双葉文庫、571円。
長編旅情ミステリー宮之原警部シリーズ。
京都でこじんまりしたカウンターバーを経営する平瀬玻奈子は、店の常連客でもあり、水尾流茶道家元の妹でもある水尾小枝から、ある催しに一緒に参加して欲しいとの依頼を受ける。
その催しとは、「百物語」といい、同好の士が集まり、それぞれが持ちよった怪談を一つづつ披露し合い、百の怪談が終わると異変が起こるといういわれのあるものだった。
いよいよ、「百物語」の当日、小枝の不安が的中し、百の物語が終わった時点で、事件が発生してしまうが・・・。
京都府警の魚津からの依頼を受け、警察庁直属でこれまでも数々の迷宮入り寸前の難事件を解決した宮之原警部が事件の謎に挑んでいくのだが・・・。
これまでの宮之原警部シリーズを全く読んでいないので、少々前後関係や微妙な物語の流れがわかりにくい面もあるが、「大衆文学(娯楽)ミステリー」を目指す、という著者の気軽に楽しめるミステリー。
病院での待ち時間に、たまたまコンビニで購入した本だったが、少々物足りなさが残ってしまったのは残念。