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河出文庫、485円+税。
紀元前1世紀のクレオパトラから、20世紀のマグダ・ゲッベルズまで、史上名高い大悪女12名のすさまじい生涯を綴った、人物エッセイ集。
華やかな笑顔に隠された、大胆かつ残忍な本性。
我が身の内に、わきあがる魔性のままに、愛欲に身をこがし、破滅へと向かう人生。
殺人と破壊をくりかえし、時として、我が身だけでなく周りをも不幸に陥れる、女の性。
権力欲に盲目になり、悪逆非道の限りを尽くし、全てを焼き尽くす、女の業火。
時代や人物に関わらず、現代にも通ずる、人間誰もが持ちうる「悪」の共通項に慄然としてしまう。
[収録名]◇ルクレチア・ボルジア ◇エルゼベエト・バートリ ◇ブランヴィリエ侯爵夫人 ◇エリザベス女王 ◇メアリ・スチュアート ◇カトリーヌ・ド・メディチ ◇マリー・アントワネット ◇アグリッピナ ◇クレオパトラ ◇フレデゴンドとブリュヌオー ◇則天武后 ◇マグダ・ゲッベルズ
河出文庫、466円+税。
ベストセラー「世界悪女物語」を補完する女性論。
マリー・アントワネットやエリザベス女王など歴史上名高い女性たちや、サロメやヴィーナスなど神話や伝説上の人物、和泉式部や細川ガラシア夫人といった日本の女性たちなどなど、さまざまな視点から、女性の生き方や本質を描いたエッセイ。
24名もの女性を採りあげているが、確かに時代や風俗・習慣は変わっても、古今東西、女性の人生や考え方・行動は変わらないものだと感心してしまう。
「女のエピソード」というタイトル通り、ひとりひとりに割かれているページ数は少ないものの、興味は尽きない。
[収録名]◇マリー・アントワネット ◇ベアトリーチェ・チェンチ ◇ジョルジュ・サンド ◇アグリッピーナ ◇ローラ・モンテス 失火宇和泉式部 ◇サッフォー ◇ジャンヌ・ダルク ◇エリザベス女王 ◇シャルロット・コルデー ◇サロメ ◇エロイーズ ◇細川ガラシア夫人 ◇ルネ・ペラジー ◇ワンダ・リューメリン ◇聖母マリア ◇金髪のイゾルデ ◇マリリン・モンロー ◇建礼門院平徳子 ◇ド・ブランヴィリエ侯爵夫人 ◇ポンパドゥール夫人 ◇王昭君 ◇マグダラのマリア ◇ヴィーナス