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新潮社、各1600円、長編小説。
大阪池田市の商店街にある、喫茶店と製パン屋を営む岩田家を舞台に繰り広げられる、涙あり、笑いあり、元気ありのホームコメディー。
女優のいしだあゆみさんの実家がモデル。
岩田春男と照子夫妻の間には、女ばかり春子・夏子・秋子・冬子の4人姉妹が誕生する。
春男と照子の結婚のなれそめから、家業の商売、子供たちへの教育と、末娘の冬子の視点で描かれている。
さしずめ浪速の若草物語、といったところである。
それにしても娘たちの将来は「すごい!」の一語に尽きる・・・何といっても、長女はフィギュアスケート選手としてオリンピックに出場、次女は歌手として女優として成功、4女の冬子もやがて芸能界にデビューし、有名作詞家でもあった著者と結婚するのである。
単なる架空小説ではなく、まさに著者自身の身辺にある実話ゆえに納得なのである。
特に母親、照子さんはいきいきとして、いい味だしてます。
2003秋、NHK朝の連続ドラマとして放映。