「トマトジュース」
 
 
この世界の何処かに私を待っている人がいて ハートの色が何色をしているか知りたくて
綺麗な弓矢を背中に背負って その人のハートを撃ち抜いてみたい
 
トルコ石とヴァニラ色のカバン持って 何処までも続くこの恋の道を歩き出す
この綺麗な小さい花には 誰も知らない花言葉があると言う
 
ペアで見つけた黒いピアス 寝転んでいたグリーングラス
見上げた青空に白いアイス 真っ赤に願うハート探す
 
チェリーコーク飲み干した僕は最後の歌を歌う 星占いの本をポケットの中にしまって
靴紐を結んだ僕の空の上で 白いハトが噴水の水を弾いた
 
誰の心を覗くにも色付きのメガネを掛けたりしない 消しゴムなんかで消えない罪も罰もない
この体を流れる味気のないトマトジュース 僕のハートもきっとそんな色をしている
 
僕が投げた恋のダイス 行方知れずそれが回り出す
燃える様に胸を焦がす 味気のないトマトジュース
 
急に雨が僕等を濡らす 雨宿りのカフェテラス
メンソールのタバコ吹かす 君がくれた黒いピアス
 
君が僕を見て笑い出す 僕は君の濡れた髪にキス
夕立過ぎて街が動き出す 僕達別々の道を歩き出す