かしさに変わって この僕を駆ける

もう君は見えなくなって 振りかえると 僕の影だけが長く伸びる

二人の戦利品に 音楽でも買って帰ろうか

もし僕が空間の中で泳ぐ事ができるなら

両手を広げながら走って行くのかな

あの頃に戻れるかなって 僕は大声で「ワープ」って叫んだ

今日の食事はどうしようか 二人で寄り添って眠ろうか




愛の詩集へ クールの部屋へ