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集英社文庫、380円。
少年時代から何事についても作戦を計画立案するのは癖なのだが、作戦通りにいった試しは一度もない、というハラダ君。
そんな彼の、ちょっと困った、かなりおかしいトホホ体験の数々。
哀愁編、冷汗編、ハラハラ編、色恋編の4分類で、たっぷり笑った後は、必ず元気になれる、不思議なビタミンエッセイ。
巻末に、ハラダ君との「西早稲田キャッチボール連盟」のナガオカ君の、直筆&イラストつきの解説も楽しいおまけ。
講談社文庫、360円。
ハラダ流に言うならば、「東京はヘン」なのである。
そこで、ハラダ氏自ら、東京の街を歩き回って、「東京のヘンな分布図」を作成しようと試みたのが本書である。
従って、この本は由緒正しい、所謂「正統派東京ガイドブック」でもなんでもない。
また、作家がこっそり教える「成功する東京のデートコースガイド」でもないのである。
ガハハっと素直に笑い転げながら、東京の街の深層にある「ヘン」、つまり意識のズレを感じるのが、正しい楽しみ方のエッセイである。
角川文庫、470円。
原田氏のエッセイは、とっても困りものである。
なぜかというと、人前・・・特に電車の中では、絶対読めないからである。
なぜかというと、本を片手に大口あけて笑い転げてしまい、しかもそんな状態になったら最後、誰にも止められない・・・というおそろしい事態になってしまうからである。
というわけで、宇宙一の困ったちゃん原田氏が「困った話」ばかりを集めた、抱腹絶倒スーパーエッセイ。
集英社文庫、420円。
日々さまざまな困惑にぶつかりながらも、ほのぼのおかしいエッセイ集。
ハラダ式歳時記や、その他、誰の身にも起こりうる日常的些細な出来事の数々を、「困惑しまくって過ごすハラダ君の姿」として描写している。
大笑いと忍び笑いと、ときには読む側にも「思い当たるフシあり」と思わせるあたり、やはり原田氏のエッセイは、「やめられない、とまらない」・・・のであった。