日本実業出版社、1500円。
今や、私たちの生活に欠かすことができないのが、コンビニエンス・ストア——通称コンビニである。
24時間、殿時間帯であっても、さまざまな客層でにぎわっている。
しかも、1974年にセブン−イレブンが第一号店として、東京・江東区の豊洲に出店して以来、形態は「コンビニ」であっても、その中身は大きく変貌している。
ATMやe-ビジネスの導入等々、今だにコンビニは多様化しつつ、巨大化しているのである。
しかしながら、そのコンビニですら、かつてほどの勢いはない。
だが一方で、まだ数字が伸びているのである。
百貨店やスーパー等々、各業態の中で比較しても、長期の景気低迷の中におけるコンビニの存在は稀有なものとすら言える。
この本では、コンビニ業界の徹底したマーチャンダイジング(商品政策・商品計画)、情報システム、物流システム、またこれからのコンビニの向かう方向性など、多種多様な点から、全て図解で説明している。
コンビニという、生活に密着したものであるからこそ、読み物的にも興味が持てた1冊。