「ひまわり」
 
安っぽい詩集 扉絵に安っぽい少女 昨日の夢で会って 僕と恋に落ちた
悲しい事に僕は それしか覚えてない もう一度少女に会うために 深く深く眠ろう
 
飾られた絵の中の少年 僕と目と目が合った 最初は澄ました顔 その内笑い出す
少年の周りには 一面にひまわりが咲いてる 見とれていると心が静かになって行く
 
君は僕にきっとこう言う あなたは寂しい人 そうとても悲しいくらいに
 
頭の中でひまわりが揺れている 無数のオレンジが揺れている
僕の事をひまわりが見ている 無数の泣き顔に見えてくる
 
君と交わした手紙 紙飛行機になって飛んだ 思い出が増えすぎても 困る僕だから
でも忘れはしないよ 次の恋もしない 白衣を身につけた 人達がいるから
 
綺麗な二つの目が 映し出してくれない あの白いシーツも 窓から見える空も
あと少しだってね 僕がここから消えるまで お別れの言葉は日記に書いてある 
 
みんなは僕の事をこう思う あなたは寂しい人 そう悲しいくらいに
 
頭の中で少女が泣いている 息苦しそうな声で泣いている
僕を見て少年が笑い出す 無数の髪飛行機が飛ぶ
 
頭の中でひまわりが揺れている 無数のオレンジが揺れている
僕の事をひまわりが見ている 無数の泣き顔に見えてくる














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