〈森　瑤子〉

講談社文庫、４００円。
世の中には、芸術点が１０点満点の神様が造りたもうた美女たちがいる。
まさしく、この本は古今東西「絶世の美女たち」ばかりが集められた本である。
しかしながら、神様は彼女たちに「美しさ」だけでなく、「波乱に富んだ人生」という、スパイスを効かせることも忘れていない。
ということで、ヴィヴィアン・リー、イングリッド・バーグマン、マレーネ・デートリッヒ、フランソワーズ・サガン、ココ・シャネル他、全１５名の美女たちの人生の軌跡が、コンパクトにまとめられた１冊。
これを読むと、つくづく「平凡（な容姿とも解釈できるが）＝幸せ」であることを、改めて感じてしまう。
・・・まあ、あたりまえのことだが。