「小船」
 
 
どこから流れてくるの この涙の様な川 たくさんの生命を背負って せせらぎも聞こえない 別に静かなわけでもない どこか泣いているんだよ
僕と同じ悲痛があるの
 
僕はなにも考えず 上へ上へと歩いた たとえ夜に泣かされても 足を休めなければ 煙草を吸う気にもなれない そんな僕は弱いのかい
誰も知らない 僕の痛み
 
昨日 僕が死んでいたら 誰かに愛されていたなら 僕のために流れるんだろう この川の様なものが
 
誰かが作っただろう 小さな船が流れてきた いったいどこまで行くんだい もし僕がここでそれを 破壊してしまったら 誰かは泣くのかい 
痛いかい 悲しむのかい
 
でもそれはただの僕の 小さな想像だから 決して怒りはしないだろう でももし僕が自分を 見失ってしまって それを壊していたなら
悲しんだのは 僕一人
 
明日 僕が死んだとして 誰かに愛されてるとして 僕のために流れるだろう 何よりも清らかなものが
 
そして 少女が死んだとして 僕が愛してるとして 僕は涙を流すとして 悲しまないわけがないから
 
悲しみとか痛みとか 誰かを愛することが たとえ そして 泣いたりしても 僕の弱さじゃないって 笑えたらいいな











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