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角川書店、1400円、絵本+詩集。
おーなりさんの描く、ひとつひとつの花たちがとってもきれい。
「光」を絵の具に混ぜて描いたような透明感あふれる色使いや、花びらが一枚一枚重なり合ったり、模様みたいなおしべやめしべ、ページいっぱいに広がる草の香りなどなど、地球こそはもともと一粒の植物の種だったのではないか、と錯覚するほど見事なイラストがいっぱい。
寒い冬はお部屋で、この本を眺めながら、耳をすませて、春の足音を聞いてみたい。
春が扉をトントンとたたいたら、この本を持って野原や花壇や、道ばたに咲く、草花たちの声に耳を傾けてみたい・・・そんな気持ちになる1冊。
大和書房、1000円。
絵本であり、詩集でもあり、また16枚の天使のイラスト&解説のついた素敵なポストカードでもある。
何とも、嬉しくなってしまうような、欲張りな本。
おーなり由子さん描くところの、天使たちは、どれも表情がとても柔らかくて、なごやかで、優しくてステキ。
ポストカードは切り離して、小さな額縁に入れれば、「天使ギャラリー」の出来上がり。
大切な友人や、何気ない近況報告もこんなハガキがポストに届いたら、とってもHappyな気分になれる。
自分自身が疲れていたり、心がささくれだっているときにも、この本があれば、きっと天使が現れるに違いない・・・と、思えてくるから不思議。
1冊まるごと、プレゼントにも最適なお勧め本。
大和書房、1250円、絵本&エッセイ。
私の中にある、私のまわりにある、私たちの地球にある・・・『目に見えなくてあるもの』。
例えば、音楽、喜び、悲しみ、涙、怒り、お昼寝、雨、声、ため息、命、言葉、沈黙、予感、不安、希望、夢。。。
たくさん、たくさん『目に見えなくてあるもの』は存在している。
これはみんな天使たちのホントの姿・・・なのだそうだ。
天使たちは、目に見えないことが多いけれど、『いるような感じ』がするときには、必ず側にいるはず。
天使図鑑と天使を見つけるコツつきの絵本。
さあ、今日の私には、どんな天使が側に来ているんだろうか!?
・・・そんな小さな秘密を、天使と共有できる楽しさが詰まった1冊。
白泉社、1400円、絵本。
『何か』をなくしてしまった人たちに、3人の天使たちから贈られるプレゼントを、心あたたまる絵と文で語りかける絵本。
眠れない夜を過ごす、一人住まいのおばあさんには、一人目の天使から贈り物。
しゃべることが出来なくなった男の子には、2人目の天使からの贈り物。
仕事をなくした男と恋をなくした女には、3人目の天使からの贈り物。
人生において、自分にとって『大切なモノ』をなくすのは、とても言葉では言い表せないくらい悲しいもの。
お空の上から、そんな悲しみに包まれた人たちを、じっと見ている天使たちが、希望と勇気と幸せに満ちた贈り物を届ける物語。
『何か』をなくしたり、見失ったりしたときに、是非読んで欲しい1冊。