僕の恋のバランスは 車輪の下を滑り落ちる

アスファルトを削って 息を切らしながら

鎖に繋がれない束縛 ただ黙って同じ所を回っている

小さな籠 そこに夢なんか詰めたりして

笑い声を撒き散らすために 閑散と走って行く

勢い良く蹴りだしたその感覚は 無邪気さに似て

初恋は破れても その手に何かを掴んでも

僕がそれをしっかりと離さない様に見守れば

やがて思い出らしく見えるだろう

君との思い出の一つに 一輪花をもぎ取って

それを僕の胸で 花束に変える

この想い 君と二人乗りしながら

車輪の下を滑り落ちる様に





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