いつの日か、恋をしていました。

かつてないくらいに激しい恋でした。

片思い。

「好き」と言えなかった。友達という今の関係を壊したくなかったから。

しかしそれは言い訳に過ぎなかった。

一片の勇気がなかっただけ。

そのころ自分は、毎日「書く」事で気持ちを高めていました。

それが「好き」と言える勇気につながると思ったから。


5/26  

久しぶりにさえない日。手応えのない日。詩集でも買いたくなる日。

心中の自身をすべてどこかに落としてしまった。


5/29

朝から悲しげな空。

「風邪をひくよ」と天使が傘をさしてくれた。

もう濡れないですむ。


6/2

彼女のことが頭から離れない。

経済原論の問題を解いていても、導き出された答えは「本当に彼女が好き」ということ。


6/6

蒸し暑い夜はいらない。

ただ寝つけないだけ。

夜は風が心地よければそれでいい。


6/10

会えない日々が心を曇らせる。

清水志穂「君を待つあいだに」幻冬舎文庫


6/11

このままずっと二人でいられたら。

いつまでもドライブしていたかった。

赤信号が、ただ、ただ待ち遠しい。


6/15

いつからだろう。

ずっと彼女を思い続けてきた。

楽しかったのか、辛かったのか、今はまだ分からない。


6/16

何もしない日。

こんな日に限って天気がいい。

こんな夜に限って星がきれいだ。


6/20

彼女は自分に心を開いてくれた。

友達として。

いい友達になんてなりたくない。


6/22

今自分ができること。

念じること、待つこと、ほんの少し勇気を持つこと。


7/1

今日、大切な飲み会を断った。

何もかも失ってしまう気がした。

それでも彼女が自分のものになるのなら、少しも怖い気がしない。


7/5

すべてが彼女に傾いている。

この音楽に乗って彼女の笑顔が心に流れ込んでくる。

MISIA「キスして抱きしめて」


7/7

星の降る丘に立った。

星空が演出する二人の空間は,あまりにも優しすぎた。

二人の時間がただ恋しい。

「ずっと好きだったんだ」


書くこと、

小説を読むこと、(6/10)

たいくつな時間を過ごすこと、(6/16)

趣味を共有しようとすること、(7/5)

音楽を聞くこと、(7/5)

 

これらによって高められた感情が、勇気となって7/7の告白が実現しました。

ところで・・・

その告白の結果はどうだったのでしょう?

それはまたこんどお話します。


 

Naoshi Sena

 

 

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