〈末永　蒼生〉

ＰＨＰ研究所、１６００円。
私たちのまわりは、実にさまざまな色に彩られている。
その色（無彩色である白や黒までも！）それぞれが持つ、色彩心理に関する考察が、興味深い例を引用しながら解説されており、色が語る「心の言葉」がよくわかる。
著者自身が長年色彩論の研究に取り組み、「色彩学校」や「子どものアトリエ」を主宰し、その中で数多くの人々が「色」との関わり合いを示す、実体験も豊富。
好きな色、その時に惹かれる色、どうしても手に取ることすらできない色・・・さて、今の私は「色彩心理」でいうならどんな心理状態なのだろうか？
色にまつわる話題のひとつひとつがとてもわかりやすく、思わず納得の１冊。