「屋根のないものばかり」
 
打ちのめされた僕 かなり無口な君 騒々しい隠れ場所なんて 屋根のないものばかり
群れをなして泳ぐ この街の怠け者 砕け散った御なの子 それが今は羨ましい
 
純粋な残酷にひどく泣かされたっけ 壊れ易いなら 怒らない方がいいのに
 
不意にもろくなる 僕達の心 雨のように降り続く たくさんの感情
孤独を好む人 それを拒む人 悲観的なものに 耳を傾ける人
 
拳が空を切る 間抜けた仕種が 今は僕にそれが似合っても仕方ない
 
何かに犯されて ひどい夢を見ている 僕がいる そして君がいる だから
たくさんのガラクタより 少しの倖せください
 
うつろな目の僕 泣き疲れた目の君 乾いてない音なんて 耳に残るものばかり
駆け抜けた夢や もう過ぎ去った夢 そいつら全て詰めて 絵日記にしたい
 
君は僕の夢にひどく泣かされたっけ 僕はよく君の泣き真似に心を動かされたっけ
 
不意に誰かの囁く 意味のない言葉 雪のように降り積もる 戸惑いばかりが
ざわめきを好む人 それを拒む人 地下鉄から巻き上がる風に 耳を傾ける人
 
道化師が愛を 無表情で唄う 今は君にそれが似合っても仕方ない
 
何かに犯されて ひどい夢を見ている 僕がいる そして君がいる だから
たくさんのガラクタより 少しの倖せください