「殺風景」
 
映画は何故か古い物ばかりを好んだ 君はいつもそれ見て悲しんだりしていた
彼女が大好きだったあの曲を 僕はいつもピアノで弾いたりしていた
 
 
 
家には赤いソファーがあったけど すぐ近くのごみ捨て場にそれをもう返した
ぶどう酒をこぼしたようなその色に 僕はもう疲れたのかもしれなかった
 
人込みに ざわめきに 僕はそこで一人で立ってた
何かを掴めたらいいなって 僕はそこで一人で歌ってた
 
オレンジ色がなんでオレンジ色しているかって 今までの僕は考えたこともかった
街灯がこんなに明るかったって 気付けなかったのと同じかもしれない
 
一日がこんなに長い日ばかりが続いて 煙ばかりがこの部屋を動いてる
どこかで誰かは恋をしているというのに 悲しい歌ばかりをピアノに乗せる
 
人込みに ざわめきに 僕はそこに一人で立ってた
何かを掴めたらいいなって 僕はそこで一人で歌っていた
 
一秒にいくつもの命が生まれ 一秒にいくつもの命が終わる
それを考えていた僕は急に どうでもいい事ばかりだと思った








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