淋しがり屋の風 悲しみ耐える月


 無口な夜 淋しがり屋の風
 誰かを求めるみたいに 街を徘徊する
 淋しくて 淋しくて
 心が泣いてしまいそうだよ
 淋しがり屋の風の独り言

 無情な空 悲しみ耐える月
 深いため息が 目の前の雲を流していく
 切なくて 切なくて
 体の一部が欠けてしまいそうだよ
 悲しみ耐える月の独り言

 今から君に会いに行くよ
 そうしたら
 淋しいなんて思わなくなるだろ
 今から君をどこかに連れて行くよ
 そうしたら
 切なさも少しは和らぐだろ

 こうして これから
 孤独な夜も盛り上げて行こうよ
 そうしたら
 きっと 一人の夜も
 嫌いになんてならないから....




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 淋しさ、悲しみ。
 そのいずれも、
 一夜限りの感情であればいいのに....

 作・2000.7.24.
 更新・2003.6.19.