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アーティストハウス、1600円+税、羽田志津子/訳。
著者であるソニアは、アメリカで活躍する有名な動物交信者(アニマル・コミュニケーター)であり、動物専門チャンネル・アニマルプラネットの「ペット・サイキック」の司会を務めている。
読み始めは、何だか眉唾っぽいなぁと思いつつ、最後まで読もうかどうしようかと迷ったが、結局読了して良かったというのが正直な感想である。
ソニアの言うように、動物たち(本書では主に猫)と話をすること=テレパシーを使うといったことはなかなか普通人には難しいが、猫と接するときに、彼らや彼女たちと同じような「猫の視点」でもって想像力を働かせ、心の内を理解し、本物の愛情を持って接することなら十分可能である。
ソニアが言わんとしていることは、「たかが猫だ、犬だ」ではなく、自立した存在であることを認め、人間とのお互いにおけるギブアンドテイクの関係を築くべきであるということなのだはないだろうか。
猫(犬も同様だが)と共に暮らすことは、お互いに良好な関係を保つこと、そのために猫と話をしてみようという、ソニアの提唱には大いに共感できる。(2003.9.30初版発行)