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秋田文庫、740円。
原作・光瀬龍の作品をマンガ化。
壮大な物語である・・・先ず、この作品をマンガ化した、ということに驚く。
はるか昔、まだ宇宙に『地球』そのものが、存在しなかった時代から、神の御手によって、天地が創造された時代を経て、アトランティスの滅亡、仏陀(悉達多—シッタータ—)、ユダとキリスト等々の時代を縦軸に、宇宙の悪と神が糾弾する『阿修羅』の戦いを絡ませながら描いている。
タイトル名である、『百億の昼と千億の夜』が示すとおり、壮大な時間の物語でもある。
宇宙、時空、時間、神の存在、自分の存在・・・阿修羅は、いつの時代にも戦いながら、自分の進むべき真の道を模索する。
はるか遠い宇宙の物語でありながら、一人の人間の人生に置き換えて、考えさせられる物語でもある。
読み応えのある作品。