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三笠書房知的生きかた文庫、495円。
グリム童話の深層心理を解説した本がズラリと、書店に並べられていた時期がありましたよね。
この本は、我々が子供の頃から親しんできた、いわゆる「昔々あるところに・・・」ではじまる日本の昔話をとりあげている。
しかも原典をもとに、誰の心の奥底にも潜む残虐性、狂気、欲望、不合理性etc.・・・昔話に巧みに隠された、人間の本性を見事にあぶりだしている。
日本の風土とあいまって、さらにその恐ろしさが増幅しつつ、じわりと心の中にしのびこんでくる1冊。
「かぐや姫」、「姥捨て山」、「食わず女房」他、全11編収録。
三笠文庫、533円。
源氏物語に息づく深窓の姫君たちの心の闇と、その深層心理を探る書。
古典の勉強では決して学べない、もう一つの『源氏物語』の世界がここに存在する。
姫君たちの燃えるような恋の炎、ため息の数々…さまざまな愛と性が語られている。
源氏物語サブ本として読んでもおもしろい1冊。