成美文庫、560円。 新撰組副長、土方歳三—通称、歳さん。 故郷の石田村で、生家土方家の「石田散薬」をつくる原料となる牛革草を村の人々を動員しながら刈っていた時分から、最期の地である函館五稜郭までを案内したもの。 丹念に土方歳三の足跡と、心情を追いながら、項目ごとに『史跡探訪』や『道しるべ』、『スポット解説』などがはさまれる。 白黒ながら写真も豊富で、新撰組と土方歳三の戦いの跡を辿るには絶好の書となっている。