暗澹と立ちこめる僕の自由 体温を否定したくはないのに
 
とても幼ない少年が 自由になりたいって願う 孤独を知らずに
 
孤独が束縛や障害を手に入れることはない 誰も孤独にはなりたくないから
 
それなら自由なんて言葉はないほうが楽なのに
 
君のわがままあるよね いいことだよ
 
それは孤独にならないための 自由を求めようとするから
 
でも僕は知っていた 僕達は二人で孤独なんだよ
 
君の注いだミルクティーばかりが熱くて 
 
ティースプーンで混ぜながら会話をするから
 
湯気ばかりが立ちこめて 次第に冷めて行く
 
それだけを知っていて 僕はもうきっと何回飲み干しても
 
銀色のティースプーンが気になって止まないだけ
 
自由を唱えている人達が本当に求めているもの
 
孤独にならないための自由 友達 群集
 
君は空を飛ぶ鳥を見て憧れを抱いたね
 
翼を持つことは誰にだってできる 大空を望まなければ
 
君が描くその水彩画 それでもまだ鳥になりたいかい
 
僕がピアノを弾くために手に入れた翼は
 
音を創り奏でるだけ 
 
僕は自由にピアノを弾くことができる 僕とピアノは別に自由じゃない
 
それでもまだ君はあの空を見上げるの?
 
君の体温は否定したくないんだよ
 
それを自由って呼ぼうか?
 
二人で孤独 お似合いだ 
 
新しいミルクティーを注いでくれないか
 
もう銀色のティースプーンに心を奪われたりはしないから
 
もし僕がこの指を明日失なっても 悲しんだりしない
 
それでも君は 僕の隣りで 自由に笑ってくれるよね
 
 








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