→隣接する心の音。


 あなたと初めて手を繋いだ時、
 私は不思議な音を聞いたの。
 川の様にどんどん激しさを変えていく不思議な音を。
 初めは正直、恐くて耳を塞ごうとしたわ。
 だけど、そんな事をしても意味がないって事に、
 私はすぐに気付いた...
 だって、その音は耳に聞こえてくる音ではなかったのよ。
 そう、その音は私の心に響いていたの。
 そして私は隣にいるあなたを見て、
 密かにはじまりをこの胸に感じたの....



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