「不眠」
 
 
蒸し暑い 汗が出るほどの綺麗な夜 聞こえる音は虫の声
 
コンピューターにとらわれた気持ち悲しき夜の数々 それと同じ
 
冷えたりんごジュース僕の中を駆け巡り 満たして行く
 
それでも僕の心はなかなか潤さない まぶたはとても辛いのに
 
無意味に吸う煙草 後悔した苦いコーヒー 気になる明日の暮らし
 
薬を使ってみようとする それも考え直してやめてみる
 
アルコールを一口加える それもまた気の進まないこと
 
テレビの画面に映る自分 少しやつれて見えて
 
もう一度寝ようと心がけてみる 嫌な想像ばかりが頭の中を巡り
 
そしてはっとしてまた明かりをつけて 辺りを見渡す
 
いつしか苛立ちも 無知に変わり その時間さえも変化を見せない
 
考える事はたくさんあるはずなのに 今それを考えてしまうと 焦りばかりに変わる
 
少しべたついた肌が気になって 顔を洗ってみる
 
そこでまた後悔が訪れて また時間と戦い始める
 
ただひたすら明日の暮らしが気になって仕方がない












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