あなたが海の向こうに行ったあの日 

私は白い翼を見るのが怖くて 

抱いていた全ての感情で 私は泣きました

麦わら帽子が似合うでしょ 風が強いね

一筋の線が走ってる 波の向こうに

あの詩集まだ読んでないの そこから先に進めない

この栞が落ちる頃 風が最も騒ぎ出す

そして攫われた麦わら帽子が 波に一つの色を落とす

空を見上げたら 白い翼を見つけました

揺れていたのは 波だけと呼べなかった

この栞だけが 頑なに時間を止めている

あなたとの時間を 繋ぎ止める為に

                  「栞」




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