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早川書房、ハヤカワ・ミステリ文庫、760円。
トラ猫ミセス・マーフィシリーズ第2作。(第1作は『町でいちばん賢い猫』。)
ヴァージニア州にある小さな町、クロゼット。
静かで平和なこの町に、ある日一人のハンサムな男性、ブレアがマンハッタンから越してきた。
町の郵便局長である、メアリー・マイナー・ハリスティーンこと、通称ハリーは、ブレアと隣人としてのおつき合いを始めることになった。
そんなある日、ハリーの飼っている、コーギー犬タッカーがとんでもないモノ—人間の手!—を発見したから、もう大変!
町がハロウィンのお祭りで賑わっている時期に、またしてもとんでもない事件が起こり始め、静かなクロゼットの町が一転してしまう。
ハリーの飼い猫である、トラ猫ミセス・マーフィは、タッカーとともに、見えない殺人事件の犯人から、愛すべく町の平和・・・ひいては、大好きなハリーの安全のために、事件解明にのりだすのだが。。。果たして!??
猫の中でも、『トラ猫』っていうところが、やっぱりポイントだなぁ〜と、しみじみ思ってしまう作品。
さまざまな毛色の中でも、トラ猫って、何だか一番賢くて生意気で、人間っぽいと思うのは私だけかも、ですが。
訳がやや、まだるっこしい感じも否めないけど、最後のドンデン返しが、意外に良かった1冊。(2001.10.9)