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文藝春秋、1190円、エッセイ集。
『週刊文春』1998年6月〜1999年7月に連載された、『すっぴん魂』シリーズ。
女優室井滋が見た、聞いた、試した、体験した、日常生活のアレコレを面白おかしく、時にはホロリとさせたり、ゾーっとさせたり、納得させたりの1冊。
あっという間にスイスイ読めてしまうが、個人的にはもう一押し突っ込みが欲しいなぁというのが、正直な読後感。
エッセイは簡単に読めてしまえる分、その短い文章量及び簡潔な文体、最終的には著者の最も言わんとするところが、ピリリと効いているのが好みなので、その点にちょっと物足りなさが、残ってしまうのが残念。
そんな中で「エステにて」など、共感できるものもあったのは収穫のエッセイ集。(2001.10.8)