〈ダニエル・スティール〉

集英社文庫、上下巻、各４５０円。
２５才になるオードリー・ドリスコルは、両親を亡くして以来、サンフランシスコで敬愛する祖父と、手のかかる妹の世話に
日々明け暮れていた。
妹の結婚を機に、旅行家だった父の血を受け継いだオードリーは、ライカを携えてヨーロッパへ一人旅に出る。
生まれてはじめて味わう自由、自分だけの時間。
その旅の途中で、心を許しあえる友、ヴィに出会い、彼女の別荘に招かれる。
そこで出会ったのが、著名な旅行作家である、チャールズ・パーカー・スコット。
オードリーとチャールズは、やがてお互いに惹かれ合い、愛し合うようになる。
中国での仕事をするために旅立つチャールズとともに、オードリーの長い旅が始まった。
ヴェニス、イスタンブール、上海、北京、ハルピンへ・・・。
そこで彼女の運命が大きく狂う事件が待ち受けていたが・・・。
愛と勇気にあふれ、いったん正しいと信じたら一歩も引かない強さをもつオーードリーの、人生の旅を描く物語。

アカデミー出版、上下巻、各９５０円。
第２次世界大戦前に父の勧めに従って、単身アメリカ留学を果たした一人の日本人女性ヒロコ。
夢と希望をもって渡米したにもかかわらず、そこにはありとあらゆる困難が待ち受けていた。
日本人への偏見からの人種差別や、戦争によるいわれのない中傷非難や妨害を受けながらも、気品と誇りを失わず、健気に成長していく姿を描く物語。
超訳。