〈姫野 カオルコ〉
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角川文庫、420円、エッセイ。
姫野カオルコの赤裸々な(!?)日々を綴った、自伝風エッセイ。
果たして、人は、いや女は、ここまで自虐的になるものだろうか?と、読めば読むほど、大いなる疑問がわき起こる。
写真を見る限り、美人である。
文章も軽快であり、リズミカル。
なんとも心地よいのだが、ある意味、女性作家の自虐的自伝エッセイとは、一味違うスパイスが効いている。
それにしたって、ここまで書いていいのだろうか?と、一読者として心配しながらも、何となく著者の虚実にどっぷり嵌っているのかもしれない。
各々の章題は、なつかしの少女漫画から拝借と文末にあるが、これがなかなかピッタリな感じがする。
[収録作品名]◇あさきゆめみし ◇きみどり・みどろ ◇あおみどろ ◇東京シンデレラ ◇風と木の詩 ◇虹に願いを ◇はだしのマドモアゼル ◇にくいあんちくしょう ◇12人いる! ◇小さな恋のものがたり ◇レモンとサクランボ ◇ジュ・テーム ◇ひみつのアッコちゃん ◇リボンの騎士 ◇アタックNo.1 ◇バナナブレッドのプディング ◇呪いの顔がチチチとまた呼ぶ ◇ラグリマ ◇金メダルへのターン ◇涙は海に流れる ◇あした輝く ◇PS/元気でいたいです、俊平 ◇バイバイ、BFどの