「小さな衝動」
 
この物語を書き終えた彼が自殺したって笑って話してた
まだ若いのにもったいない事をしたと彼女が笑って話してた
 
みんなはそれをつまらなさそうに聞いて 頬杖ついて窓の外を見てた
 
まるで僕だけが彼に見せられたように死ぬ事を願ってた
だけど僕はそれを笑っていた彼女の方を選んでた
 
チャイムが鳴り一時だけの僕の 卑しい僕の想像が終わった そしていつものように僕は生きている
 
君と手をつなぎたい 今君に会いに行くよ
君と手をつないでいたい 君に会いたい
 
汚れている物 汚れていない物の区別がつかなくて
悩みながら 頭を抱えながら眠っていた僕もいた
 
逃げ出したいこんな暗い世界から 誰かが差し伸べる手をいつも待ち続けた そして僕は君と出会ったんだ
 
君と手をつなぎたい 今君に会いに行くよ
君と手をつないでいたい 君に会いたい
 
君と手をつなぎたい 今 これから このまま
君と手をつないでいたい 君とこのまま