書名&たまえもん度★をクリックすると「たまえもん書評」が表示されます
文春文庫、450円。
以前、真冬の寒い時期(旅行代金が安いのね、とっても!)にイギリスに旅行して以来、大ファンになってしまった私は、しばらく「英国モノ」ばかり、読みあさっていた時期があった。
ひとつのことに興味や関心を持つと、立て続けに関連本を読んでしまうのは、いつものこと。
この林氏の「イギリスシリーズ」も、そのひとつ。
1984年頃、8ヶ月ほど滞在したヘミングフォード・グレイのマナーハウス・・・その古館の女主人であるボストン夫人の思い出、ロンドンの哀しさ、紅茶の話、大英博物館などなど、単なる「観光」目的の旅行では味わえない、しかもりんぼう先生独特の視点と語り口で綴られる、豊穣なエッセイ。
文化出版局、1300円。
タイトル名は「昔噺」だが、著者自らも「今話」であると述べているように、ひとつづつの昔噺に解説や感想・意見を交えた、りんぼう先生怒りのエッセイ集。
現代の世相や政治などなど、容赦なくきっていく超激辛エッセイ。