この群集に地下鉄に人々は疲れだした

空から灰が降り出した

人々は迷彩のガスマスク 散水車を乗っ取って

人々の叫びは 僕の叫び 君の叫び 心の悲鳴

ブースターが巻き上げる風に 僕達は手で庇を作る

体内時計が少しづつ狂い出した 唾液が絶え間なく流れ出す

それを老人が拾い集めて死に至る 白骨と髪の毛だけになって

壊れた自動販売機 冷めざめしく熱気を立てて

この世界は 君のフラワーアートよりも自虐的で魅力的で破壊的

身につけているようで裸な服なら脱ぎ捨ててしまえばいいんだよ

木の実を食べながら

このコイン必死になれない冷たく光るもの 

カレーライスの辛口を一滴の水もなく

この群集 人々沈黙を守りながら この地下鉄は動き出す

淡い色 君の心だろうか それとも そんな悲しい目をしてる 僕の心

この痛感を普通の生活に置き換えて 僕等暮らしているのかもしれない

誰かが笑ってただろう 大声を張り上げて それはもう色彩に包まれず

ただ空しく この地下鉄の風に かき消されて行くだけだろう

次の駅で降りなくちゃ そこに君が待っている

次の駅で降りなくちゃ そこに君が待っている




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