〈矢崎 良一・他〉
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矢崎良一、中田潤、岩田卓士(デイリースポーツ阪神番キャッ プ)、池田浩明他の共同執筆。
竹書房、1238円+税。
2003年9月15日、この日阪神タイガースは実に18年ぶりのリーグ優勝を決めた。
星野監督の胴上げが始まった—その歓喜の和の中に、通常試合では見慣れない背番号三桁のユニフォーム姿が…。
「背番号三桁」—プロ野球という華やかな世界に住みながらも 、一生光のあたる舞台にでることのない人々が身にまとう数字。
本書には、栄光に輝く選手たちを日夜、影で支える裏方たちの 挫折と絶望と汗と涙と、そして誇りに満ちた物語である。
本書は同じプロ野球界に身を置きながらも、決して光のあたらなかった彼らにスポットをあてた希有な書である。
阪神タイガースに限らず、どの球団にも共通していることは、誰よりも野球を愛してやまない誇り高き彼らたちの支えがあってこそ、我々ファンもプロのスーパープレイが楽しめるのだ。
優勝がもたらした、もうひとつの感動—愛すべき野球バカたちの一番星はここでも精一杯煌めいている。
(2004.1.1初版発行)
[収録者名] ◇西口裕治(ブルペン捕手) ◇多田昌弘(打撃投手) ◇梅本正之(虎風荘寮長) ◇和田豊(野手総合コーチ) ◇前田健(トレーニングコーチ) ◇渡辺長助(スコアラー) ◇島野育夫(元ヘッドコーチ) ◇水谷実雄(打撃コーチ) ◇佐藤義則(投手コーチ) ◇栗田昭夫&湯浅明彦(テレビ局員)
◇川藤幸三×小笠原昭一(元阪神タイガース) ◇安達智次郎(元打撃投手)