「アコースティック」
 
 
どんなに奏でる事に慣れてもこの音には涙すら流す
 
僕はやっぱり心を閉じていても この音には絵本と言う心を開いた子供だ
 
カーテンが揺らめかない このアパートの薄暗い湿った部屋で
 
僕はその音に耳を傾けながら これを書いてそのまま心打ち抜かれていた
 
からだと言う物はいつしか無くなってしまって そして僕だけが残る
 
その香りはいつ消えるのだろう 僕は泣きたい
 
裸足で靴を履いた時のあの感じが忘れられなくて
 
速く走れないんだけども それでもこの緑色の大地の上で
 
赤いレンガ造りで良かった ここから飛び降りても変に染まらないもの
 
君に選んだ銀色のスプーン 単純で短調だけど きっとあれで良かったんだ
 
電話待ち君待ちのこの時間がいじらしい だけどこの時に君を想うんだよ
 
この時に君を想うんだよ この時に君を想うんだよ
 
 
 
 
 
 
 
 













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