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アカデミー出版、上下巻、上600円、下650円。
スペイン革命後、フランコ総統率いるファランヘ党に統一されたスペイン。
その中でバスク独立のため、戦う自由の戦士ハイメ・ミロがいた。
彼を狙うラモン・アコーカ大佐は、ミロを匿ったという理由でシステシアン派尼僧院を襲撃。
やっとの思いで逃げ出した4人の修道女たちは、アビラ尼僧院の宝ともいえる金の十字架を、命がけでメンダビアの尼僧院に届けようとしたが、その途中で逃走中のミロ一行と出会うことになる。
目的地に無事行きつくために、修道女とミロ一味とは数名ずつに別れて行動しようとする。
孤児ながら聡明なシスター・メーガン、輝く美貌の持ち主だが幼い頃の不幸な境遇に脅かされるシスター・グラシエラ、名家の令嬢でありながら醜く生まれたために運命に翻弄されるシスター・テレサ、マフィアの大親分の娘であり殺人の罪で逃げ惑うシスター・ルチア・・・4人の修道女の行く末は、果たして?
そしてミロ対アコーカ大佐の息詰る対決は・・・。
アカデミー出版、上下巻、上580円、下680円。
ジェミー、ケイト、トニー、イブ&アレクサンドラ・・・クルーガー・ブレント社ゆかりの人たちが、4代にわたって繰り広げる、壮大な物語。
しかしながら、さすがシェルダン・・・息をもつかせぬ展開で、あっという間に読めてしまう。
数々のシドニー・シェルダンのいわゆる「超訳本」とよばれるものの中で、(全てを読んだわけではないが・・・)この作品が一番面白かった。
特に下巻は圧倒的にスピーディーかつスリリング。性格描写も非常にわかりやすい。